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山行・水行・書筺 (小野寺秀也)

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小野寺秀也

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2017.08.11
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テーマ:街歩き(613)
カテゴリ:街歩き

 仙台はずっとぐずぐずした天候が続いている。梅雨の間は、カンカン照りの暑い日が続いていたのに、仙台の梅雨明けが発表されてから本格的な梅雨の様相を示している。梅雨明け宣言は、梅雨入り宣言の間違いではなかったかと思えるほどだ。
 仙台七夕も雨に悩まされたようだ。七夕前夜祭としての花火大会がわが家のすぐ近くで開かれたが、窓から覗いて見たら、低く垂れこめた雲がときどき明るく光っているだけだった。雨にならなかったことだけが幸いだった。
 木曜日になってようやく雨があがったので、しばらく放っておいた庭仕事をした。朝6時からプランター8個の土を振るい、石灰や腐葉土、堆肥などで調整した。これは秋からバルコニーに吊るすハンギングプランターで、秋から春までパンジーやビオラを植えるものだ。
 朝食後は、庭の雑草抜きである。もう雑草のジャングルのようになっている。思えば、15年も前にこの庭の雑草取りで初めてのぎっくり腰を経験した。家には私だけで、いわゆる匍匐前進で庭を抜け、濡れ縁から義母の部屋ににじり上がったときの痛みは強烈だった。その後、何度もぎっくり腰になったが、最初のときに比べれば、どうということがないほど軽く済んでいる。
 腰を痛めないように両膝をついて草を抜きながら庭を前進する。家の裏まで進んで、そこで今年初めてのミョウガを20個ほど採る。市のごみ回収用のビニール袋に4杯の雑草ぬいたところで力尽きた。ヘロヘロになって家に入ると、「もう、ほんとうに年寄りなんだからね」と妻が嬉しそうに笑っている。疲れたろうから代わってやる、などとは決して妻は言わないので、野菜たっぷりのスパゲッティの昼食を何とか作り終えたのだが、疲れすぎて食欲も失せていたのだった。

 目覚めれば筋肉痛の金曜日の朝、金デモに出かけるために朝の散歩も省略してひたすら休んでいた。
 8月11日が「山の日」だということも知らなかった。退職した後は毎日が休日のようなものだから、祝日そのものがありがたいわけでもないので関心が向かないのだ。
 今日の金デモは午後4時から始まる。3・11東日本大震災で亡くなられた人たちの月命日が休日と重なったことで、鎮魂のサイレントデモを行うことになったのである。地震と津波という天災と東電1F原発事故という人災で多くの人が亡くなり、そしてまだ多くの人が被害から救われていないままだ。私たちは、まだ脱原発を実現していない。






黙祷から始まる錦町公園の集会。(2017/8/11 16:02~16:31)

 こんな天候が続いているのでデモの時間帯の天候を気にしていたのだが、天気予報が二転三転した。はじめは曇りの予報だったが、いつの間にか午後4時ころから雨という予報に変わり、ふたたびずっと曇りに変更された。そして、じっさいには小雨が降っている。

 集会は、<3・11>の犠牲者への黙祷から始まった。数枚の写真を急いで撮って、私もみんなの後ろにまわって黙祷に加わった。長い黙祷だった。
 黙祷に続いてフリースピーチが始まったが、私にはほとんど聞き取れなかった。サイレントデモが企画されていたためか、小さなハンドトーキーが用意されていたのだが、出力が小さいうえに指向性が強い。みんなの周辺をうろうろ回りながら写真を撮っている私の老化した耳には聞き取れないのだった。
 じつは、ICレコーダーを参加者の真ん中にあるテーブルにセットしていたのだが、周囲の人たちの出す雑音ばかりが録音されていて、全く役に立たないのだった。スピーカーの出力が大きいときは参加者から離れた場所にICレコーダーを置くことができるのだが、今日ばかりは仕方がないのだった。



定禅寺通り。(2017/8/11 16:34~16:40)

 沈黙の55人のデモは、錦町公園から定禅寺通りを一番町に向かう。偲び雨という言葉があるだろうか。雨はたしかに降っているのだが、私はデモの最後まで傘なしで通した。降るでもない、降らないでもない、そんな小雨が続いている。
 久しぶりの昼のデモなので広角レンズなども準備してきたのだが、小雨とはいえ、雨の中でのレンズ交換は諦めるしかなかった。
 55人の集団の列が黙々と歩くサイレントデモは注目度が高い。コールがあるときはそれだけで何のデモかわかるのだが、今日ばかりはデモが近づいて横断幕やプラカードを読み取るまでじっと注目し続けている人が多い。
 サイレントデモを「文字で訴えるデモ」と割り切って考えれば、それなりの工夫が生まれそうだ










