今日は六十年前広島に原子爆弾が投下された日である。各紙平和記念式典の模様を報道しているが、原爆を投下したB二九乗組員が声明を発表という記事を二つ紹介する。
- 原爆投下前に「敗戦国」エノラ・ゲイ乗組員(河北新報)
広島に原爆「後悔していない」エノラ・ゲイ乗組員声明(読売新聞)
これがブッシュ大統領の声明であったら非難轟々であろう。トルーマン大統領が最大の戦争犯罪者だという声はあるが、乗組員に対する批判は何故かあまり聞いたことがない。
広島・長崎への原爆投下が戦争犯罪であるか否かによらず、彼らは実行部隊としては人類史上最大級の殺人者である。
生きてゆくためには何らかの信念が必要で、それが「戦争の早期終結に貢献した」という思いであったのだろう。
もし広島・長崎への原爆投下を「開発予算に見合うだけの成果を議会に示すためのデモンストレーション」とか「戦後処理を優位に進めるためのソ連に対する示威行動」とか「人体実験」などと思っていては精神が崩壊してしまうのではないか。
さて本日は「ディベートからみた東京裁判」より「支那事変」。
検事団の主張
「日本は盧溝橋事件をきっかけにして中国を侵略した」
一、一九三七年七月七日、盧溝橋事件を起こして中国侵略を開始した。
二、華北への全面的な侵略を開始した。
三、上海事変を起こし上海を侵略した。
四、南京を侵略し三十万人の南京大虐殺を行った。
五、日本は中国全土への侵略を行った。
弁護団の主張
「日本は侵略戦争をしていない」
一、盧溝橋事件は中国軍からの発砲によって発生したものである。
二、日本は不拡大方針であった。
三、支那側の挑発行為が連続的に発生した。「廊坊事件」「広安門事件」「通州事件」
四、蒋介石の対日戦争決意による上海事件の勃発。
五、南京攻略戦は正規の戦闘である。
六、中国共産党の活動と排日運動の激化。
昨日の満洲事変と今日の支那事変に関して「
ディベートからみた東京裁判」には検事側と弁護側による丁々発止のやりとりが記載されていないので、事実だけを引用しようとすると上記のようになってしまう。物足りないだろうが、なるべく著者の主張は載せず、東京裁判における判事・検事・弁護士の発言部分に絞って紹介していきたいと考えているのでご容赦願いたい。
代わりにグーグルで一発検索できるリンクを貼ったのでもっと知りたい方はこちらから。
〈支那事変をグーグルで検索〉
参考書籍
「抗日戦回想録」郭沫若著 岡崎俊夫訳 中央公論新社
日中戦争初期、武漢で抗日宣伝活動の中枢を担った文学者自らが語る国民党抗戦陣営の内幕。蒋介石、周恩来をはじめとする人間模様や、愛国的文化人の悲哀が、風刺と感傷を交えつつ軽妙に描き出されている。
「暗黒大陸中国の真実」ラルフ・タウンゼント著 田中秀雄訳 芙蓉書房出版
戦前の日本の行動を敢然と弁護し続け、真珠湾攻撃後には、反米活動の罪で投獄されたアメリカ人外交官がいた! 元上海・福州副領事が赤裸々に描いた中国の真実。
ディベートからみた東京裁判
プロローグ ウェブ裁判長の忌避動議
第一章 東京裁判をディベートで再現する
第二章 日本は無条件降伏ではない
―管轄権ディベート
第三章 満州事変ディベート
第四章 支那事変ディベート
第五章 「南京大虐殺」ディベート
第六章 太平洋戦争ディベート
第七章 東条英機ディベート
第八章 原爆問題と戦争犯罪のディベート
エピローグ 東京裁判の問題点
平成十七年 八月六日
たま「リヤカーマン」を聴きながら