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テーマ:街歩き(661)
カテゴリ:街歩き
新大久保は、一度は見ておきたい街だった。日本国民の歴史的アイデンティティの中でもっとも醜悪な部分を現代に引きずって体現する人々がデモをする街だ。いわゆる「在日特権を許さない市民の会(在特会あるいはザイトク)」が人種を差別する言葉を叫びながらデモをするいわゆる「ヘイト・デモ」の現場だ。 福島原発事故に次ぐ憂慮すべき最悪のことがらである。自民党の中でも最右翼に位置する阿倍晋三政権が成立したので、すっかり自信をつけたらしい日本のネオナチは「良い朝鮮人も悪い朝鮮人もみんな殺せ!」などというプラカードを持ってデモをするのだ。 新大久保駅を降りて、大久保通りを左(西)に行くか、右(東)に行くか悩んだのだが、結局山手線の内側(東側)を歩いて最終的には新宿駅東口に向かうことにする。
皆中稲荷神社には例大祭として「鉄砲組百人隊行列」がある、と境内の案内板にある。江戸時代にここ百人町にあった幕府の鉄砲組に由来すると言う。
神社から新大久保駅の方向に戻ると、道向こうに百人町文化通りの商店街(Photo B)、山手線の下をくぐって続く大久保通り(Photo C)が見える。百人町文化通りに入ってみる。
大久保通りには確かにたくさんの外国人が歩いているし、通り沿いの店には確かにハングルの看板が目立つけれども圧倒的というわけではない。大久保通りに交差する路地を眺めてみるが、ほとんどふつうの住宅街のようだ。 新大久保駅からの距離に反比例して、人通りも店も少なくなってくる。駅の反対(西)側の方がよかったかなとちらっと考えたりしたが、そのまま直進する。
大久保通りの右手の奥に全龍寺が見えている。普通に寺があってもなんの不思議もないのだが、外国人と外国語が多い街並みを歩いて来た後では何かしら奇妙な感覚がある。
大久保通りも「大久保二丁目」交差点付近まで来ると、そろそろこの通りから離脱して南に向かったほうが良さそうである。交差点を渡ろうとしていると、道向かいに緑の柳並木(二本ほどしかなかったが)がみえる(Photo F)。
交差点を過ぎて、大きなマンションと東戸山小学校に挟まれた緑地に入ってみる(Photo G)。戸山公園の一部なのかどうか判然としないが、なんとなく荒れた感じのする緑地だった。
戸山公園に続く緑地を出て、狭い道に入って南に向かう。民家もあるが、アパートやマンションの多い道が続く。都道302号線という広い道に出る。地図では、この道の下を地下鉄・都営大江戸線が走っている。
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Last updated
2014.02.05 10:57:25
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