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山行・水行・書筺 (小野寺秀也)

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2014.01.28
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テーマ:街歩き(661)
カテゴリ:街歩き

【続き】

 

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Photo J 大楠に覆われる西向天神社。(2014/1/28 13:59~14:02)

  都道302号線を東に少し歩いて信号を渡り、ふたたび横道に入って南に進む。マンションとビルの道だが、左手の路地の奥に緑が見えるので入ってみる。
  そこには「西向天神社」という旗と鳥居があって、ちょっとした丘の上に神社がある。境内は立派な大楠に覆われていた。こんな雰囲気も仙台とは違う。常緑広葉樹の大木は仙台には少ない。神社といえば大杉が普通である。

  境内をぐるっと廻って、南側の石畳の坂と階段を下りてふたたび南に歩き出す

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Photo K 新宿中と天神小の間の道。(2014/1/28 14:03)

  神社を出た道は新宿中学校と天神小学校の間を通る。この天神小の名前は、西向天神社に由来しているのだろうか。地図を調べたら、先ほどの西向天神社のところに「天神山児童公園」というのがあるらしい。その児童公園には気が付かなかったのだが、神社の丘は「天神山」なのであった。

  学校道を少し歩いて、次は西に進路を取ることにする。せっかく新宿駅東口に向かうのだから、歌舞伎町の中を通ってみようということである。西へ西へと向かえば歌舞伎町に入るはずなのだ。

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Photo L 「新宿六丁目」交差点で明治通りを渡る。(2014/1/28 14:12)

  西に向かう細道は途中で突き当たったりしたが、明治通りの「新宿六丁目」交差点に出る。交差点を渡り、直進して歌舞伎町に突入する予定だったが、道脇に遊歩道と言うべきか歩行者専用道というべきか、緑の道が見える(Photo M)。

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Photo M(左) 遊歩道入口。(2014/1/28 14:16)
Photo N(中) 橋のような道。 (2014/1/28 14:16)
Photo O(右) うねりながら続く道。 (2014/1/28 14:17)

  その遊歩道に歩いてみることにした。入ってすぐの地面は1mほど低くなっていて、道はその付近では木製の橋のようになっている。登山道で湿地を越える道のようだ。道は石畳となり、次第に左に湾曲していく。

  遊歩道と交差する路地を覗くと「新宿ゴールデン街」の看板がみえる。この名前には記憶がある。
  じつは、大学1年か2年の頃、何を思い立ったか、夜行列車で東京に来たことがある。新宿が目当てだった。たぶん、アングラ演劇の聖地、新宿と花園神社あたりに行きたかったのだろう。寺山修司だったのか唐十郎だったのか、実際にたどり着けたのか、記憶は一切ないのだが、「新宿ゴールデン街」と「花園神社」という名前だけはよく覚えている。
  そのとき、ひどい人酔いをして「私には東京は無理だ」と思ったこともなぜか覚えている。たぶん、人酔いをするたびにその時の人酔いを思い出していたからだろう(人酔いのことしか覚えていない東京経験というのも情けないが)。

  そうだ、花園神社だ、と思ったが、その時私が持っていた地図には花園神社の名前は載っていない。スマホを取り出し、グーグルマップで検索をかけたら、遊歩道の途中を左の路地に入れば、すぐに花園神社に出るという。

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Photo P 花園神社。 (2014/1/28 14:24)

  路地を抜けると、コンクリート階段の上に鳥居があり、花園神社本殿の脇に出る。本殿を過ぎ、境内を正面参道の方に行く。境内の広場の端に「芸能浅間神社」という石碑が有り、その石碑よりもずっと小さな社が祀られている。
  その神社を囲む低い塀には金属板に赤い文字で記した名前がたくさん並んでいる。中に「唐十郎」や「三ツ木清隆」の名前が見えたので、役者などの芸能人がたくさん参っているということらしい。

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Photo Q ふたたび遊歩道の中で。 (2014/1/28 14:30)

  花園神社横からビルの間を抜け、靖国通りに出た。歌舞伎町を抜けるには遊歩道を南に下った分を北に戻らなければならない。そう思っていたら、遊歩道が靖国通りに抜け出るところがあったので、遊歩道をさっきの逆方向に歩いた。
  そこにはちょっとおしゃれな公衆トイレがあり(使わせてもらった)、イルカに乗った子供やカタツムリに乗った子供の彫刻があった。

 先ほど花園神社をめがけて曲った路地の反対の路地に入り、新宿区役所通りの文字通り「新宿区役所」の前に出る。

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Photo R 「新宿区役所通り」交差点を曲ると。  (2014/1/28 14:33)
Photo S 歌舞伎町を客引きに悩まされながら。 (2014/1/28 14:36)

  区役所通りを北上して「新宿区役所通り」交差点を左折して歌舞伎町に入る(Photo R)。路地を二つほど過ぎてから左折して、歌舞伎町飲み屋街のどまんなか(たぶん)を歩く。
  午後2時過ぎの真昼だというのに客引きがけっこううるさい。何を言ってるのか小声で聞き取れないのだが、誘われているのは間違いない。あまり経験がなくて戸惑うが、さすが歌舞伎町というべきか。
  辻ごとに客引きに誘われて悩ましいのだが、向こうに歌舞伎町の大きなゲート看板が見えてきて(Photo S)、そこが端だと思うと少し足早になる。

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Photo T 道の突き当たり、ビルの向こうが新宿駅。 (2014/1/28 14:39)

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Photo U 向こうに国際劇場の看板が。 (2014/1/28 14:41)

  歌舞伎町からまた靖国通りに抜ける。靖国通りを渡って、新宿駅東口への道に入る(Photo T)。欅並木のその道を突き当たり、クランク上に国際劇場のある通りに入る。

  国際劇場のある通りから左折して、新宿駅に行く地下道の前で今日の街歩きは終わりとした。

  真昼の歌舞伎町は異世界のようだった。私にとって、日本の中で私からずっと遠い場所と言えば、東京都千代田区千代田1番の皇居の中、あるいは千代田区永田町・霞ヶ関界隈の政治中枢だろうとぼんやりと思っていた。しかし、まったく逆方向の感覚だが、歌舞伎町もずっとずっと遠い場所に思えた。若い頃、私は大酒飲みだったが、歌舞伎町のようなところで飲む酒飲みではなかった。


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街歩きMap。Uは写真撮影ポイント。地図のベースは、「プロアトラスSV7」。

 

[1] エマニュエル・レヴィナス(合田正人訳)「時間と他なるもの」『レヴィナス・コレクション』(筑摩書房、1999年)p. 260。






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Last updated  2014.02.06 14:05:40
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