テーマ:日本の伝統と文化(316)
カテゴリ:自然 生活 社會 醫療
戦なき 世を歩みきて 思ひ出づ かの難き日を 本年は終戦60年をむかえるが、この御製は、60年前、さきの大戦のために筆舌に尽くしがたい苦難の日々を生きた人々に思いを馳せて詠まれたものです。 皇后陛下御歌 風通ふ あしたの小径 歩みゆく 癒えざるも君 夏の朝、ご散策の小径で涼風を感じられた喜びと、完治はなさらずとも、清やかに歩まれる陛下のお姿に、平安を感じておられるお気持ちを合わせてお詠みになっています。 皇太子殿下お歌 頂きに たどる尾根道 ふりかへり わがかさね来し 皇太子殿下には、山をこよなく愛していらっしゃいます。 山頂に立たれた時、額に汗し一歩一歩辿られた登山道、その疲れを癒す花々や鳥のさえずりなど、ご登山の苦労や楽しみをかみしめられ、あわせてご自身のこれまで歩んでこられた人生の歩みに思いを馳せながら、お詠みになったものです。 紅葉ふかき 園生の道を 親子三人 なごみ歩めば 深まり行く秋の午後、美しく色づいた紅葉の赤坂御用地を三殿下でご散策になられました。 歩みの一歩一歩の中に、皇太子殿下、内親王殿下と共におられる和やかな、静かな幸せに心安らいでいかれるお気持ちをお詠みになりました。 特に、妃殿下には、この1年余り、皇太子殿下よりのお心温かいお力添えと内親王殿下のお健やかなご成長に支えられて、徐々に心身のお力を回復なさってこられたことに思いを新たにされ、深い感謝のお気持ちをこめてお詠みになったお歌です。 文仁親王殿下お歌 頂へ 登り行く道 歩みとめ 山高く咲く みちびかれ 富良野の森を 歩む子ら 高だかとのびし 木々におどろく 新しき 一日をけふも 重ねたまふ たゆまずましし 長き御歩み 今日もまたその日のお努めを始められる両陛下のお姿にお接しになりながら、変わりなくご公務をお続けになり、人々の上を思われる日々を重ねてこられた両陛下の、長い御歩みに思いを馳せられ、お詠みになったお歌です。 正仁親王殿下お歌 夏の日に 那須高原の 木々の間を 歩みてゆけば 熱き日の オリーブ林 歩みきて アクロポリスの 丘にたたずむ をさな子は 歩みたしかに なりゆきて はづむが如く 青芝を行く もみぢ濃き 雲場の池の ほとり歩む 秋の陽ざしの 彬子女王殿下お歌 春雨に 濡るる目白の 桜のみち 友と新しき わが歩み みちびきませと 夫の宮に 日々ねがひつつ 歌会始の御製・御歌・詠進歌 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年09月02日 15時37分39秒
コメント(0) | コメントを書く
[自然 生活 社會 醫療] カテゴリの最新記事
|
|