五月晴れという言葉はどこへやら、このごろは雨の日が多い。月曜日の朝は雨が降っていて、朝の散歩も取りやめ、計画していた庭の草取りも延期した。火曜日と水曜日はよく晴れ、草取りを敢行した。春から1度もしていなかったので、見事な雑草の山ができた。木曜日一日乾燥させて、金曜日のゴミ収集日に出そうと思っていたが、木曜日も雨で濡れたまま収集用ゴミ袋に詰め込んだ。
7袋のゴミ袋をゴミ集積所には運んだ金曜日も一日中雨降りである。夕方、傘を持って家を出たときはほとんど止んでいたが、遠くで雷が鳴っていた。
朝からの雨で、参加者が少ないだろうと予想していたが、20人を越える人が暗闇の中に集まっている。集会を開く公園の中では肴町公園がいちばん暗いうえに、私が肴町公園に着いた頃からまた降り出した雨のために参加者の顔は傘の陰で参加者がよくわからない。
自然エネルギーを活用して地域再生をはかる人びとを描いた映画『おだやかな革命』がメディアテークで先行上映され、チネ・ラヴィータで6月15日(金)から二週間上映されるという案内や、6月2日(土) 18:30から仙台市市民活動サポートセンター4階で開催される『事故初期の運転操作で福島原発事故は防げた』と題するみやぎ脱原発・風の会の公開学習会などの告知がなされた。
スピーチをしている後方で、スタッフとお巡りさんが何か打ち合わせをしている。タブレットPCで天気図を見ているスタッフもいる。スタッフの一人が、つよい降雨の予報があってこの後のデモをやるかどうか検討していると教えてくれた。
結局、まもなく強い雨が降るという予報のため、今日は集会のみで終了するということになった。そのころには気のせいか雨脚が強まったような気がした。
強くなった前の中、ひとしきり脱原発コールの声を上げた後、25人の集まりは散会となった。
帰宅した後のメールのやりとりで、集会だけやってデモを取りやめたのは2011年のデモ直前に強い地震があったとき以来2度目という情報や、今回も金デモの回数に数えるという情報が流れ、金デモは278回を数えることとなった。
みやぎ脱原発デモは278回を数えるが、5月14日に1300回目のデモが行われたというニュースがあった(5月15日付け毎日新聞電子版)。 中国電力が計画している上関原発建設計画に反対して、祝島の住民が続けてきたデモが14日、1300回目を迎えたというのである。
祝島の対岸の上関町に原発建設計画が浮上した1982年の秋から毎週月曜日の夕方にデモが行われてきたのだという。祝島島民の原発反対の闘いの様子は、『原発を止める島』というルポルタージュにまとめられている。その本ことは、2年ほど前のこのブログで紹介した。その部分を再掲しておく。
今日のデモに出かける前に、頼んでいた本が届いた。堀内和恵さんの『原発を止める島』である。上関原発建設計画が持ち上がってから30年以上にわたって反対を続けてきた祝島の人々の苦闘のルポルタージュである。中には、映画監督の纐纈(はなぶさ)あやさんや鎌仲ひとみさん、写真家の那須圭子さんたちの祝島に寄り添う活動の報告も含まれている。
表紙裏には次のような惹句が書かれている。
日本では、一七ヵ所の地で原発が建設されてきた。
だが、それをはるかに超える二九ヵ所の地で原発を止めてきた。
この事実を知る人は少ない。
瀬戸内海に浮かぶ人口約五〇〇人の小さな島、祝島。
ここには、三〇数年もの間、原発を止めてきた人びとがいる。
祝島から、優しい風が吹いている。
堀内和恵『原発を止める島―祝島をめぐる人びと』 (南方新社、2016年)
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