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テーマ:街歩き(663)
カテゴリ:街歩き
今日は彼岸の中日。休日なので脱原発金曜デモは昼デモである。それなのに朝から湿り気を含んだ大粒の雪が激しく降っている。彼岸の頃に降るこのような雪をボタ雪(牡丹雪)と呼ぶ。同じように、この時期の半搗き餅をボタ餅(牡丹餅)と呼ぶ(秋の彼岸の時期にはオハギ(お萩)である)。ホントかウソかよく分らないが、ホントでもウソでもだからどうした、という話だが。 会場の勾当台公園に集まっている人は、いつもよりはだいぶ少ない。大勢集まった日曜日の「3・16 No Nukes みやぎ」で大切な休日を使ったので、今日はお休み、あるいは墓参りという人が多いのだろう。そういえば、連休中のデモはいつも人が少なかったような気もするし、午前中の大降りのベタ雪に恐れをなしたのかもしれない。
最終的には55人の集まりとデモだった。人が少ないせいか、いつも参加している脱原発犬の存在感が際立っている。バーニーズ・マウンテン・ドッグの「チョモ」さんだ。
人数の少ないデモは、親密な雰囲気が出て、それなりにいいものだ。コール一つとっても、みんなの距離が近いのでよく声が合うのだ。大集団のような音の時間差がない。声を一つに合せている感じがとてもいい。 都会の群衆の中の孤独を書いたのは、萩原朔太郎だったかボードレールだったか忘れたが、私のような人見知りには大群衆に紛れてしまうのは気が楽だ(人酔いするのは困るが)。小さな集まりは個が目立ってしまい、とても気疲れして苦手なのだが、今日のデモは何でもない。70回近く金曜デモに参加して、いかな人見知りといえども慣れてきたということだろう。
55人と1頭は一番町を行くのだが、チョモさんが通るとたいていの人は足を止めて注目する。信号で足止めになっていたときには、小走りで追いかけてきて頭を撫でていく家族連れもあった。正直なところ、55人全部を合せた以上のアピール力だったのである。
デモ列は、なんなく解散場所の仙都会館前に到着する。信号でデモが分断されないので、とてもスムーズに進めたのだ。流れ解散とはいいながら、いつもなら歩道に人が溢れてしまので、手早く解散しなければならないのだが、今日はなんとなくのんびりとしている。私としても、のんびり、ブラブラしながら家に向かうのである。いい休日である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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