629535 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

山行・水行・書筺 (小野寺秀也)

PR

Profile


小野寺秀也

Category

Archives

Recent Posts

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Rakuten Card

Favorite Blog

ひどい人たちもいるが New! papachan1947さん

コロナの呪い!! New! 歩世亜さん

二度寝してしまいま… New! 元お蝶夫人さん

『ハロウィン』/// New! 木昌1777さん

コロナ効果…必要が明… New! ひでわくさんさん

Comments

Freepage List

Headline News

2020.07.31
XML
テーマ:街歩き(522)
カテゴリ:街歩き

 私の情報探知能力がそれほど高くないせいかもしれないが、最近の日本では良いニュースというのがとても少ない。そのせいか、いまや普通のニュースが良いニュースに思えてしまう。
 その一つに「​「黒い雨」訴訟 84人全員被爆者と認める 広島地裁判決​」(7月29日付け中國新聞電子版)というニュース速報があった。広島に原爆が投下された後に放射能を含んだ「黒い雨」が降って多くの人が被曝したことは、井伏鱒二の小説『黒い雨』に描かれたこともあってよく知られている。しかし、同じように健康被害が生じているのにその雨が小雨だったという理由で被爆者手帳を交付しないのは違法だとして広島地裁が広島市と広島県に手帳交付を命じる判決を下した言うニュースである。
 もともと黒い雨がどの地域でどの程度の強さで降ったのかという知見に信頼性がなかったにもかかわらず強引に線引きしてしていて、健康被害に対しては放射線障害によるものではないとされていた。このような根拠のない線引きで救済すべき人たちを切り捨てるという手法は、ヒロシマばかりではなく66年後のフクシマでも無反省に行われている。
 この判決が黒い雨による放射能被曝から75年も経てから出されていることにいまさらながら唖然とする。この訴訟を起こした84人のうち9人はすでに亡くなっている。原爆、原発、放射能は宿痾のように日本人にしがみついているように思えてしまう(単に、政治的な犯罪に過ぎないのだけれども………)。

 もう一つのニュースは、「​同意なく被ばくデータ使用の論文2本を撤回 早野東大名誉教授ら執筆​ 」(7月31日付け東京新聞電子版)である。
 福島県立医大の宮崎真講師と早野龍五東大名誉教授は、福島原発事故後の伊達市民のガラスバッジによる個人線量測定データと内部被曝線量データを用いた論文を2編発表していたが、それらの個人情報を同意がないまま使用し公表した倫理違反を犯したばかりか、データの数量的取り扱いにもいくつかの誤りを犯したまま伊達市民の放射線被曝はきわめて低いという結論を導き出していた。
 その2編の論文は、放射能被害を小さく見積もりたい政府にとっては好都合で、いわば安倍自公政権の神髄たる「忖度」を絵にかいたような論文となっている。この「宮崎早野論文」事件は当ブログでも3度ほど取り上げ、私の考えをすでに書いているので再掲しておく。


 「宮崎早野論文」はそのインチキさにおいて事態の深刻さは計り知れない。70パーセントの人が家に置きっぱなしだったガラスバッジのデータを使って「被曝線量はとても低くて問題ない」という結論の「科学論文」を書いて政府・行政の判断をミスリードしたのである(もちろん、政府・行政サイドはミスリードされたがっているのだが)。
 科学論文なのに、データにまったく信頼性がない。加えてデータ処理(計算)が間違っていたと著者自身も認めている。つまりその「科学性」はほとんど皆無なのである。その上に、個人データを許可なく使用したという重大な倫理違反まで犯している。「何をかいわんや」である。
 このような科学者はほんのわずか(なはず)だが存在している。ごくまれに科学的実力以上に評価されたい、高い地位を得たいと科学とまったく無関係な欲望につき動される科学者がいるのは残念ながら確かである。「宮崎早野論文」がその典型的な事例である。


 宮崎早野論文は「Journal of Radiological Protection」という専門誌に掲載されていたのだが、その専門誌が論文2編とも撤回すると発表した。それに伴い、福島県立医大はその論文の内容を含んだ内容で取得した宮崎講師の博士の学位を取り消した。
 このような結果になるだろうということは予想していた。政治とは異なり、少なくとも自然科学の領野では捏造、隠蔽、忖度によってでっち上げられた業績が生き延びた例はないということは、経験的には知っていた。とはいえ、物理学を職業として生きてきた私にとって、「宮崎早野論文」事件がどのように治まるかは気がかりではあった。未曾有の「非知性」政権下では捏造科学論文も生き延びるのではないかと、一抹の不安はあったのである。
 科学論文ではこのような結末になることは当然なのだが、そのニュースが「良いニュース」に思えてしまうことが情けない。









元鍛冶丁公園から一番町へ。(2020/7/31 18:22~18:36)


 久しぶりの青空のような気がする。いつもと夕方の明るさが違うのである。撮影条件を気にせずカメラのシャッターが押せる(かと言って、いい写真が撮れるわけではないのだが)、そんな気がするほどである。

 主催者挨拶もフリースピーチも、東北電力女川原発2号機の安全性を検証する宮城県の有識者検討会が7月29日に最後の会合を開き、検討結果を県知事に提出した話題である。
 知事は、この報告を女川原発再稼働判断のよりどころとしたいようだが、検討会は女川原発2号機が安全だという結論を出してはいないし、事故時の避難計画についてはまともな議論もしていない。いわば、典型的な県のアリバイ作りのための忖度会議だったのである。
 そのほかに、「黒い雨」裁判や、フクシマ避難者の裁判の報告・告知などがあって、25人のデモは元鍛冶丁公園を出発した。















一番町。(2020/7/31 18:36~18:43)


​ デモが一番町を通ると、先週と同じように「なまはげ」が立っていて、デモに向かって小さく手を振ってくれた。その時、私はデモの後方で撮影していたので、手を振る姿をカメラに収められなかったが、異形の大男のその小さな身ぶりがとても「かわいらしい」のだった。​







青葉通り。(2020/7/31 18:46~18:52)


 昨日の午後、妻が左手の橈骨骨折で手術を受けた。病院での手術の事前説明と術後の経過説明のときは病棟に入れてもらえたが、それ以外はコロナウィルス感染予防のため面会禁止とされている。
 それで少しばかり解放気分を味わっていたが、「あれを持ってこい、これを持ち帰れ」という指令電話は容赦なくかかってくるのである。病院の玄関口で指定された時間に荷物の受け渡しを引き受けてくれるのである。荷物にコロナウィルスが付着していたらどうするんですか、とクレームをつけて病院通いをさぼるだけの勇気は私にはない。
 そんなことを考えるデモ帰りの日暮れではある。

読書や絵画鑑賞のブログ
かわたれどきの頁繰り(小野寺秀也)






Last updated  2020.08.23 12:08:49
コメント(8) | コメントを書く



Copyright (c) 1997-2020 Rakuten, Inc. All Rights Reserved.