一番町。(2017/8/11 16:44~16:56)


 東日本大震災から6年と5か月が過ぎた。東電1F原発の事故は甚大な被害をもたらした。福島の事故後、世界は大きく脱原発に切り替わったが、日本は脱原発に踏み切れないまま、自公政権によっていくつかの原発が再稼働を始めた。
 国による脱原発への道は後退し続けているように見えるが、じっさいには脱原発の機運はしだいに国内に広がりつつあるのではないか。新潟知事選は原発を大きな争点として、脱原発派が支持する現知事が勝った。再選された静岡県知事は、中部電力浜岡原発の再稼働に「反対」を明言した。川内原発の再稼働を容認した鹿児島県知事も、脱原発のふりをしなかったなら知事選を勝ち抜くことは難しかったろう。
 いま、日本の原子力が始まった東海村や大洗町を抱える茨城県の知事選挙の真っ最中である。7期目を目指す現職知事に対抗して自公が推薦する候補者も立っている。それに、明確に脱原発を標榜する鶴田まこみ候補が挑戦している。
 脱原発に関して自公推薦の候補者はまったく問題外だが、現職知事の言動が面白い。もともと原発再稼働を容認していたのだが、選挙が近づくと条件次第では再稼働を認めないと言い出した。ところが、知事選告示日の出陣式で「条件は撤廃し、無条件で認めない。子供を持つお母さん方から原発は止めてくれと言われ、県民の思いはそうなのかと感じた」というニュースが流れた。 
 茨城県知事選挙では、原発が主要な争点になったのである。選挙に有利なはずの現職知事が原発再稼働を拒否しなければ選挙に勝てないと判断したのだ。これは私たち脱原発を願う者にとってとても重要な流れ、機運が生まれているということだ。もちろん、鹿児島県知事のように選挙に勝つためだけの虚言の可能性がないわけではないが、東海村や大洗町のある茨城県で6期も知事を務めた現職がそう発言せざるをえなくなった事実そのものは注目に値する。
 もちろん、真正の脱原発候補は現職知事などではない。「いのち輝くいばらきの会」という市民組織と野党共闘が押す鶴田まこみさんの公約の中の原発に関する部分(第一次発表分)は次のようなものだ。


3 原発依存を脱し、省・再エネで雇用をつくる

(1)原発からいのちを守る
①老朽化し被災した東海第二原発の再稼働・運転期間延長には同意しません。
②福島原発事故の原因、健康と生活への影響、県内の放射能汚染状況を県民とともに徹底的に検証します。
③子どもたち、老人、親、妻、夫、職場の同僚、外国からの居住者など、すべての人の被曝を最小限にすることを追求します。

(2)原子力防災を見直す
①県内原子力施設事故による最悪の事態を想定し、防災計画をつくりなおします。
②災害発生時の避難方法、仮設住宅や避難者支援のあり方を見直します。
③甲状腺エコー検査等の健康調査を継続的に行います。

(3)省エネルギー・再生可能エネルギー先進県をめざす
①建物断熱の徹底、廃熱の有効利用等をすすめます。
②太陽光発電や風力発電への支援、ソーラーシェアリングの大幅拡大等を進め
ます。
③無秩序な設置を規制するため発電施設の設置基準を見直します


 擬装脱原発派の現職知事の言動に茨城県民が惑わされなければ、脱原発の主張が有利に働くということは、当の現職知事が認めているのである。選挙情勢を分析する能力にまったく欠けているのだが、私は大いに期待しているのである。
 さて、この秋の宮城県知事選はどうなるか。原発立地県としては、少なくても脱原発が主要な争点となる選挙になってほしいと願っている。





青葉通り。(2017/8/11 16:56~17:07)


 傘を使うことなくデモは終わったが、ずっと降り続いている。デモを歩き、デモ人の写真を撮っている間はまったく感じていなかったが、デモが終われば降るともなしに降る雨は、正直言って鬱陶しい。
 この雨の中、濡れるともなく濡れて歩くことになるのだが、できるだけ人通りの多い道を選んで帰ることにする。


 読書や絵画鑑賞のブログ
かわたれどきの頁繰り(小野寺秀也)

小野寺秀也のホームページ





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Last updated  2017.08.14 20:51:14
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