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山行・水行・書筺 (小野寺秀也)

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小野寺秀也

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2020.07.17
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テーマ:街歩き(613)
カテゴリ:街歩き

 日本という国がかつて科学技術で先進国家であったことは事実だが、現在は泣きたくなるほどの凋落の道を辿っているのは様々な局面で明らかになっている。テレビなどのマスコミで「日本すごい!」レベルの報道が多くなったのは凋落と軌を一にしているのは当然である。自分で自分を騙る以外に、気が休まる方法がないからである。問題なのは、多くの日本人がまだ日本は先進国だと信じているらしいことである。
 そんな日本の現状にあたかも傷口に塩を擦り付けるようなニュースが7月17日付け日経電子版に掲載された。「日本すごい!」という迷妄報道の先頭を走っているような日本経済新聞の報道である。
 「​遠い「最先端IT国家」 20年前宣言、現実は10位以下​」という記事だ。2019年におけるIT関連の国際競争力で日本は世界の12位だったというニュースである。日本政府は20年前に「5年以内に世界最先端のIT(情報技術)国家となる」と宣言したうえに、2020年の経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)で「社会のデジタル化」を柱にしているにもかかわらず、である。韓国、エストニア、デンマーク、シンガポールにはるかに及ばないのである。
 20年前の2000年の日本の宰相は森喜朗衆院議員で、彼はIT(情報技術)を「イット」と呼んで日本中に苦笑と嘲笑を巻き起こした。ごく最近は、安倍内閣では、パソコンの知識がまったくないというよりパソコンに触ったことすらない大臣が「社会のデジタル化」政策を管掌していた。IT関連の国際競争力が凋落こそすれ、強化されることはもともと絶望的なのだ。
 ITに詳しい官僚もいるだろうが、いまや官僚はそのような無知な政治家に忖度することに力を注いでいるらしいので、これも期待できない。政治家の不祥事の後始末を下級官僚に押し付けて、その死を踏み台に出世する官僚たちが跋扈しているのだから………。

 「科学技術立国」などという言葉があったが、まだ生き延びているのだろうか。政治家以外に今でもそんな実体のない言葉を使う人間がいるのだろうか。







元鍛冶丁公園から一番町へ。(2020/7/17 18:15~18:36)


 曇ってはいるが、雨の心配はないようだ。元鍛冶丁公園に着くと、スタッフの一人が私の手にアルコールを吹きかけてくれる。「多い方がいい?」というので「たっぷりと」と答える。「多すぎると文句を言う人がいる」そうである。
 午前中にやっと再開した町内会行事があった。いつもはその行事には出ないのだが、初めの方だけ顔を出した。体温測定やアルコール消毒などのコロナウィルス対策がマニュアル通りにやれているか、マニュアル作成者としては心配だったのである。私のマニュアルでは、15秒以上両手で揉みこむことができる量のアルコールと決めている。いずれにせよ、少ないより多い方がウィルス対策としてはリスクが小さいはずである。

 フリースピーチは、「女川原子力発電所に関する住民説明会」について何人かが話した。宮城県は、8月1日から女川原発近郊の市町村7ヶ所で「原子力災害に関する緊急時の国、県、市町等の対応について」の説明会を開催する。説明するのは、原子力規制庁、内閣府、資源エネルギー庁の役人と東北電力の社員である。
 しかし、宮城県も国も女川原発の事故時の緊急避難計画の不備についての市民団体からの質問に答えることを拒否したままである。答える必要性がない、というのではなく、おそらくは合理的な根拠に基づいて答えることができないのだろう。
 二日ほど前、テレビのワイドショーに出演した自民党の国会議員がコメンテーターから「GO TO キャンペーン」の不合理を問い質されていたが、最後には「頑張ってやっているのですからどうかご理解いただきたい」という絶叫の連呼でしか答えることができなくなっていた。根拠が十分で合理的な説明ができないとき、「ご理解いただきたい」と大声で喚きちらすのはこれまで何度も見てきた自民党政権の姿である。
 たぶん8月の住民説明会も「ご理解いただきたい」の連呼で終わるだろう。それよりも何よりも、宮城県のコロナウィル感染症発生は県が定めた「みやぎアラート」のレベル2で、まもなくレベル3になろうという勢いである。そんな時に住民を1か所に集める説明会に「合理的な理由」が存在するのか、その疑問に答えるのが先のような気がする。















