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テーマ:山歩き(423)
カテゴリ:山歩き
【続き】
北泉ヶ岳に向かう道が下りはじめる直前から船形連峰がきれいに望める。すぐ手前の北泉ヶ岳の向こう、1番奥が船形山本山である。その左手前に三峰山、その左肩に蛇ヶ岳、左に大きな山容を見せているのが後白髪山だ。
いつもは上りに使う水神コースを、今日は下りに使う。頂上から下り始めて間もなく賽の河原というところで、見返平であって話をしたご老人がケルン用の石を抱えて運んでいた。そこには半分まで積み上がったケルンがある。 賽の河原まで下りながら、また少し話をうかがって、最後に写真を撮らせてもらった。ネットに公開する承諾をもらい忘れたので、遠くの後ろ姿の写真になった。
Photo Mのケルンは、「写真に撮るならこれ!」とその人が案内してくれた完成したばかりのものだ。石を重ね、途中から赤いポールを立ててある。Photo Lに写っているケルンのポールは昨冬に折れてしまって、これから積み直しをするらしい。この石積みの目印は、賽の河原の下部まで10m置きくらいに建てられている。
賽の河原を過ぎて、大石の急斜面を下って行くと、プードルを連れて登ってくるご婦人と出会った。この犬の何倍もの高さの段差が続くような急斜面を登ってきたはずなのに、とても元気にはしゃいでいる。「ときどき抱っこしましたからね」と飼い主さんが笑う。
急な下りが続く。筋肉の負担はぐっと減って息が上がることもないが、今度は膝の心配である。膝を軽く曲げた状態にして、なるべく筋肉で体を支えるようにして歩く。それに今日はストックを2本使って両手でも体を支えるようにしたので、けっこう楽に降りられる。
水神を過ぎると、次々と登ってくる登山者に出会う。水神コースを上りに使う人が多いのだ。水神までは比較的緩やかな上りが続くので、その間にアドレナリンが出て体が登山用に順応するのである。
木漏れ日の山道、しかも軽い下り道を歩くのは楽しいが、楽しみはあっという間である。水神コース入口(出口)を出れば、しばらくは日射しの強いアスファルト道を歩かねばならない。 あまり快適ではないアスファルト道は、泉ヶ岳山麓にあるおいしい蕎麦屋さんの蕎麦だけを考えて歩いた。ちなみにその蕎麦屋さんで食べたのは月山の湧き水に3週間晒したという「寒ざらし蕎麦」のもりそば(1300円)である。この店は、2年前までは良く通っていたのだが、「寒ざらし蕎麦」というのは初めてである。まったく、言うことなしだった。少しばかり気が引けたので「持ち帰り蕎麦」をおみやげに買って帰った。
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