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山行・水行・書筺 (小野寺秀也)

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小野寺秀也

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2018.02.09
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テーマ:街歩き(613)
カテゴリ:街歩き

​​​ 2月6日付けの共同通信社のニュースの見出しはこうだった。
 ​「仏日の高速炉、研究見直しか――出力規模縮小と地元メディア」​。
 とても短い記事なので、全文を転載しておく。


 日本がフランスとの共同研究を目指す高速炉実証炉「ASTRID(アストリッド)」について、フランス側が出力規模の大幅縮小を検討している、などとフランスメディアが6日までに報じた。高速増殖原型炉もんじゅ(福井県)の廃炉を決定した日本は、高速炉の​​開発にアストリッドを活用したい考えで、日本側専門家からは影響を指摘する声が上がっている。
 高速炉は、核分裂反応に高速の中性子を使う特殊な原子炉。日本の高速炉開発は4段階で進む計画で、アストリッドは3段階目に当たる実証炉建設に向けてデータなどを得るためのプロジェクト。日本が開発を進める上で不可欠とみられている。


 高速増殖炉の実用化そのものが日本の原子力工学技術ではほぼ実現不可能であることは、原型炉に過ぎない「もんじゅ」の廃炉決定までの経緯で見事に証明されて、かろうじてまだ高速増殖炉にしがみついているフランスのASTRID計画に頼るしかなかったのだが、そのASTRIDが「出力規模の大幅縮小」をするというのだ。
 3段階目の実証炉が大幅に小型化するなら、実用炉に取りかかる前に「実証炉の大型化の実証」という段階が必要になるのではないか。いずれにせよ、高速増殖炉は原発大国フランスでもその実用化はまた一段と遠い将来のことになった。
 現在のヨーロッパにおけるに再生可能エネルギーの進展・増加の勢いから考えて、高速増殖炉が技術的に可能になる時代には原発そのものが不要になっている可能性が高い。
 もともと原子力発電というのは、原子レベルの化学反応が生み出すエネルギーに比べて核分裂が生み出すエネルギーが格段に大きいことを頼りにしている。つまり、一つの発電施設が生み出す発電量がとてつもなく大きいことが唯一のメリットである。
 高速増殖炉の技術的な難しさで、その原子炉を小型化するのだとすれば、その唯一のメリットを諦めることに等しい。つまり、原子力工学技術が誇っていた「膨大なエネルギー生産量」の否定の方向に向かうということだ。
 実証炉の小型化を図ったはいいが、それでも技術的な困難を解決できなくてもっともっと小型化するということになりそうな気がする。原子炉というのは核分裂エネルギーでお湯(高速増殖炉では液体のナトリウム金属など)を沸かすのが目的なので、どんどん小型化していった結果、高速増殖炉で薬缶のお湯を沸かしている戯画が目に浮かぶ(薬缶を囲んでお茶を飲みながら、税金を湯水のごとく原子力に使えた昔を懐かしみながらしんみりとしている老醜政治家と資本家たちの2050年ごろの一場面)。くだらない絵面だが……。​​​





勾当台公園から一番町へ。(2018/2/9 18:19~18:44)


​ 道端に寄せられた雪の塊が日中の暖かさで溶けだし、濡れた路面が夕方に再び凍って難儀をする日が続いたが、今日はまったく凍っていない。寒の底は過ぎたようである。これからは日差しも長くなってくる。デモに行くために家を出るころはいくぶん明るさが残っていた。まもなく仙台にも春がやってくる。​






一番町(1)。(2018/2/9 18:44~18:48)


 仙台の金デモのコーラーは、その日の参加者のどなたか二人にお願いする。男性と女性一人ずつというケースが多いが、女性だけのときもある。今日のように男性二人ということもそんなに多くはないがあるのだ。
 短いコールの言葉は、コーラーが男性でも女性でも同じなのだが、日常会話が違うようにコールも違ってもいいのではないかと思うことがある。とはいえ、どんなふうに違えるといいのか、皆目見当がつかない。
 才能がある人なら言葉遣いもリズムも微妙に変化させることがきっとできるに違いない。そう思うのだが、私にはリズミックな短いフレーズを作る才能がからっきしないのだ。自分でできないことを人に要求するのは理不尽なので、結局私は黙っているしかないのである。







一番町(2)。(2018/2/9 18:50~18:55)


 父祖代々、綿々と受け継がれてきた土地、そこで築き上げたきた人間関係、生業としてきた職業と職場、時として家族関係そのもの、そうしたものを一切失う。つまりは、「故郷喪失」そのものを損失金額として計上できるものだろうか。​そんなニュース(2月7日付け毎日新聞)​があった。
 東電1F事故で長期の避難生活をしていた南相馬市小高地区の元住民321人が「ふるさと喪失慰謝料」として東電に賠償を求めた裁判の判決が2月7日にあった。東京地裁は、110億円の賠償要求に対してたった1割の11億円の支払いを東電に命じた。
 判決は、「原告は、憲法が保障する居住・移転の自由や人格権を侵害された」と認めたが、「歴史、伝統、文化を奪われ、後継ぎとなる若者もいない。働き先となる企業もない。小高が二度と元に戻らない被害をもっと(社会に)知ってほしい」(原告団長・江井績さん)と訴える人に、一人あたり330万円の賠償に過ぎない。
 生活基盤が一切消滅した対価が低所得勤労者の年間所得ほどの330万円である。ここには、人間が生きてきた歴史や時間を一切無視する思想しかない。
 私たちは、全ての原発の廃炉を求めてて仙台の街で訴えているが、起きてしまった事故の被害は「故郷喪失」というかつてないものであって、それに対する正当な補償(それがいかに困難であっても)がいかなるものか、私たちの未来をかけて考え抜き、要求し、実現させなければならない。おそらくそれが、二度と原発事故を防ぐための最も有効な手段のひとつになるだろう。





青葉通り。(2018/2/9 18:56~17:03)


 今日の夜は暖かい。正しくは寒くないというだけなのだが、そう言いたくなる夜デモだった。夏の宵闇と比べようがないが、闇が湿気を含んで濃くなっているような気がする。
 しかし、夜デモの写真は難しい。暗い中で動いている被写体にオートフォーカスが追い付かずにシャッターが下りないときがしばしばある。うまく写せたと思っても、シャッター速度が遅くてぶれて居ることが多い。
 デモ写真を撮り続けてきて鍛えられたのは、出来損ないの写真をばっさばっさと消してしまう大胆さだけだ。




 読書や絵画鑑賞のブログ
かわたれどきの頁繰り(小野寺秀也)

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Last updated  2018.02.12 08:30:08
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