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テーマ:街歩き(661)
カテゴリ:街歩き
【続き】
千駄木小学校から帰校中の小学生の一団と抜きつ抜かれつしながら歩いて行くと、都道458号線「動坂上」交差点に出る。それにしても、子どもたちというのは、突然走り出したり、立ち止まっておしゃべりしたり、その予測不能な行動は見ていて飽きないものではある。
「動坂上」から不忍通り「動坂下」へ下る。交差点を渡って、「りゅうのすけ商店街」の旗がなびく道を直進すれば、今日の最終地点「田端駅」だが、まだ時間が早い。もう少し歩くことにして、最初の信号を右折する。
芥川龍之介の匂いも雰囲気も感じないアパートの多い道を行く。左手の道に入ると向こうに坂道が見える。坂と曲がり角と橋は、散歩道の大事なポイントである。
公園ではたくさんの親子連れが遊んでいて、風体卑しい私としては、子どもたちにも親御さんにも不安を与えないように、公園内には入らず、公園脇の道をただまっすぐ歩くだけである。
公園からの道は二つに分かれ、右手の細道に入ると、寺院の脇を急に下っていく。地図には「不動坂」という文字が見えるが、この坂が不動坂かどうかは分らない。道灌山に通じる道はどれも坂に違いない。
りゅうのすけ商店街を渡ると、田端八幡神社と東覚寺が並んでいる。細長い八幡神社の境内敷地の参道沿いには各町内会の御輿の保管小屋が並んでいる。本殿は最奥の石段の上にあるが、ご老人が一人だけ、石段下の脇社に拝礼している。 東覚寺山門脇に赤紙仁王堂がある。赤い紙が全面に貼り付けられたものが一対、仁王堂前に並んでいる。これが阿像と吽像の仁王様で、自分の病気の患部と同じ場所に赤紙を貼って治癒を祈願するという。
新しく造られたらしい東覚寺前の広い坂道を登って行き、滝野川小学校前の道に右折する。小学校の門脇には公立小学校のお約束のようにソメイヨシノの古木が並んでいる。
道は、交番前で「田端高台通り」にでる。左に折れてこの通りを歩き出したが、やや疲れも出てきたので、そろそろおしまいにしようと途中から引き返した。
陸橋の東端の石の欄干に「とうだいはし」とあった(ネットで調べたら「東台橋」だった)。その東詰の欄干脇から田端駅方向に降りる階段がある。その階段を下れば、目の前は最終地点の田端駅である。
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