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山行・水行・書筺 (小野寺秀也)

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2015.08.14
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テーマ:街歩き(663)
カテゴリ:街歩き

 先週の金デモは仙台七夕の中日(7日)に当たったのでお休みだったが、9日の日曜日にはSEALDs_TOHOKUが主催する集会とデモ「戦争法案反ヤバいっしょ! 学生デモパレードin宮城」があった。花京院緑地公園に満杯の参加者(600人くらい)に入って、いつもの金デモより長いコースのデモを歩いた。
 若い人のコールはリズミカルでテンポが良く、すっかり乗せられてしまった。戦争法案反対の強い意志も手伝って、張り切って声を上げ、歩き抜いて、その勢いのまま徒歩で帰宅したのだったが、どっと疲れが出てしまった。

 11日には九州電力川内原発が制御棒を引き抜き始め、再稼働に取りかかった。正式には「再稼働」ではなく規制委員会の起動後検査が残されているので「再起動」と呼ぶべきだが、ベッセル内の一部分とはいえ核分裂連鎖反応の臨界に達しているので、物理的には再起動も再稼働も差がない。再起動と再稼働を区別するのは、行政手続き上の問題に過ぎない。
 原発の運転上の危険は、臨界に達する時点で飛躍的に増大し、その後フルパワーに達するまでは徐々に危険が増すことになる。危険度の観点から言えば、臨界に達することと出力を増減させることは本質的に異なる。

 それにしても、戦争法案で世論が沸騰しているときに川内原発の再稼働に踏み切ったことに憤りが増す。あまりにも感覚がジリジリするので、できるだけ神経を押さえ込もうと、『哲学の使命』 [1] だとか、2段組で500頁以上もあるミシェル・フーコーの哲学的生涯 [2] とか、あえて生々しい政治や社会から距離のある本を読んでいた。合間に古い短歌 [3] を読み、画集 [4] を引っ張り出して眺めては己の神経を宥めていたのである。
 しかし、安保闘争を闘った1960年の暮れに自死した岸上大作の短歌なども読み直すことになって、必ずしも心は穏やかになったというわけではない。それでも次のような短歌を見つけた。どちらも1960年頃の窪田章一郎の作 [5] である。

信ぜよと首相語れる眼前に腕組む若者が放つ哄笑

軍事同盟に組みせじと面(おも)あげ拍手する少女(おとめ)らのきよき命を生かせ

 55年前に、あたかもSEALDsの若者たちを支持し、応援する歌が詠まれているようではないか。

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集会@勾当台公園。(2015/8/14 18:39、45)

 七夕が終わってから仙台は涼しくなって、雨もよく降るようになった。今日も小雨模様である。勾当台公園は明日のイベントの準備中で、集会場所は野外音楽堂から一段下の広場(谷風像前)である。谷風梶之助は実質上の初代横綱と目される江戸時代の相撲取りで、仙台市若林区霞目の生まれである。その弟子に大関となった雷電爲右エ門がいる。

 集会が始まったものの、雨足が少し強まってきたので、野音前の樹下に移動して雨を避けながら集会を続けることになった。

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フリー・トーク。(2015/8/14 18:46、49)

 主催者の挨拶は、当然の如く、川内原発再稼働の話である。事故時の避難の対策も立てず、火山噴火の危険を無視し、さらにいろいろな安全対策も将来に行うことを予定するだけで良しとするいい加減さで再稼働が進められるのは、いかにも理不尽である。ましてや、福島は原発事故が起きたまま、何ら本質的な後処理ができていないのである。
 続いて、茨城県から来たという青年が挨拶した。ヒッチハイクで各地の原発、原子力施設を訪ね、各地の脱原発行動に参加しながら北海道まで北上し、南下しながら女川原発を訪ねた足でこの金デモに参加したということだった。 ヒッチハイクで移動するのは、各地での人々の考えを聞くためだと言うことで、手には寄せ書きがびっしりと書かれた旗を手にしていた。
 アメリカ人の英語教師という方も参加されていて、投票権がないけれどもせめてデモに参加して原発反対、再稼働反対の意思表示をしたいということだった。

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勾当台公園を出発。(2015/8/14 19:00、03)

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明るい一番町へ。(2015/8/14 19:10、11)

 もう日が短くなりはじめたのか、全天を覆う雨雲のせいなのか、公園から出る道はとても暗い。仙台市役所前を抜けて定禅寺通りに出ると、これから入って行く一番町がことさら輝いているように見える。
 一番町には車は入れないので、ここからのデモは脱原発カーの先導がなくなる。脱原発カーは晩翠通りを回って一番町・青葉通り交差点付近でデモの列を待っている。

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三越デパート前。(2015/8/14 19:12)

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広瀬通りを渡り、ぶらんどーむ一番町へ。 (2015/8/14 19:20) 

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藤崎デパート前。 (2015/8/14 19:25)

 今日の一番町の人通りは少ない。小雨模様ということもあるかもしれないが、お盆休みとか夏休みということもあるのだろう。そういえば、お盆の真っ最中に私たちはデモをしているのだった。
 お盆くらいは休戦にしてもいいような闘いしかこの世になかったらどんなにかいいだろうと思うものの、川内原発再稼働も戦争法案もそのようなのんきな性質のイシュウではない。

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寄せ書きの旗。 (2015/8/14 19:27)

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青葉通りを仙台駅方向へ。 (2015/8/14 19:32、37、39)

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解散。 (2015/8/14 19:40)

 デモが勾当台公園を出発するころ、まだ雨は降っていたのだが、市役所前の当たりではほとんど上がっていた。写真を時間順にフォローしてみたら、19:05ころから傘は閉じられていて、解散地点までなんとか降られずにすんだ。

 

[1] ベルナール・スティグレール(ガブリエル・メランベルジェ、メランベルジェ眞紀訳)『現勢化――哲学という使命』(新評論、2007年)。
[2] ジェイムズ・ミラー(田村俶、雲和子、西山けい子、浅井千晶訳)『ミシェル・フーコー/情熱と受苦』(筑摩書房、1998年)。
[3] 『現代短歌全集』(筑摩書房、1981年)、『現代短歌大系』(三一書房、1972年)など。
[4] 『生誕100年 靉光展』図録(毎日新聞社、2007年)、『生誕100年 松本俊介展』図録(NHKプラネット東北、NHKプロモーション、2012年)など。
[5] 窪田章一郎「歌集 雪解の土」『現代短歌全集 第14巻』(筑摩書房、 1981年)p. 271。






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Last updated  2015.08.15 17:16:10
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