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山行・水行・書筺 (小野寺秀也)

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2015.01.20
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テーマ:街歩き(663)
カテゴリ:街歩き

【続き】

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Photo F1(左) 宮城刑務所の塀に沿って。(2015/1/20 7:14)
Photo F2(右) 古城小学校の塀に沿って。(2015/1/20 7:17)

 若林の住宅地の道を抜けると、白い塀に突き当たる。宮城刑務所の塀だが、漠然と想像していたのはくすんだ色の高い塀に囲まれている刑務所だったのだが、低いとは言えないがべらぼうに高い塀ではないし、色はもっとも明るい白なのだった。

 刑務所というと、ドラマティックな感興が湧きそうな気もするが、じっさいには何も浮かばない。生活実感とかけ離れているということだろう。いや、本当のところ、まったく無縁というわけでもない。私が4、5歳の頃、やくざな父親が刑務所(あるいは拘置所、留置場)に入っていたのだが、それは別のところに書いた。繰り返して言及するほどの特別な感情は生まれないということだ。

 刑務所の塀に沿って歩くというのは退屈な散歩だ。変化というものがない。やれやれ、やっと刑務所の白塀が終ったと思ったら、古城小学校の長いフェンスが続く。道の反対側は住宅地だが、まったく普通の住宅地である。
 それに加えて、狭い道なのに朝の通勤の車が少なからず行き交うので、イオが飛び出さないようにリードを短くして気を遣いながら歩かざるをえないのだ。小学校の門の前に、「若林一丁目北公園」という児童公園がこの道筋の唯一の変化に思えたほど、刑務所から古城小へと続く直線路は散歩向きには思えないのだった。

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Photo G1(左) 道の向こうは刑務所。(2015/1/20 7:22)
Photo G2(右) 反対へ歩いて行く。(2015/1/20 7:22)

 古城小学校の西端を右に折れて行くと、大きなマンションが3棟見える。この辺は古城一丁目のはずなのに「ロイヤルコート河原町」という看板があった。一番近い地下鉄駅「河原町」に因んだものだろう。確かに、地下鉄を降りて東にまっすぐ歩いてくればマンションの前に出るのである。
 マンションの前の道を右折すればふたたび宮城刑務所である。反対方向、左折して河原町の方に向かう。

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Photo G3 JR東北本線「行人坂踏切」。(2015/1/20 7:25~26)

 宮城野貨物駅に向かうJR貨物線の高架をくぐると踏切が見え出す。「行人塚踏切」の表示が高く掲げてある。ちょうど赤いランプが点滅して、下り電車が通過していった。

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Photo H1(左) 古城神社前の道。(2015/1/20 7:27)
Photo H2(右) 古城神社。(2015/1/20 7:27)

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Photo H3(左) 古城神社からの道。(2015/1/20 7:32)
Photo H4(右) 左に折れて。(2015/1/20 7:35)

 行人塚踏切を渡って新幹線の高架の下を通れば、ふたたび住宅地である。
 新幹線を過ぎてすぐ、古城神社が道に面して建っている。鳥居とお社はくっついていて参道はない。どこかに由緒書きのようなものはないか探してみたが見つからなかった。

 これは帰宅してからネットで調べたことだが、広瀬川の氾濫を鎮めようと人柱になった行者がいて、その人の塚が「行人塚」と呼ばれていた。その塚の地に建立されたのが古城神社で、水防の神様なのだという。これで、踏切名と神社が結びついた。

 JR線を越えると河原町である。商店と住宅が混在する道を200mほど西に歩いて左折する。その道も、ほとんど同じような道で、写真で見比べてもどこで撮ったか判然としないほど似ている街並みだ。

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Photo I 桃源院の山門と本堂。(2015/1/20 7:37)

 道の先に広い旧市電通りが見え出す。週日なのでもう通勤の車が混み出している。大通りに出る手前を左折した。地図で見つけていた「桃源院」という寺院を覗いておこうと思ったのだ。
 今様の山門と本堂である。先週、小松島で万寿寺という黄檗宗の寺院を見たばかりだったが、ここも黄檗宗である。続けて黄檗宗の寺に出会ったが、仙台ではあまり多くない宗派のように思える。臨済宗、曹洞宗と同じ禅宗だというが、私には馴染みがない。田舎の寺は曹洞宗だったし、親戚、友人、知人の葬儀でも黄檗宗の寺院の経験はなかったように思う。

 なんか、私とイオの朝ドラ散歩は神社仏閣を訪ね歩いている雰囲気になってきたが、それにはわけがある。地図で街歩きの場所を探すとき、神社や寺がいい目印になる。神社や寺があるということは、その土地に古くから人が住んでいる証拠になる。そういう街が散歩で楽しめるというのは経験が教えてくれた。
 神社仏閣を辿るように歩いているからといって、けっして仏教や神道を深く信仰しているわけではない(私は不信心者ではない、無信心者である)が、最近、神社仏閣の由緒書きを読む楽しさを発見したのは間違いない。出来れば、どんな小さな神社仏閣にも由緒書き看板を立てて欲しいと願っている。

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Photo J 広瀬川下流を覗く。(2015/1/20 7:40)

 桃源院を出て広瀬橋に出る。歩き出しは上流側の歩道を歩いたので、帰りは下流側の歩道を歩く。下流を望むといっても、JR線の鉄橋があって遠くの景色は見えない。それで、川を覗き込むように写真を撮った。波立ちのいい流れである。夏ならば、鮎のいい付き場になるような瀬だ。

 旧市電通りは通勤の車がびっしりと並んで渋滞している。コインパーキングからスムーズに出られるのか不安になるほどだ。まだ勤めていた頃、自家用車で出勤したこともあったが、いつも通勤渋滞が終った時間帯の出勤だった。今頃になって、恵まれた職場だったとしみじみ思うようになった。

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散歩コースと撮影場所(地図のベースは、「プロアトラスSV7」)。






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Last updated  2015.01.21 11:16:39
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