〈市内散歩〉雪晴れの青葉山近辺(2025年1月10日)
昨日は一日中雪が降り続いた。今朝、朝食が終わりかけたころ、「雪掻きはどうだった?」と妻に聞かれたのだが、雪掻きのことはまったく念頭になかった。「やったよ」と息子が言ってくれたのでなんとなくその話は終わった。 これまで雪掻きは私の仕事だった。とくに最近は、雪が降り出すと一日に何度も雪掻きをするようになっていた。積雪量が多くなると私の体力では大変なことになるのを恐れて早め早めにしていただけだ。妻が都合よく考えているように雪掻きが趣味になったわけでもなく楽しいわけでもないのだが、けっこうまめに雪掻きをしていた。それなのに昨日はどんどん雪が降り続くのを見ていたのに、雪掻きのことなどまったく思い浮かぶこともなかったのだ。 じつはカメラを持って出かけることすらも2ヶ月近くなかったのだ。昨年の6月に発病し(病気が見つかって)、まじめに病人をやろうと心に決めて、病人であればなおさら一生懸命終活をやるのだと自分に言い聞かせて暮らしてきたのだが、秋の2回の小旅行の後、「病人疲れ」か「終活疲れ」かあるいはその両方かで気力がだいぶ落ち込んでしまっていた。何もやりたいことがない、何もやりたくない、そんな気分が続いていた。「中弛み」だろうと高を括っていたものの、正月3が日が過ぎたころ異様にぐったりしてしまった。おそらく、何もやりたくないという精神状態のまま逃れられない正月の準備や料理をこなしたせいだろうが、病人としての先行きが心配になるほどだった。 さいわい、この数日、気力が戻り始めた。昨日の雪降りとは打って変わって外は晴天で明るい日差しが輝いているようで、カメラを持って近所を歩いてみようと思いたった。どんな写真が撮れるかはさておき、まあ、カメラを持って出かける気分になっただけでも良しとしよう、そう考えながら家を出た。 陽光の明るさと雪の白さを強調しようと、シャッター速度をやや遅めに設定して何枚か写真を撮った。自宅に帰ってからの写真整理も、明るさや色調、トリミングなど一切の調整(修正)なしで写したままにした。 写真の整理が終わって窓を振り返ると、雪が降り始めていた。カメラを抱えて広瀬川の堤防から雪降りの景色を1枚だけ撮った。読書や絵画鑑賞のブログかわたれどきの頁繰り(小野寺秀也)日々のささやかなことのブログヌードルランチ、ときどき花と犬、そして猫