|
テーマ:街歩き(664)
カテゴリ:街歩き
朝ドラ散歩を少しさぼっていた。天候もあったが、何よりも気分が乗らなかったのだ。30年も前に、朝起きると全く気力がないという時期があった。低血圧だったのだ。それと似ているが、いまやちょっとした高血圧症(かかりつけの医者が140は高血圧症だと言い張っている)で、それは理由にならない。ただの「めんどくさがり」なのだ。
コインパーキングから大通りに出て、北に歩く。道脇に国道4号のマークと東京から348kmの看板があるが、ここは旧奥州街道の旧国道4号である。この道に平行にJRの東北本線、東北新幹線が走っていて、その東側に新しい国道4号が出来ている。さらにその東には国道4号のバイパスが走っている。
旧国道を北に歩いて最初の信号で道を渡り、すこし引き返してから住宅地の細道に入った。旧国道沿いには大きなマンションが多く建てられていたが、裏道には民家に混じってアパートがたくさんある。
住宅地の中を二度ほど曲って、まっすぐな道を行くと突き当たりは、木流堀沿いのやや広い道である。その道を左折する。 木流堀は、藩政時代初期に作られた堀で、名取川の六郷堰から広瀬川の広瀬橋上流に繫がっている。名取川上流で切り出した木材を広瀬川経由で城下に運ぶという目的だったのだが、一般の農産物の運搬にも使われたという。 木流堀沿いを西に進む道の向こうには大年寺山が見える。その高台には東北工業大学の建物、中腹には仙台三桜高校の建物が見える。三桜高はかつて仙台第三女子高校だったのだが、宮城県立高校の男女共学に伴って校名が変わった。
木流堀には住宅に応じて小さな橋がたくさん架けられている。堀沿いの道を西に歩き、橋を渡って大年寺へ向かう道に入る。道は国道286号で行き止まりになるが、脇に国道の下をくぐる歩行者専用のトンネルがある。
トンネルの最後は階段になっていて、国道の歩道に出る。階段を上がったところが大年寺の参道入口である。坂の上に山門が見える。この大年寺は、仙台市野草園やいくつものテレビ塔が建っている大年寺山の名前の由来の寺である。
大年寺の参道から286号に戻る。ここで初めてこの道を「秋保通り」と呼ぶことを中央分離帯の看板で知った。国道286号は旧秋保町を通るが、秋保温泉の手前で川崎町に向かい、そこから笹谷峠を越えて(今はトンネルだが)山形市に向かう道である。
秋保通りを南に歩く。右手に福聚院の山門が現われる。山門から覗くと、平屋根の近代的(?)な本堂が見える。福聚院は「奥州仙台七福神」の一つで布袋尊を祀っているという。
木流堀が国道286号と交差するところからふたたび堀沿いに道に入る。堀と道の両脇は普通の住宅地である。やはりその住宅に応じて小さな橋がたくさん架けられている。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[街歩き] カテゴリの最新記事
|