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山行・水行・書筺 (小野寺秀也)

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2017.03.17
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カテゴリ:街歩き

 東京、赤坂のビルの一室で少しやきもきしていた。想像以上に議題が多いうえに、これまた想像以上に議事進行が慎重かつ丁寧なのだった。
 早朝、家を出るときは、急いで帰って犬の夕方の散歩を終えてから金デモに出かけるつもりだった。ああ、これで犬の散歩の時間はなくなった。これで自宅に戻る時間もなくなった。もう、集会には間に合わずデモだけだなあ、とあきらめたころに会議が終わった。
 挨拶もそこそこに飛び出したが、よくしたもので、地下鉄はホームに着いたらすぐ電車が来て、東京駅では5分とおかず出発する新幹線があって、予想より30分早く仙台に着いた。勾当台公園野音前に着いたとき、まだ集会は始まっていなかった。

 仙台に戻る車中で、読書に飽きてスマホでニュースを見ていたら、「原発避難者訴訟 東電と国に賠償命じる 前橋地裁」という毎日新聞の速報記事と「原発避難訴訟 国に初めて賠償命じる判決 前橋地裁」というNHKのニュース記事があった。
 NHKの記事は、国と東京電力の責任について次のように述べていた。


 17日の判決で、前橋地方裁判所の原道子裁判長は、平成14年7月に政府の地震調査研究推進本部が発表した巨大地震の想定に基づき、国と東京電力は、その数か月後には巨大な津波が来ることを予測できたと指摘しました。
 また、平成20年5月には東京電力が予想される津波の高さを試算した結果、原発の地盤を越える高さになったことを挙げ、「東京電力は実際に巨大な津波の到来を予測していた」としました。
 そのうえで、東京電力の責任について、「事故の原因の1つとなった配電盤の浸水による機能の喪失を防ぐため、非常用の発電機を建屋の上の階に設けるなどの対策を行うことは容易だったのに行わなかった。原発の津波対策は、常に安全側に立った対策を取らなければならないのに、経済的な合理性を優先させたと言われてもやむをえない対応で、今回の事故の発生に関して特に非難するに値する」と指摘しました。
 また、国の責任についても、「東京電力に津波の対策を講じるよう命令する権限があり、事故を防ぐことは可能だった。事故の前から、東京電力の自発的な対応を期待することは難しいことも分かっていたと言え、国の対応は著しく合理性を欠く」として、国と東京電力にはいずれも責任があったと初めて認めました。


 東京電力ばかりではなく国の責任を認めたことは、東電の旧経営陣3人の業務上過失致死傷罪についての刑事裁判や、全国18か所での1万2000人に及ぶ集団訴訟にとってきわめて重要な意味を持つことだろう。
 しかし、137人が15億円の補償を求めていたのに、62人に3800万円の賠償を命じた判決は、あまりの過小評価で、「一部勝訴」と判断するしかない中途半端なものだ。故郷を奪われ、家を奪われ、つまりは生活の基盤を丸ごと奪われた人間が受け取る賠償がそんな少額というのはどんな人間観、経済観なのか、私には理解できない。






勾当台公園野音ステージ。(2017/3/17 18:10~18:27)


 スーツにコート、中折れ帽という姿で参加した私を司会者がからかうことから集会が始まった。万が一のことを考えてカメラだけはバッグに入れていたので、そんな恰好で首からカメラをぶら下げていたのである。
 しかし、東京ではちょうどよかった服装では少し寒いのだった。

 主催者挨拶は、当然のように高崎地裁判決の話題である。国と東電に福島事故の責任を認めた点で、「ほんとうに待たれた判決です」として、チェルノブイリでは人が住めないような汚染地域に日本では避難者を帰還させようとしているが、「帰らなくてもいいんだよ、という方向性ができたらいいですね」と締めくくられた。

 3月8日に開催され仙台新港の石炭火力発電所についてのパワーステーションによる説明会の報告があった。500席の会場に満杯の出席者で、公害を心配する人がとても多いことを示した。説明が終わり質疑に移るところで、報道関係者を締め出そうとしたが、強烈な抗議で結局は報道陣の取材を認めさせた。とはいえ、質疑は惨憺たるもので、何を聞いても2,3枚のペーパーを読み上げるだけだった。私はいくつかのニュース、報道記事を見たが、どちらかといえば地域住民の目線で報道していたように思えた。報道陣がPSの態度に反発したせいかもしれない。
 この石炭火力発電所はほぼ完成しているが、さらに新港の対岸に新しい火力発電所の計画が進んでいる。四国電力と住友商事の合弁で石炭バイオ燃料を使う火力発電所を建設する計画だ。PSの発電所問題が起きた後、仙台市は小火力発電所でも環境アセスメントを義務付けるように条例を改正したが、環境アセスをきちんとやるかどうかしっかりと監視する必要があると訴えられた。
 そして、なぜ関西電力や四国電力が仙台に火力発電所を作るのか、東日本大震災でずたずたになっていることを見越した地域差別ではないか、と疑問を示した。それについては、ほかのスピーカーも、石炭火力発電所がそんなにいいなら東北電力が女川原発を廃炉にした跡地に火力発電所を作ったらどうか、公害型発電所だけれども原発よりはましだろう、と話された。
 報道記事によれば、関西電力や四国電力が仙台に発電所を作りたがるのは、電力自由化による競争を大消費地の東京に売ることで切り抜けたい西日本の電力会社は、仙台をが東京圏と周波数が同じ(東日本は50Hz、西日本は60Hz)で送電網に余力があるだと解説していたが、いずれにしても、電気は東京へ、金は関西へ、公害は仙台に、という資本主義的地域差別構造であることは変わらないのである。

