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山行・水行・書筺 (小野寺秀也)

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2012.07.05
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テーマ:アユ釣り(7)
カテゴリ:アユ釣り

 今日、広瀬川と名取川にアユの追加放流があった。解禁したものの不調が続いているが、今回の放流はけっして成魚放流ではない。およそ20gサイズの稚魚、100kg超を広瀬川と名取川の各1ヶ所に半量ずつ放流した。

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       仲の瀬橋下の放流準備作業。 (2012/7/5 9:50)

  お盆すぎには40~50gにはなるだろうが、気分的には天然産卵用の親魚として期待したい。3・11震災による天然遡上アユが大被害を受けたばかりでなく、東電福島第2原発による被害が拡大している。県内各河川の魚から放射性セシウムがかなり検出されている。
  検体採捕から放射能検査の結果待ちのため、アユ解禁直前の稚鮎放流になってしまった河川ばかりではなく、解禁後のアユ放流にならざるをえなかった河川もあって、宮城県内の河川は放射性セシウム汚染のあった渓流域の事態は深刻だが、こうした2次被害の影響の拡大が懸念される。
      

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      大きなバケツでの放流作業。 (2012/7/5 10:08)

  稚アユ放流が遅れるということは、釣りの対象としての成魚の期間が極端に短くなって遊漁者は楽しめず、漁協もまた収入が減って次年以降の増殖事業に支障をきたすことになるし、なによりもアユそのものの生育が遅れることは秋の天然産卵にも悪影響があるだろう。大きく成長した親魚の方が抱卵数が多いというのは当然なのだから。

  釣りをしたい私としては自己矛盾だが、この稚魚たちができるだけ生き残って自然河川での産卵に参加して欲しいと願っている。3・11大震災の復興には、インフラ復興ばかりではなく、自然そのものの復調もまた必須である。






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Last updated  2012.07.05 17:06:06
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