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山行・水行・書筺 (小野寺秀也)

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小野寺秀也

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2016.09.17
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テーマ:街歩き(613)
カテゴリ:街歩き

 民進党の党首に選ばれた蓮舫さんが、野田佳彦元首相を幹事長にする意向だというニュースが流れている。野田元首相は、東電福島第一原発が「冷温停止状態」になったとして原発事故の収束宣言を出したうえに、大飯原発の再稼働を「自分の責任」で決めたそもそもの人物である。あげくの果てに自爆解散することで、歴史上最悪な安倍政権の生みの親となった人物でもある。反吐が出るような話だ。
 野田前首相の事故収束宣言は、安倍現首相の「福島は完全にコントロールできている」という発言とともに、福島事故をめぐる政治的な二大虚言である。嘘の大きさにおいて群を抜いているのだ。政治に虚言はつきものだと嘆いたハンナ・アーレントのことを少し思い浮かべた。平気で大きな嘘がつけるというのが政治家の条件だという世間の評判もまた、こんな事実で裏書きされるのである。
 私としては民進党の行く末を心配する立場にないのだが、自公ばかりではなく、民進党も脱原発の未来に立ちはだかるらしき動きにうんざりしているのも確かだ。

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勾当台公園野外音楽堂。(2016/9/16 18:13~18:37)

 主催者挨拶は、九州電力が川内原発、玄海原発での免震棟建設をやめて耐震棟にすることにして、それを原子力規制委員会が容認したことへの批判であった。
 それに続く今日のスピーチの最大のトピックは、「政府が高速増殖炉もんじゅの廃炉に向けて最終調整に入った」というニュースで、数人の人がその話題に触れた。危険な原発が廃炉に向かうというのは、もちろん喜ぶべきニュースだし、これが核燃料サイクル政策の破綻の始まりなら言うことなしである。
 ところが、実際には、もんじゅを廃炉にしても原発を推進する通産省(ひいては自公政権)にとってはなにも困らないのではないかと思えるのだ。「燃やせば燃やすほど核燃料が増える夢のような原発」という歌い文句で始められた高速増殖炉計画は、新しい科学技術を推進することが使命である文科省が、大洗の実験炉「常陽」、敦賀の実証炉「もんじゅ」と進めてきたものだ。
 しかし、世界の趨勢は高速増殖炉を捨てる方向で進んでいる。何よりも、日本では、原発が生み出す大量のプルトニウムを処理するはずの六ヶ所村の核燃料処理施設の稼働のめどがまったくたっていない。通産省的な立場からすれば、このような状況下で高速増殖炉によって大量のプルトニウムを生産することは合理的ではないということだろう。現有するプルトニウムはMOX燃料として使用し、原発再稼働でできるプルトニウムを核燃料サイクルにまわせば将来的にも十分と考えているのではないか。もんじゅ廃炉の支障となるのは、文科省の面子ぐらいだろう。
 濃縮ウランを使用するように設計された既存の原発でMOX燃料を使用するのは、原発の危険度を格段に上げることになる。一基の高速増殖炉もとても危険には違いないが、MOX燃料によって全国のウラン炉へその危険が分散、分配されるというのが、通産省が目論んでいる核燃料サイクル政策の本質であろう。
 事態は本当に喜べるものなのか。私はそうではないと思っている。

 ときどき福島から二人で仙台の金デモに参加されている人のあいさつの後、講演会の告知があった。映画『日本の原発』を監督し、全国の原発訴訟を牽引している弁護士、河合弘之さんの「日本の原発問題を俯瞰する――特に放射線健康被害について」と題する講演会が10月5日(水)19:00~21:00に仙台弁護士会館4階で開催される(主催:宮城県保険医協会)。

 最後に、宮城県の「女川原子力発電所2号機の安全性に関わる検討会」についての報告があった。この検討会は、2年間を目途に設置された原発推進ないしは擁護派の専門家からなるきわめて形式的な会だったが、規制委員会による女川原発の審査が遅れていることや、東北電力の点検記録の不備が見つかったことなどから検討が十分になされなかったことを理由に検討会設置期間を延長することを県が決めたということだ。
 このような検討会は新潟県にもあって、当初は宮城県のように原発推進、擁護派ばかりのメンバーだったが、今ではきちんと批判できる専門家も加わっていて、宮城県の検討会にも客観的に議論、批判できる人材も加えるべきだと批判された。

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仙台市役所前で市会議員さんが。(2016/9/16 18:49~18:52)

 40人のデモは、勾当台公園から公園と県庁の間の道に出て勾当台通りを渡って市役所前の道(表小路)に出る。
 市役所前では、仙台市議のお二人が大きく手を振って応援してくれている。しばしば、私たちと一緒にデモに加わってコールを担当してくれることもある共産党の女性市議のおふたりだった。

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一番町。(2016/9/16 18:55~19:01)

 勾当台公園での集会の前の30分ほどのあいだ、脱原発デモのことを新聞記者さんと話しをする機会があった。個人的な一参加者として参加しつづけている動機や気持ちを聞きたいということだった。
 マスコミ・ジャーナリズムの人が、市民によって担われている継続的な脱原発デモに興味を持たれているのはとても心強いが、何よりもうれしかったのは、ただの一参加者に過ぎない私のブログ記事を丁寧に読んでくださってていたことだった。
 デモの写真をたくさん写し、フェイスブックやツイッター、さらには個人のブログで、仙台の脱原発デモのことを発信しているのだが、じつのところそれを受信してくれる人々はきわめて限定的だ。やらないよりましという程度だろう。全国各地で脱原発の活動をしている人に、仙台でもやっているという情報がなんとか届いてくれればというのがせいぜいの願いなのである。
 全国各地での脱原発へ向けた市民の活動が聞えてくると、私自身が励まされるし心強くも思うので、こちらからの発信もせめてその程度の役に立ってくれればと願っているのである。

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大通り(国道4号)を渡る(青葉通り)。(2016/9/16 19:13)

 このブログを書いている途中で、民進党の幹事長は野田前首相に決定したというニュースがあった。 民進党の話題はもうやめようと思っていたのだが、民進党がらみのニュースの中にはちょっといいニュースもないわけではない。

 次期衆院選で静岡1区から立候補する民進党公認候補の選考を巡り、同党静岡1区総支部と党県連が対立している問題で、総支部は二十六日夜、静岡市葵区で 開いた緊急役員会で総支部の解散を決めた。元国会議員、現職県議、静岡市議ら四人を含む十三人が離党し、無所属になった上で、総支部が推している弁護士青山雅幸氏(54)を擁立する。二十九日にも離党と解散手続きに入る。

 弁護士の青山雅幸さんという方は、浜岡原発の廃炉を求める訴訟団の事務局長だった人で、県や中央の民進党はそれがだめだということで別の人物を公認した。
 新しい執行部成立の時期の民進党がらみのちょっといいニュースというのが民進党の離党話というのは大いなる皮肉だが、民進党の地方幹部の人たちが離党してまで脱原発候補を擁立するというニュースは、もしかしたら今後の脱原発運動にとってきわめて象徴的な意味を持つのではないか、などと思っている。

 

 

読書や絵画鑑賞のブログ
かわたれどきの頁繰り(小野寺秀也)

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Last updated  2017.03.19 17:26:11
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