 茨城放送のスタッフが常磐線に乗って取材したとき、路線の一部でバスに乗り換えると、6.0μ㏜/hr、6.2μ㏜/hrという高い放射能強度に驚いたという話題もあった。年間1mSvだったら0.23μ㏜/hr、20mSvだったら3.8μ㏜/hr以下でなければならないのだが、その数値をはるかに超える数値が観測されたというのである。その放射線量は東電1Fの場所と風向きの関係に依存するということだったが、それは、その辺りにいつも新鮮な(?)放射能が飛び交っているということを思わせて、ぞっとする。

 最後に、長町で40年電気屋をやっているという人が、同業組合のメンバー20人ほどのツアーで女川原発を見学に行った話をされた。新しい防潮堤が作られていたりして、東北電力は地震や津波対策に力を入れているように見えるが、戦争をしたがる政府が日本にある以上、ミサイル攻撃などによる原発の破壊などの危険があることを身にしみて感じたと報告された。

 集会に参加されていた「脱原発をめざす宮城県議の会」メンバーの遊佐美由紀さんの紹介などもあって、集会は終わった。






勾当台公園から一番町に向かう。(2017/3/17 18:32~18:36)

 40人になった参加者は、暗い勾当台公園から一番町に向かってデモ行進を歩き出した。東京仕様の服装で震えていた私には、デモへ歩き出す瞬間がとても待ち遠しかったのである。
 デモの後先を撮ろうと小走りになるとロングコートはとても邪魔なのだった。そして、カメラを構えると中折れ帽のつばに当たって、これまた邪魔くさいのである。






一番町を行く。(2017/3/17 18:43~18:53)

 帰りの新幹線の中で、もう一つ、とても気になる記事を見つけていた。ジャーナリストのまさのあつこさんの「IAEA勧告すら無視した「原子炉等規制法等改正案」の審議開始」という記事だ。
 2013年に日本政府は、原子力及び放射線安全に関する日本国内の規制の枠組みに対するIAEA(国際原子力機関)による総合評価サービス(IRRS)を受けることを決め、2016年にIAEAから日本政府にIRRS報告書が提出された。IRRS報告書は13項目の勧告。13項目の提言から成っている。
 まさのさんによれば、勧告の肝は「事故が起きたときの「緊急避難計画」も同様かそれ以上に重要で、もし機能する「緊急避難計画」がないなら、原発再稼働は断念すべき」という点にある。つまり、「日本政府は、オンサイト(原発)とオフサイト(周辺区域)については、役割分担をしていると言っているが、その対応がバラバラではダメである」ということだ。
 いま、国会に上程されて審議が始まった「原子炉等規制法等改正案」は、けっしてIAEA勧告を取り入れたものではない。改正の目玉は、原子力規制委員会(原子力規制庁)による原発の抜き打ち検査ができるように改正することだと主張しているが、これはIAEAから2007年にすでに勧告されているもので、規制庁は周回遅れの法改正を行おうとしていて、今次のIRRS報告書によるIAEA勧告からの乖離ははなはだしいとまさのさんは主張されている。
 たしかに、IAEA勧告にも関わらず、川内原発も伊方原発も玄海原発もことごとく避難計画がずさんなまま規制委員会は新規制基準に合格したと認めている。原発の安全基準は明らかに世界基準からはるかに低いレベルにあるのは間違いない。どの口が「世界最高の安全基準」などと言うのだろう。
 さて、原子力規制庁が発表したIAEAのIRRSミッション報告書は131ページものpdf文書なので、いちおう保存はしておくのだが、さていつ読み終えるのか、ほんとうのところ心もとないのである。







青葉通り。 (2017/3/17 18:58~17:07)

 デモが終わって家に帰り着くと、イオがどうした、こうした、おばあちゃんがああだった、こうだったと、報告が集中豪雨のように頭上に舞い降りてくる。まるで、長時間の外出を後悔せよ、と言わんばかりの勢いなのだった。仕事だというのに………。


 

 

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Last updated  2017.03.19 18:36:03
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