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山行・水行・書筺 (小野寺秀也)

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小野寺秀也

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2020.11.27
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テーマ:街歩き(613)
カテゴリ:街歩き

 私はよく熱を出す。熱と言っても微熱で、それも平熱が35.5度くらいと低いので、37度ともなれば本人はそれなりに辛いのである。以前は「しょっちゅう風邪をひく」のだと思っていたが、5年ほど前に風邪ではなく疲労が原因だということに気づいた。微熱が2、3日続くだけで咳も出なければ喉も痛くならない。微熱以外の症状がないのである。
 もちろん人並みに風邪もひくのだが、熱を出す10回に1回程度に過ぎない。風邪ではなく疲労が原因だと気づいたのは、体力が衰えても山に登りたいと朝の散歩に少し足腰を鍛える要素を付け加えてからである。神社の石段や仙台城址の坂道を散歩コースに入れたのである。そんな散歩を5日も続けると必ず微熱が出て2日ほど休むことになる。
 なんやかやで散歩の行けない時には微熱が出ない。1日おきくらいのペースだと10日から15日ほどで熱が出る。そんなことの繰り返しで、さすがに疲労が発熱の原因だと気づいたのである。いまでは石段・坂道散歩は3日ないしは4日に1度と限定している。おかげで最近は微熱が出る回数が激減した。「最近、ぜんぜん風邪をひかないじゃない」と妻が感心している(風邪じゃないんだってば)。
 発熱が疲労によるのだと気づいた頃、「疲労感軽減ドリンク」なる商品のコマーシャルがとても気になった。長時間飛び続ける渡り鳥の筋肉に含まれる成分が疲労感を軽減するというのである。飛びつきそうになったものの、コマーシャルを丁寧に見ていても「疲労感を軽減する」としか言わない。「疲労」が減るのではなく「疲労感」が減るだけらしい。
 その「疲労感軽減ドリンク」を飲みつづけ、石段・坂道散歩を毎日続けたらどうなるのだろうか。「疲労感」はないのだけれども「疲労」はどんどん蓄積して、最後にはとんでもないことになるのではないか、などと考えたりしてとても服用する気にはなれないのである。「疲労」を軽減するという宣伝ではただの「栄養ドリンク」と差別化できないための「疲労感軽減」という宣伝文句なのかもしれないが、私としては釈然としないのである。
 私は「疲労」を軽減したいのであって「疲労感」を軽減したいのではない。疲労が減れば疲労感も減る。しかし、疲労感が減っても疲労が減ったという証明にはならない。「逆」は真ではない。疲労に鈍感になっているだけということも十分にありうるのである。
 そんなこんなで、私としては年齢相応に休み休みしながら足腰を鍛えるしかないのである。







元鍛冶丁公園から一番町へ。(2020/11/27 18:25~18:34)


 元鍛冶丁公園にはケヤキ落ち葉が降り積もっていた。風に吹き寄せられたらしく3分の1ほどにふかふかに敷き詰められていた。仙台はもうすぐ冬である。

 30人の参加者の中に初めての参加だという3人の若い人がいて、手製のプラカードを抱えてスピーチをした。脱原発を訴えてずっとデモを続けている人たちがいることはとても大切だという趣旨の発言もあった。宮城県議会や知事が女川原発再稼働を容認するという動きが出てから新しい参加者が増えてきたという主催者の発言もあった。















一番町。(2020/11/27 18:35~18:45)


 新しい日本の首相が初めての所信表明演説で「2050年までに地球温暖化ガスの排出を実質ゼロにする目標」を宣言した。その後に、閣僚かなんかの政治家がそのためには原発が必要だと強調するニュースが続いた。
 「なんだかなあ」という感想しかない。ずいぶん昔のことでいつだったか定かではないが、地球温暖化ガスを減らさないといけないという主張が声高になった頃、だからこそ原発が必要だと推進論者たちも声高になった時期があった。そのとき「温暖化ガスで滅びるか、はたまた放射能で滅びるか、悪魔の2択だね」というシニカルな冗談もまた声高になった記憶がある(私のまわりだけだったかもしれないが)。
 ペテン師と政治家は2択が好きである。あることを主張するためにもっと悪い例を出して2択を迫る議論である。しかし、私たちが人生の中で決断しなければならないイッシューは、2択で決まるような単純なものはそんなに多くはない。3択もあれば5択もある。10択もあれば20択もある。知識と経験が豊富であればあるほど選択肢が多くなる。世の中のことで二つしか選択肢が見えないのはよほどのバカである。
 もちろん詐欺師や政治家が2択しか選ばないのは認知能力が劣っている可能性もあるが、そればかりでなく意識的に悪魔の選択をせまる悪意もあってのことだろう。成功体験もまた彼らの2択好きを増幅させているにちがいない。その成功にはそれで納得してしまう大衆が必要なのである。悪魔の2択は、ペテン師のように振舞うポピュリスト政治家の重要な政治手法でもあるのだ。
 エネルギー技術として原子力は新しい素晴らしい技術だといまだに信じている人たちがいるが、現在はもっと新しくスマートな技術が開発されている。太陽光を直接電力に変換するという技術と、多量の放射能を生み出しながらただお湯を沸かすだけの原発の技術を比べてみればいい。原発はそのお湯でタービンを回して発電しているだけなのである。もうすでに古くなった野蛮な原子力技術とさらにそれより古い化石燃料を引き比べるのは、じつに愚かしい2択であるにすぎない。
 エネルギー問題でも選択肢はたくさんある。悪魔の2択は、愚か者の認識に過ぎない。普通の認知能力を持つ世界では再生可能エネルギーへの転換がどんどん進められている。石炭か原発かなどという愚劣な2択にしがみついている国は極東アジアの三流国だけになりつつあるようだ。







青葉通り。(2020/11/27 18:46~18:55)


 石段・坂道散歩は3日か4日に1回なのでこのごろはスクワットも加えている。一度の負荷を増やして、あとはゆっくり休もうと考えたのである。だから金曜デモの日には石段・坂道散歩をしないようにしていたのだが、都合があって今朝はその散歩に出かけた。
 少し心配していたが、途中で足が重くなるということもなくデモは終わった。もし疲労がたまって微熱が出るとしたら4日後くらいだろうが。今日はひとまずやれやれということである。

読書や絵画鑑賞のブログ
かわたれどきの頁繰り(小野寺秀也)





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Last updated  2020.11.29 18:43:23
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