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山行・水行・書筺 (小野寺秀也)

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小野寺秀也

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2020.10.09
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テーマ:街歩き(613)
カテゴリ:街歩き

 三週続けて脱原発デモを休み、ブログも更新しなかった。疲労が出たとばかり思っていたが、鼻水と頭痛がひどかった。熱は微熱だったし、血中酸素量も正常だったので、新型コロナウィルス感染症ではないという確信はあったが、外出はためらわれた。
 5日ほどで回復したのだが、2、3日元気が出て、その後、2、3日疲れが出るという繰り返しだった。退職数年前にやはり疲労で微熱が2ヶ月ほど続いたことがあったが、それに比べればかなりましなのだが、年老いた分だけ慎重に暮らしていた。
 左手橈骨骨折の妻は週2回のリハビリに通ってはいるが、ようやく食後の洗い物をやれるようになった。やれやれと思っていたら、また部屋の中で転んで今度は右手が痛むという。あわてて整形外科に診てもらった(かなり強引に頼み込んでいた)のだが、こちらはただの打撲だという診断だった。とにかく、かなり刺激的で胃が痛みだしそうな日が続いている。









元鍛冶丁公園から一番町へ。(2020/10/9 18:14~18:35)

​​
 休んだ三週間の中には、9月26日の「女川原発の再稼働を止めよう! 県民大集会」があって、それだけは出ようと前日まで考えていたのだが、微熱と鼻水と頭痛の人間が人混みの中に出ていくというのはあまりにも不穏当だと家人に止められた。個人的には残念だったが、800人もの人が集まったというから大成功の集会とデモだったということで何よりである。

 集会でのフリースピーチの話題に中心は、やはり女川原発再稼働容認へ向けた県や自治体の動きである。この動きについては、河北新報が「女川原発再稼働・迫る地元合意」という5回連載の記事を掲載した。
 「(1)恩恵とリスク、立地町の葛藤」、「(2)先導する議会、民意とは乖離」、「(3)30キロ圏市町に権限の差」、「(4)審査追認、安全性の議論なく」、「(5)「県民の総意」問われる覚悟」とそれぞれの回のサブタイトルを並べただけで、女川町議会、石巻市議会、宮城県議会の自民党(系)議員が県民の意思や生命・健康に背を向けた政治行動をとっていることが明らかである。
 しかし、そうした流れの中である自民党県議の言動が注目されている。10月9日付けの河北新法ONLINEに​「女川再稼働賛成の請願 自民ベテラン宮城県議が棄権を示唆「安全神話崩れた」」​という次のような記事が掲載された。一部を抜き書きしておく。


 藤倉知格氏(富谷・黒川、8期)が県議会9月定例会の一般質問で表明した。昨年の2月定例会の一般質問では、将来的な脱原発に言及。再稼働の是非を問う住民投票条例案の採決時、自民会派で唯一棄権した。
 東京電力福島第1原発事故、高レベル放射性廃棄物(核のごみ)など未解決の問題を挙げた藤倉氏。「『原発推進、再稼働容認、原発の恩恵には浴す。だが汚染水の放出には反対、最終処分場はごめん被る』では整合性が取れない」と指摘した。
 原発を「ハイリターンの一方でハイリスクが伴うもろ刃の剣」と表現。「最後は責任を持つ」との国の姿勢を「殺し文句ないしは決めぜりふ」とし、「国が取れる責任は極めて限定的だと、福島の深刻な現実が物語っている」と訴えた。
 藤倉氏はかつて女川原発3号機のプルサーマル計画を推進する立場だったが、「福島の事故で自分の中の安全神話が崩れた」と述懐。「苦悩を背負い、再稼働に賛成とはいかないと申し上げる」と締めくくった。


 福島原発事故後、世界の多くの国の政治家が原発の危険性をあらためて認識し、少なからぬ国が原発からの撤退、削減を決めた。そのため、原発輸出で儲けようとした旧安倍政権の政策がことごとく失敗に終わっている。
 そのような世界の情勢から考えて、藤倉さんの考えはごくごく普通、ごくごくまともなのだが、田舎の保守政界のしがらみの中で、このような意志を表明し棄権するのはたいへんだったろうと同情する。願わくば、もっと多くの自民党(系)や公明党の議員が、藤倉さんのようにごくごく普通の考え方をしてほしいのである。​​















一番町。(2020/10/9 18:37~18:47)


 「もう原発はやめた方がいい」という至極常識的な考えを証明するようなニュースが相次いでいる。旧安倍政権の目玉政策だった原発輸出が完璧に失敗したことを証明するように​「日立、英原発計画から撤退 投資環境悪化で続行不可能と判断」​(9月16日付け『REUTERS』)という記事があった。だいぶ前から撤退するというニュースは流れていたが、これで「とどめ」である。
 また、​「世界で再生エネ発電、原発超える――コストも優位、欧米は廃炉進む」​(9月26日付け『KYODO』)。原発にしがみついているのは極東の三流国家だけになりそうな世界の流れである。
 もっと強烈な記事がある。​「「原子力離れ」学生の減少続く 原子力委員会が人材枯渇に懸念」​(10月7日付け『西日本新聞』電子版)である。
 「大学・大学院の原子力専攻入学者は、70年代半ばから90年ごろまで500~600人で推移。92年の約670人をピークに減少傾向となり、2018年には約260人まで落ち込んだ。/ この状況が続けば、技術者不足やノウハウの散逸を招きかねない-。原子力業界には強い危機感がある。」という内容だ。

 就職先は原発のお守りしかないような原子力工学に魅力はないだろう。ましてやその原発の未来に東京電力福島第1原子力発電所の惨憺たるイメージが重なるのだから、学生が背を向けるのは当然である。
 原子力業界に原子力の知識を持つ人材が枯渇する。近い将来そういうことになる。人材が集まらないということは、優秀な人材はなおさら集まらないということである。急いで原発を廃炉にしないと、電力会社は原発を維持するだけで地獄に陥ることになる。
 もう原発はきっぱりとやめた方がいいのである。









青葉通り。(2020/10/9 18:48~18:57)


 今日のデモは少しばかり疲れた。まだ歩き馴れていないのである。疲れてはいるが、急いで帰って家族の夕食を作らなければならない。夕食が遅くなっても、猫以外は文句も言わず待っていてくれるのだが、こちらはこちらで「おさんどん」はさっさと終わらせたいのでいくぶん気が急くのである。

読書や絵画鑑賞のブログ
かわたれどきの頁繰り(小野寺秀也)





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Last updated  2020.10.11 10:01:21
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