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テーマ:街歩き(663)
カテゴリ:街歩き
犬は雪が好きだ、というのはごく普通のことだと思っていたが、隣家のハリー(牝犬なのになぜかハリーと命名されたミニチュア・ダックス)は雨や雪の日は散歩を断固として拒否するという。その点、我が家のイオはごく普通の犬で、雪の朝の散歩は大はしゃぎなのだ。 東北大学の川内キャンパスに百周年記念講堂「川内萩ホール」があって、その前は広い芝生を含む公園になっている。このキャンパスは仙台城(青葉城)二の丸跡のため、仙台城後背地のほぼ原生林に近い山林(東北大学付属植物園がある)に隣接していて、野生動物も良く出没する。
東北大記念講堂前の公園の東南端に仙台城大手門跡があり、1964年に復元された脇櫓がある。ちょうどその頃、仙台城址の後背地に東北大学の工学部の建築、移転が始まり、同じ1964年に工学部に入学した私は、教養部を終えた2年後から青葉山の教室に通った。
仙台城址は、復興された脇櫓とその道向かいの二の丸跡の白壁土塀と本丸跡の石垣くらいしか建築物が残っていない。この辺は、桜の季節などにはカメラマンが多いところだ。 上の写真(Photo B)では、2011年3月11日の大地震で一部が壊れた脇櫓向かいの白壁土塀は工事中であるが、下の写真(Photo C)では、石垣も白壁も瓦屋根も修復が済んでいる(Photo Aには、それ以前の地震被害の修復工事の様子が写っている)。
大手門跡から坂を下ってくると右は仙台城三の丸跡に建てられた仙台市博物館、左は仙台市国際会館である。国際会館にも広い芝生の庭があり、博物館の庭に入らないときは、こっちの広場に顔を出す。
国際会館(または博物館)を出ると、広瀬川にかかる大橋である。大橋の上流は岩盤底の淵、下流には小さな堰があってその下は広い浅瀬である。上流の岩盤底には、藩政時代の橋柱を立てた直径2m近い穴が並んで残っている。 写真に見える仙台城址のある青葉山の東面はほとんど切り立った崖で、写真を撮った2008年当時はほぼ樹木で覆われていたが、3・11の大地震で一部がが崩落して、むき出しになっている箇所もある。
大橋で広瀬川を渡って坂を上ると、青葉通りが西公園通りと交わる「大町」交差点である。ここから広瀬川の左岸崖上にある桜ヶ丘公園と西公園に入り、西公園通りに沿って北上するのがいつもの散歩コースである。
大橋と同じように仲の瀬橋も広瀬川を越えるのによく使う。仙台駅のある東からの広瀬通りは、桜ヶ丘公園と西公園の間から仲の瀬橋で広瀬川を渡り、仙台第二高等学校、宮城県美術館、東北大学川内キャンパスのある川内地区に向かう。 かつて雪の日の早朝に大はしゃぎのイオと出かける散歩は楽しいものだったが、いまでは老犬と老人の連れとなった身には、雪の量が大問題になってしまった。さすがのイオも、30cmを越える積雪ともなると、歩き進むにつれて大はしゃぎが次第に凋んでいくのが手に取るように分かるようになった。私といえば、20cmを越えたら踏み跡のない雪道はもう遠慮したいのである。
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