一番町。(2020/7/17 18:36~18:45)


 おしどりマコさんは、東京電力の記者会見での質問・取材を通じて東電1F事故の真相を明らかにし続けていて、その能力はその辺のジャーナリストの取材力・追求力をはるかに凌いでいる芸人さんである。
 彼女が最近「​【福島第一】測定員不足、計器故障、二次処理の実験もされないまま議論は大詰めに【ALPS処理水】​」というレポートを書いている。ご自身が「6行まとめ」という記事の要約を書いているので引用しておく。


・「トリチウム水」とかつて呼ばれていた福島第一原発のタンクの「ALPS処理済水」はトリチウム以外の核種もたくさん残っていることが分かり、それは「二次処理をする」ということになっていた。
・「ALPS処理水」の処理の議論が大詰めになっているにも関わらず、二次処理の針画はまだ公表されていない。
・6月22日の筆者の質問に「今年度中に2000t程度」と口頭で回答されにのみ。
・しかし「ALPS処理水」には、今まで取リ切れない核種だけでなく、測り切れていない核種もあることがわかった。ヨウ素129、カーボン14、テクネチウム99である。
・これらの核種は測定が難しく、2019年度までは東京電力はこの核種を測定できる測定員が1人しかおらず、この核種をよく把握できていなかった。2020年度は測定員を増やしたが、今度は測定に必要な計器が壊れ、外注している状況である。
・カーボン14はALPSで除去する対象の核種ではないため、ALPSに何度通しても、取り切れないことが予想される。R0装置で除去するというが果たしてうまくいくのか。なぜその重要な実験を議諭の前にやらないのか。
このまとめをさらに一言で言えば、いまその処理をどうするか議論の対象になっている「トリチウム水」(これは政治的な命名で、実体はまぎれもなくただの高放射能汚染水である)にはどれほどの放射能が含まれているか、東京電力は把握していない。把握していないどころか、測定する能力すらないということである。汚染水をどうこうするという議論以前のレベルである


 このまとめをさらに一言で言えば、いまその処理をどうするか議論の対象になっている「トリチウム水」(これは政治的な命名で、実体はまぎれもなくただの高放射能汚染水である)にはどれほどの放射能が含まれているか、東京電力は把握していない。把握していないどころか、測定する能力すらないということである。汚染水をどうこうするという議論以前のレベルである。
 これは、おしどりマコさんが東京電力を問い質して引き出した「事実」である。報告記事では、さいきん「トリチウム水」を海洋放出すべきだと盛んに主張している細野豪志衆議院議員の主張にきっちりと反論をしているので、そこも注目に値する。

 細野という人は原子力問題の知識にまったく疎いのになぜ「トリチウム水」にこだわって発言するのか不思議だったが、彼はいま必死に自民党幹部に取り入らないと政治家として先がないらしいということで得心がいった。わが身が可愛くて、無知をさらけ出して頑張るしかない政治家というのは見ていて辛いものがある。







青葉通り。(2020/7/17 18:49~18:55)


 コロナ禍での中断から再開したデモは、大声を出さないためにコールはしていない。市民へのメッセージは録音したものを流している。それだけでは寂しいので、メッセージとメッセージの間にかつてのデモのコールの音声を流すようになった。
 録音されたコールのコーラーの声があまりよく聞き取れないのだが、スタッフの一人が「これはおれの声かなあ」と言っていたが、なんど聞き直しても私には判別できなかった。
 私は耳が悪く、両耳には補聴器を入れている。補聴器が入っていてもいなくても雑音混じりの音には極めて弱いのである。会議では何の問題もないのに、会議が終わってざわざわし始めると、隣の人に話しかけられても聞き取れないことが多い。
 もともと静かな山や川が好きなのだが、ますます雑音の多い町や人間集団が苦手になっている。デモが終わり、今日も人通りの少ない道を選ぶように帰るのである。

読書や絵画鑑賞のブログ
かわたれどきの頁繰り(小野寺秀也)





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Last updated  2020.07.19 08:46:03
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