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山行・水行・書筺 (小野寺秀也)

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小野寺秀也

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2016.10.08
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テーマ:街歩き(513)
カテゴリ:街歩き

 ブログタイトルにした「誰彼もあらず一天自尊の秋」は、飯田蛇笏の一句 [1]である。しかし、今日のブログは「自尊の秋」とは真逆の「ボケボケの秋」の話から始まるのだ。

 もう少しで集会が行われる肴町公園に着く。2年ほど前に集会場所を間違えることが数回あった。それ以来、集会場所の公園に着く前に「みやぎ金デモ」のホームページで確認するのが習いになっている。
 その時も、最後の交差点を渡り終えたところでスマホを開いて確認した。たしかに肴町公園だったが、日付が違う。10月7日(金)になっている。その日は、9月30日の金曜日だった。「来週はお休みです」というアナウンスがあったことをその場になってやっと思い出した。
 さて、どうしよう。そのまま誰もいない肴町公園を横目に見ながら一番町まで出て、街を徘徊しながら本屋巡りをしてから帰宅した。「それにしても、読みたい本はなんでこんなに高価なんだろう」などと思いながら帰宅し、妻に「この頃、変じゃない? 大丈夫?」という言葉とは裏腹にせせら笑われた(そんな気がした)。

 さて、今日は朝のうちに日時も場所も確認した。夕方の犬の散歩をいつもより早めに終えて、のんびりとテレビを眺めてから出かける準備にかかった。服を着替えながら、集会は冬時間になって午後6時になっていたことを思い出した。もう6時5分前である。
 急いで玄関に降りると、ちょうど妻が帰って来た。妻に気取られないようにゆっくりと玄関を出て、角を曲がってからは大急ぎである。すっかり季節は涼しい秋になったというのに、大汗をかきながら肴町公園に急いだのである。

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肴町公園の集会。(2016/10/7 18:10~18:31)

 スピーチをする人の半分くらいの写真は撮り損ねただろうと思いながら肴町公園に着くと、金デモ200回記念の日にみんなで歌う「民衆の歌が聞えるか」の練習が終わるところであった。元気で歌っている人もいたが、まだ合唱のレベルには遠いようだ。

 歌の練習が終わったところで、現在稼働している3基の原発をめぐる話題から主催者挨拶が始まった。合唱練習に感謝である。
 続くスピーチは、宮城県の「女川原子力発電所2号機の安全性に関わる検討会」についてだった。当初2年間を目途に設置された検討会だが、安全対策工事の完了が遅れていることや、それにともなって原子力規制委員会で新規制基準適合性審査も遅れているため、検討会設置期間を延長することを県が決めたという。
 新潟県にもおなじような検討会があって、その検討会もメンバーによる質問(追求)によって福島事故についての東京電力の様々な隠蔽が明るみに出された。宮城県でも検討会メンバーから厳しい意見が出ることもあるので、ぜひ注目して、できれば傍聴にも参加してほしいという訴えがあった。
 また、あたかも福島事故などなかったかのように進んでいる現在の政治状況に激しい憤りを表明し、なんとしても脱原発の運動を頑張りたいという決意を福島からの参加者が述べられた。
 

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  最後に、200回記念デモへの参加の呼びかけがあった。イベント企画についての意見は早めに、ということである。

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一番町で。(2016/10/7 18:37~18:40)

 前のデモでも見かけたが、肴町公園から一番町に出てすぐのところに行列ができている。ほかの店舗の邪魔にならないように二つの大きな集団に分けられて並んでいる。
 以前のときも何の店だろうとちょっと興味がわいたのだが、気づけば今日も確認もせずに通り過ぎてしまっていた。関心はあるが、関心度は極端に低いということらしい。百人ほどの聴衆が固まって(デモを)待っていたと解釈することにする。

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広瀬通り(1)。(2016/10/7 18:42~18:44)

 45人のデモはあっという間に一番町を歩き終えて広瀬通りに左折する。一番町にくらべればずっと暗くなったところで、レンズをズームから35mmの単焦点に変えてみた。
 ズームレンズよりずっと明るいレンズで撮ってみたかったのだが、オートフォーカスエリアの設定が不十分で、数枚はピントが大きく外れていた。やはり、夜に動く被写体を写すのは難しい。
 フラッシュは使わずに、できるだけその場のその時の光だけで写したいというのは、私の腕では高望みなのかもしれない。

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広瀬通り(2)。(2016/10/7 18:482~18:49)

 広瀬通りから晩翠通りに左折して青葉通りまで進む。肴町公園を起点とするデモは、(1)肴町公園→一番町→広瀬通り→晩翠通り→肴町公園、(2) 肴町公園→一番町→定禅寺通り→晩翠通り→肴町公園、(3) 肴町公園→一番町→広瀬通り→晩翠通り→青葉通り→仙都会館前(流れ解散)の3通りあって、次第に歩く距離が長くなっている。
 今日は一番長い(3)のコースを歩く。このコースでは、晩翠通りから曲がったばかりの青葉通りが一番暗い。一番町交差点付近が輝いているように見え、大木の欅並木に覆われた暗いトンネルから明るい人界に出ていく趣きがある。

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青葉通りを仙都会館前まで。(2016/10/7 18:58~19:00)

 仙台の脱原発運動についての河北新報の記事を見たという知人・友人から連絡がいくつかあった。ブログを読んだ遠方の知人から内容の問い合わせもあった。短い文章なので転載しておくことにする。
 9月23日の夕刊一面、『河北抄』というコラム記事である。

 東京電力福島第1原発事故の教訓はいずこへ、とばかりに再稼働される原発。一方、事故を踏まえて仙台で市民グループが地道に活動を続けている。
 原発や放射能を学び、話し合う「ぶんぶんカフェ」。2011年2月に始めて以来2~3カ月に1度の割合で開き、今月で32回を数えた。スタッフは30~50代の女性5人。その一人の斎藤春美さんは「関心を持つ人の輪を広げ、緩やかにつながりたい」と願い、切り盛りする。
 12年7月開始の「脱原発みやぎ金曜デモ」。来月下旬に200回を迎える。追っ掛けカメラマンがいる。小野寺秀也さん(70)。デモの模様を撮影し、自身のブログで発信する。元東北大大学院教授。同大学院で原子力工学を学んだ。「原子炉の危険性を学んだ者として責任を感じ、個人としてできることで手伝っている」とシャッターを切る。
 南米の先住民に伝わる昔話「ハチドリのひとしずく」の主人公の一言を思い出す。「私にできることをしているだけ」。原発避難者からは苦悩が伝わってくるが、無力感が漂わないのが救いだ。 (2016・9・23)

 
[1] 丸山哲朗「飯田蛇笏秀句鑑賞」(富士見書房 14年)p. 254。

 

 

 

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かわたれどきの頁繰り(小野寺秀也)

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