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山行・水行・書筺 (小野寺秀也)

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小野寺秀也

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2016.12.04
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テーマ:街歩き(513)
カテゴリ:街歩き
 一日目は桐生市大川美術館で『松本俊介と野田英夫』展、二日目は府中市美術館で『藤田嗣治』展、三日目は休んで、四日目は乃木坂、国立新美術館で『ダリ』展を見た。最後の四日目の朝は早めに家を出て、美術館から急いで仙台に帰ってきて、夕方は金デモである。
 3回も東京往復すると、新幹線読書がけっこう進む。エーリッヒ・フロムの『自由からの逃走』を読み終えた。訳者の「日高六郎」の名前が懐かしい本だ。若い時からずっと読もうと思っていながら、この年まで読まずにいた一冊である。
 太平洋戦争が終わる前に書かれた本だが、ナチズムになだれ込む大衆の心理、社会心理を説いた著作で、描かれる民衆の姿のかなりの部分が現在の日本の民衆に重なる。人間は歴史から何も学ばないのだと思えてしまう。
 しかし、じっさいは違う。歴史から学ぶ人々は確実に存在する。まったく学ばない人々もいる。問題は、前者がマイノリティで後者がマジョリティだということなのだ。政治は、そのマジョリティを煽り、利用する。その点においてナチズムと自公政権はまったく同じだ。
 フロム流の社会心理的な観点からはマイノリティであることは誇りに違いないが、政治状況的には喜べない誇りなのである。
 






元鍛冶丁公園。(2016/12/2 18:06~18:30)

 主催者挨拶は高速増殖炉のことだった。今や世界の原発推進国のほとんどが高速増殖炉の開発を断念している中で、文科省や経産省はまだ諦めきれないでいる。日本政府は核兵器材料としてのプルトニウムの生産を目論んでいるのではないか、そんなふうに世界から思われているだろう。唯一の被爆国としての取るべき道ではないと話された。
 「もんじゅ」が計画され、建設に着手された時代には、今よりはるかに多くの人たちが原子力の未来を信じていた。それゆえ多くの有能な人材が原子力工学を学び、当時の日本原子力研究所や核燃料・動力炉事業団に集まっていた。例えば、私が在籍していた時代の工学部では、原子核工学科は建築学科、電子工学科と並ぶ人気学科だった(当時は1年次の成績で志望学科に進めるかどうかが決まった)。
 その後、原子力船「むつ」は破たんし、大企業から独立した原子力企業も元の企業に吸収され、原子力工学の魅力は薄れていった。それとともに原子力を学ぼうとする学生も減っていき、有望な人材が集まらなくなった(これは、原子力工学科の大学院担当教授だった私の後輩から直接聞いた話だ)。
 政府は「もんじゅ」に替わる新高速増殖炉の工程表をまとめると意気込んでいるらしいが、それを実行する優秀な技術陣がいるのだろうか。優秀な人材が集まっていた時代に計画し、設計し、建設した「もんじゅ」は失敗した。その時代より人材不足であることは明らかで、金だけ出してフランスに泣きつく「行程」でも計画するのだろうか。
 そのフランスが計画する高速炉ASTRIDは地震国の日本にはまったくの不向きだと言われている。安倍政権お得意の金のばらまき損で終わるのではないか。結論から言えば、私は、85%かた日本製高速増殖炉はできないと思っている。仮に遠い将来できる可能性があっても、それまでには全原発廃炉を断行する政権が成立している可能性の方がはるかに高いと思っている。


 スピーチの大半は、8,000Bq/kg以下の放射能汚染廃棄物を一般ゴミとして焼却する問題に集中した。
 仙台市長は、ほかの自治体の汚染廃棄物も引き受けて人口の多い仙台市に放射能をまき散らすつもりなのである。さらに、焼却灰は異なった自治体である富谷町に一括して埋設処分するという。この汚染廃棄物の焼却処分は宮城県知事から市町村長会へ提案されたこともあって、仙台市に続いて、宮城県知事に対しても焼却処分を止めるよう意見書を提出したという報告があった。
 放射能ないしは放射線のことに関しては、おそらく県上層部も各自治体の首長もよく理解しているとは思えない。各自治体に対しても申入れ、抗議の声を強めてほしいという訴えもなされた。仙台市をはじめとする各自治体は首長の判断のみで焼却に踏み切っていて、市町村議会にも諮られず、住民への説明もなされていない。これは地方自治体法に違反しているのではないかという指摘もあった。
 12月11日(土)14:00から仙台弁護士会館4階大ホールで医学博士の岩見億丈さんの『焼却炉を潜り抜ける放射能』と題する講演会が催される。仙台市の担当者に放射線のことを知ってもらいたいと、この講演会に公務として参加できるように取り計らってほしいと市長に手紙を出したと話された人もいた。
 焼却炉のバグフィルターで99.99%の放射能が取り除かれるという環境省の主張への反論、批判も相次いだ。バグフィルターで取り除ける放射能は60%程度という報告があることや、東京都の実証試験ではフィルターそのものが破れて大量の灰が漏出したこと、フィルターで取り除けるのは大きな粒子のみで、気化した放射性同位元素やフィルターを通り抜けたミクロな放射性ダストは空中を浮遊して呼気とともに吸入されて重大な内部被ばくの原因となるなどの話があった。


 鹿児島県の三反園知事が川内原発再稼働を容認したというニュースに触れられて、権力の締め付けがとても厳しいのではないかと指摘されたスピーチもあった。脱原発候補が選挙で勝ったとしても、その後の市民、県民の強力なサポートがないと実際に脱原発を実現することの難しさが示されているのではないかということだった。









一番町。(2016/12/2 18:34~18:45)

 夕方の5時半ころに家を出て元鍛冶丁公園に向かったのだが、もう真っ暗である。冬至(12月21日)にはあと20日ほどあるが、日の入りがもっとも早くなるのは数日後で、この頃が1年の中で一番暗くなるのが早いのである。
 それはそれで納得できるのだが、早く夜になるということばかりではなく、なんとなく暗さが濃いような気がする。気がするだけで、カメラの設定を変えてみても何も変わらない。私の目が悪いのか(目の前が暗くなる、というのは縁起が悪いが)。












青葉通り。(2016/12/2 18:47~18:54)

 一番町にくらべればずっと暗い青葉通りに入ったら、どういうわけか写真の写りぐあいがいい。暗い道らしい写真に仕上がっている。それに、40人のデモというのは写真のおさまり具合がいい。まあ、この人数のデモにすっかり慣れているということかもしれないが……。
 以前は、みんな明るくちゃんと写っていることばかり期待していたが、この頃は暗くて写らないことも悪くはないと思い始めた。写らないことがあるのも写真なのだと思えるようになってきた。つまり、諦められるようになったということだ。生来、私は諦めがいいのである。


 

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かわたれどきの頁繰り(小野寺秀也)

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Last updated  2017.03.19 17:21:18
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