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山行・水行・書筺 (小野寺秀也)

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小野寺秀也

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2015.01.09
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テーマ:街歩き(664)
カテゴリ:街歩き

 暮れの29日、義母がインフルエンザから肺炎を併発して救急搬送されて入院した。110歳という年齢もあって、担当医から万一の場合に延命措置をするかどうか決めて欲しいと言われて、少しばかり慌てたが、悪化することもなく順調に恢復して、今日の昼前に退院してきた。
 29日の朝から始めた大掃除は中断したままだ。病院に泊まり込みの妻に届ける食事を作りながら、やっつけ仕事で正月用の三段のお重をでっち上げた。一人でおせち料理を作ったのはこれで四度目である。義母は100歳を過ぎてから肺炎で二度、大腿骨骨折で一度、そして今回と合わせて四度入院しているが、すべて年をまたぐ入院だった。四度目ともなれば、徹底的に手を抜いてもお重三つぐらいにはなにか詰められるのである。

 義母が退院してきたので、気兼ねなく今日の脱原発デモに参加できる。なんとなく、いつもの日常に戻ってきた気分である。暮れの29日からやり直すのはごめんだが(大掃除からやり直したくはない)、今日から新年、そしてデモ初めという気分で家を出る。

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寒空の錦町公園に集まり出す。(2015/1/9 18:10)

 日中はとても寒くて、日が落ちたら冷え込むだろうとたっぷりと着て家を出たが、さほどの寒さではない。錦町公園へ集まってくる参加者の出足も順調である。

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新年挨拶、決意表明、歌唱指導。(2015/1/9 18:15~26)

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集会風景。(2015/1/9 18:20、24)

 今年はじめてのスピーチは、やはり決意表明に近い形になるが、推奨本の紹介や替え歌の脱原発ソングの歌唱指導もあった。

 脱原発デモは、また年を越した。毎週のデモを何年も続けることを褒めてくれる人も励ましてくれる人もたくさんいるが、じっさいはデモなんかしなくていい状況になって欲しいのだ。デモをやらざるをえない状況は、私(たち)の不幸だと思うが、こうやって集まってくる人たちの誰もが落ち込んでいないように見える。原発をめぐる悪しき状況に反発することが、逆にエネルギーの源になっているかのように見えるというのが面白い。

 錦町公園は、元鍛冶丁公園や肴町公園よりずっと広いが、そのせいか、だいぶ暗く感じる。暗い公園からデモは元気に出発して定禅寺通りに出る。

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錦町公園の出口で。(2015/1/9 35)

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大通りを渡る(定禅寺通り)。(2015/1/9 18:42)

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一番町に入る。(2015/1/9 18:45~46)

 錦町公園は暗くて、写真を撮るのに苦労したが、定禅寺通りに出ても事情は同じで、元気に進んで行くデモにシャッター速度が追いつかない。シャッター速度優先にすれば暗過ぎてどうにもならない。
 一番町に入ればだいぶ明るくなるが、いつものようではない。暮れの電飾がまったくなくなっている。人の影も少なくなっている。

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賑やかなアーケードの下を行く。(2015/1/9 18:54、57)

 電飾がなくなっていたのは定禅寺通りと広瀬通りの間の一番町だけで、広瀬通りを過ぎると暮れより派手な感じに飾られている。暮れ近くまでアーケードの工事があったので、その遅れを取り返してでもいるのだろうか。

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一番町から青葉通りに曲る。(2015/1/9 19:00~01)

 先日、フェイスブックで「東北大学大学院、廃炉専門人材育成へ」というニュースを見付けた。「電気新聞」という業界紙の次のような記事である。

 東北大学が東京電力福島第一原子力発電所の廃炉に向けた中核的役割を担う人材育成に乗り出す。2015年度か ら大学院生を対象とした「廃止措置工学コース」を開講。廃炉に向けた基盤研究を行いながら、廃炉について体系的に学べるカリキュラムを設ける。国際廃炉研究開発機構(IRID)とも連携。基盤研究について、定期的に助言を受けるほか、インターンシップ(就業体験)の受け入れでも協力する。今後、海外の大学 や政府機関とも連携する方針。人材育成では、年10~20人の輩出を目指す。

 安倍内閣は原発推進に踏み切っているが、それ以前でも脱原発に反対する言説の一つとして、「原発関連の技術や人材が枯渇して、原発の安全が保証されない」ということを唱える向きがあった。しかし、これは工学技術の開発、発展のあり方を知らない無知に基づいている。

 かつて、東大を始め主要国立大に原子力工学を専門とする学科が新設されたとき、東大では「原子力工学科」、京大や東北大などは「原子核工学科」と称していた。それが現在では学科の名前から「原子力」や「原子核」が消えつつある。東北大では「量子エネルギー工学科」と名前を変えた。理由は簡単である。学生に評判が悪いからである。卒業しても原発のお守りくらいしか仕事がない。電子工学などが次々に新しい分野を展開していることと比べたら雲泥の差である。学問に発展性がないのである。
 原子力船「むつ」などはいつのまにかひっそりと姿を消した。唯一の望みは「核融合発電」だが、まだまだ実現の見通しがたたないうえに、原理的には原発よりはるかに制御が困難である(だから、なかなか実現できない)。原発が原爆と同等の原理であるように、核融合発電は水爆と同等の原理であることを考えると、未来は決して明るくないのである。原発は暴走するが核融合は暴走しない、などということは「絶対にない」のである
 学生はとても正直で、原子力関連の学科志望者はどんどん減るのである。東北大ではさすがに定員割れは起きないが、人気のない学科の学生の質はどんどん落ちていくのである(と、大学で後輩だった大学院担当教授が15年以上も前にこぼしていた)。

 もし、政府が脱原発に踏み切ったら、おそらくどの大学も待ってましたとばかりに原子力関連の講座をいっせいに廃炉関連の講座に切り替えるはずである。しかも、終端安全工学とかとか安全転換工学とか銘打って学科の拡大転換を図るに決まっている(私にはそんな才能はないが、ネーミングと理由付けの天才はどの大学にもいるのだ)。大学、とくに時代と共に社会的要請が変化する工学分野は、そのようにして生き残ってきたばかりではなく、拡充し、太ってもきたのである。

 脱原発政策によって技術の隙間や人材不足が生じるようであれば、大学はすばやく対応するのがいつものことである。もしかすると、脱原発時代がやって来ることを想定して大学内でひそかに対応策を練っている可能性すらある。東北大の場合は、「廃止措置工学コース」が核となって新学科を大きく組織するだろうし、その準備に踏み切ったといえる。脱原発すれば技術や人材が不足するなどというのは迷妄に過ぎない。全面的な脱原発に踏み切っても、技術的、学問的、人材的な新たな問題は生じないのだ。
 おそらく、他の大学でも東北大学に追随する動きが出るだろう。学問は先行するほど有利なのである。むしろ、さっさと脱原発に踏み切って各大学が遠慮なく廃炉工学に邁進すれば、ドイツに追いつき、追い越し、世界中の原発の廃炉を請け合えるようになって、二百年ぐらいはけっこうな産業になるだろう。「この道しかない」などと考えるのは、よほど頭の悪い人間としか思えないのである。

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大通りを渡る(青葉通り)。(2015/1/9 19:07)

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流れ解散風景。(2015/1/9 19:11)

 一番町の一部を除けば、暗い夜の街のデモという印象だった。これも長くは続かない。これから寒さは一段と厳しくなるだろうが、日は長くなっていくのだから。






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Last updated  2015.07.01 16:54:31
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