テーマ:読書日記(70)
カテゴリ:教育
旧暦三月廿九日。弥生、蛙はじめて鳴く。 黄金週間もそろそろ終わり。 異見自在・まとめ前文 新聞記者になってかなり驚いたことの一つが新聞は本当のことをあまり伝えてはいないということだった。 遺留品はごまんとある。おまけに犯行には土地カンが必要だし、オートバイが好きで警察事情にも通じている若い男というプロファイルというか、犯人像も描けた。すぐに解決かと思われたが結局、迷宮入りした。 しかし事件を担当した記者たちはみな「彼がホシだ」という。彼とは事件直後に自殺した近所の青年をいう。彼は土地勘がありオートバイ好きでプロファイリングにはぴったり合う。おまけに父は警察官で白バイにも乗っていた。青年が動機の分からない自殺をする前に三億円分の札束を燃すのに十分な量の焚き火の煙が終日、その家の庭から立ち登っていたという目撃談もあった。 しかし新聞は書かなかった。警察も何も言わなかった。「しがらみ」と先輩記者は言った。警察に貸しを作り、いつかネタとか便宜を返してもらう・・・・・・。でも実際には官僚組織にただ利用され、そのほころびを取り繕ってやるだけで終った。 書かなかったおかげで警察はいない犯人を迫って捜査を続けるという無駄をやった。費用は税金だ。出し惜しむ必要はない。新聞も「ついに時効に」「残念」とか、警察とのしがらみを大事にする。 新聞が書かなければ何が起きるか。警視庁の職員の車が高井戸署管内で自転車に乗った女性をはねた。現場は車の進入禁止区域。 職員はすみませんとは言わなかった。すぐ所轄の警官を呼び「彼女とぶつかって車に傷がついた、二十万円弁償しろ」と脅した。警官はそれに立ち会っていた。 それを新聞記者が指摘し、恐喝は不成立だったが、記事にはしなかった。こんな悪質な犯罪もしがらみゆえに見逃されたのだ。 そういう風潮が例えば、悪い男に狙われていると訴える岩槻の女性を警察が門前払いして殺させてしまう事件になる。騒ぎになると警察は反省どころか、記者の刑事部屋立ち入りまで禁止した。警察の正義は死んだ。 政治記者も同じように書かない。いい例が河野洋平の機内閉じこもり事件だ。 彼の乗った機が荒天を避けて台北に緊急着陸した。普通なら彼は李登輝なり要人に会って旧交を温め、国際情勢を語るものだ。しかし彼は機内に閉じこもったままだった。 天気が回復し、数時間遅れでアジア閣僚会議の会場に着くと、彼はすぐ中国外相のところに行って「ボク台湾には降りなかった」と報告に行った。 「洋平は幇間か」と随行記者は思ったそうだが、だれもそれを記事にしなかった。 彼は悪評粉々の北朝鮮に政治生命をかけてコメを贈ると言い出した。政界随一の金持ちだ、自腹でやるのかと思ったら身銭は切らずにすべて税金で、おまけに外米でいいのに六十億円もの日本米を送った。 そういう恥ずべき言動を新聞は書かない。なぜなら記者は代議士にまとわって秘書からゆくゆくは議員になれるかもしれない。悪くても審議会委員か。こうして日本の政治も死んでいった。 こんな姑息な話だけではない。 新聞がその気になって大嘘を書くことがある。昭和十二年の南京事件だ。日本軍が六週間にわたって三十万人市民を虐殺したという嘘を中国の江沢民が言い出した。 もとは東京裁判で原爆による死者に見合う十数万を殺したという政治的嘘だ。 しかしその「六週間」の問に日本兵が中国人少年や床屋と談笑する写真が当時の朝日新聞などに載っている。少年たちは写真を撮り終った後、放り上げられて銃剣で刺し殺されたというのだろうか。 あるいはアサヒグラフが掲載した日本兵に護衛される中国人村落の情景写真。それが江沢民の手にかかると「拉致され強姦されて殺された中国人女性」になってしまう。 それが嘘だと百も承知の朝日新聞もNHKも社民党も否定するどころか、その嘘に加担して、今ではそれが教科書にも載る。ヒトラーは「嘘が大きいほど真実になる」といったが、まさにその好例だろう。 その朝日が一面にでかでか「これが日本軍の毒ガス」と真っ黒な煙がもくもくと天に立ち上る写真を掲載した。 毒ガスが天に立ち上っては敵も倒せない。だれでもヘンだと思うが、この見え透いた嘘をいやホンモノと談話をつけたのが藤原彰・一橋大名誉教授だった。 結論から言えばこれはただの煙幕。朝日新聞は後に小さく訂正を出すに至るが、日本人はだれも大新聞と大学者が平気でそんな嘘をつくとは思ってもいない。 今の日本を悪くしているのは無能な官僚や政治家だ。しかし最も悪いのが新聞だ。 彼らは中国や朝鮮と組んで、嘘を書き、そのくせ河野洋平の愚行は書かない。 平成十七年 五月七日 ドアーズ「奇妙な日々」を聴きながら 愛子内親王殿下は男系女子なので、民間男子との間に設けられた御子様は「女系」でも「男系」でもない。 男┌女…雑系女子 ├┤ ┌女└男…雑系男子 男 ┌女…雑系女子 │ ├────┤ (神武天皇) 女│女┌女…男系女子=愛子内親王└男…雑系男子 ├┤├┤ 神倭伊波礼毘古命┌男└男└男…男系男子=悠仁親王 ┌女…男系女子 │ │ │ ├────┤ │ │ │┌男…双系男子 女 └男…男系男子 ├────┤ ├┤ │ │ │└女…双系女子 │ │ │ 多多良伊須気余理└女┌女┌女…女系女子 ├┤├┤ 男│男└男…女系男子 │ └男┌女…雑系女子 ├┤ 女└男…雑系男子 従って今次の皇室典範改正問題の論点は「女系天皇を容認するか否か」ではなく「男系天皇を放棄するか否か」である。 コメント・トラックバックは予告無しに削除する場合があります。あらかじめご了承下さい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年10月21日 06時00分47秒
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