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山行・水行・書筺 (小野寺秀也)

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小野寺秀也

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2018.03.30
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テーマ:街歩き(613)
カテゴリ:カテゴリ未分類

 四月は残酷な月だ、そう断じたのはエリオットだが、私には三月下旬からそんな思いになってしまう。東北生まれの三月は春の微かな匂いに心が躍るようなときだったはずなのだが、少し大げさに言えば、最近はどうも春の兆しは苦難の始まりの合図のように思えるのだ。
 花が好きで、若いころは温室でカトレヤやシンビジウム、ファレノプシスなどの洋ランを育てていた。ある時、洋ランをすべて譲って日本春蘭や中国春蘭、寒蘭などの東洋ランに切り替えた。同時にエビネ欄も集めはじめ、100鉢を越えた。
 仕事が忙しくなり、手入れが行き届かないまま少しずつ鉢数を減らしながら今に至っている。退職を機に庭の手入れをしようと思い立ったのだが、こなせる仕事量の少なさと、体のきつさに驚いたのもその時だった。庭の中で人生初めての「ぎっくり腰」になって動けなくなったのもそんな時だった。
 だから今は、春の匂いは庭仕事に追い立てられる合図でもあって、花が好きなのに苦痛でもあるという大いなる矛盾の季節に突入するのだ。
 いつからか、庭仕事は午前中だけになった。一日やるほどの体力がないのだ。今日も、午前中、温室で冬越したハンギングプランター植えのペチュニアを何種類か植え替えをし、ふたたび温室に戻す。パンジーやビオラの季節が終わった時にハンギングプランターを入れ替えるのだ。
 午後は金デモに備えてゆったり本を読んで過ごす。25日のデモではへとへとになったので、今日は慎重なのである。




勾当台公園から一番町へ。(2018/3/30 18:26~18:36)


 大きなデモの直後のデモはいつも寂しい。人数の落差による心理的効果もあるが、デモ疲れのせいか、やはりいつもより参加者が少なめになるのである。それでも30人が集まっていて、正直なところ、私の予想よりは少し多いのだった。
 先週のデモから、「原発いらない! 女川原発は廃炉に!」という幟旗が何本もアイテムとして準備されたのだが、今日は2本だけ用意されている。それでも、新しい幟旗は被写体に変化があって、私にはありがたい。






一番町(1)。(2018/3/30 18:44~18:50)


​ 金デモでは、デモをしながら通行人に呼びかけるアピール文をいくつか用意している。今日のアピール文の一つに次のような文言があった。​


​東北電力は、今年中にも女川原発2号機の再稼働を行う計画でしたが、3月29日の記者会見で、延期を表明しました。その理由として、「設備の安全対策に時間がかかっている」としています。東北電力は、安全対策や使用済燃料の処理に莫大な費用のかかる原発よりも、今こそ再生エネルギーの拡大にシフトするべきです。そのために送電網を空けるべきです!​​


 女川原発2号機の安全対策工事の完了を2018年後半とし、その時期の再稼働を目論んでいた東北電力は、規制委員会の審査が進むにつれて新たな安全工事が必要になって、その完了時期を先延ばしするというニュースがあったのだ​(3月30日付け河北新報ONLINEN NEWS)​。
 東電1F事故後に作られた原子力規制委員会の新規制基準というのは、もともと多少の改善で審査を通るようにでっち上げたものとしか思えない代物で、安倍自公政権が「世界最高水準の安全基準」と広言しているが、世界基準には到底及ばない「世界最低の安全基準」であることはつとに指摘されている。
 それにもかかわらず、最低の安全対策工事も十分に進んでいないうえに、その資金繰りを考えれば、明らかに原発は負の経済遺産でしかない。それを証明するように、四国電力は、安全対策工事をやったうえでの再稼働では経済的に採算が取れないとして伊方原発2号炉を廃炉にすると決断した​(3月26日付け朝日新聞デジタル)​。これについては、国策として国に押し付けられている「国策」原発事業に電力会社は嫌気がさしていて、これを契機に「廃炉ラッシュ」が始まるのではないかという興味深い解説記事も出ている​(3月30日付け M&A online)​。
また、3月23日に再稼働した玄海原発3号機は、再稼働から一週間もたたないうちに、2次冷却水系配管から蒸気漏れを起こし、急遽出力を下げるとともに電力の発送電も中止すると発表した​(3月31日付け東京新聞電子版)​。再稼働原発はこのような事故にしょっちゅう見舞われていて、これもまた原発の反経済性を押し上げている。
 原発の再稼働、原発事業への執着は日本経財の破綻を加速するだけだろう。じつは、政府もそのことをよく知っているらしく、通産省は再生可能エネルギーを主力電源とするべく基本政策を見直すというのだ​(3月26日付け日本経済新聞電子版)​。現段階では、どうも世界の動向に合わせたポーズ程度のささやかな「見直し」に終わりそうなのだが、「再生可能エネルギーを主力とする」という文言が通産省から発せられただけでもいくぶんかの価値はあろう。




一番町(2)。(2018/3/30 18:51~18:54)


 東海第二原発(日本原子力発電)の最稼働や運転延長に際して、これまでの立地自治体である東海村にくわえて、水戸市や日立市など周辺5市町の事前了承を必要とするという安全協定が結ばれたというニュース​(3月30日付け朝日新聞デジタル)​もあった。
 女川原発であれ、玄海原発であれ、事前了承を必要とする自治体は立地市町に限られているのだが、このように周辺自治体に拡大した例は初めてである。こうした動きが拡大することが望まれるが、じつはこの5自治体は東海第2原発の再稼働に対する態度を明らかにしていない。茨木県知事も含めて事前了承が得られると見越しての安全協定という恐れもある。いずれにせよ、どの原発においても、せめてUPZ圏内の周辺自治体と安全協定が結ばれるようになるかどうかは、自治体そのものも含めた今後の運動次第ということだろう。
 その日本原電は、東海第二原発の安全対策工事に1740億円ほど必要としている(ここでも経済性を無視した原発事業が推し進められている)。その日本原電に東京電力が経済支援するのだという​(3月31日付け朝日新聞デジタル)​。経済支援する当の東電は、福島事故の後、国から8兆円に及ぶ借金をしていて、実質的な破産(国有化)企業なのに、ほかの原発に金を出すという判断をするというのが理解できない。長く国策事業として保護されてきて、正常な経営感覚、経営倫理というものが壊滅してしまったとしか思えない。

 アッキード疑獄のニュースに埋もれるようだったが、原発をめぐるニュースもそれなりに報道されていたのである。新聞を読まないらしいどっかの財務大臣は、マスコミは森友問題ばかり報道していると言って顰蹙を買っていたが、まったくそんなことはないのである。漢字が読めない財務大臣がフリガナのない新聞を読むというのはたいへん苦痛だろうが、同情はしない。




青葉通り。(2018/3/30 18:56~19:01)


 デモが青葉通りを東進し、国道4号の大通りを渡っていくのを見送ったところで、私のデモを終わりとした。今日は疲れないで帰ろうと思ったのだったが、数軒の本屋をまわって歩いているうちにそこそこ疲れてしまった。
 まあ、どんなふうにしてみても、年齢相応に疲れて私の一日は終わりを迎えるということらしい。



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かわたれどきの頁繰り(小野寺秀也)

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Last updated  2018.04.01 17:25:31
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