2008/06/15(日)09:53
ステーキ? 実は成型肉 フォルクスに排除命令
【ステーキ? 実は成型肉 フォルクスに排除命令】
内臓肉などをつなぎ合わせた「成型肉」を使っていることを表示せず「ステーキ」として販売したとして、公正取引委員会は十五日、景品表示法違反(優良誤認)でステーキ店チェーン大手の「フォルクス」(本社東京)にこうした表示を改めるよう排除命令を出した。飲食業者への排除命令は初めて。
公取委によると、フォルクスは今年三月八日から九月六日までの間、全百二十二店舗で販売した「ビーフステーキ焼肉ソースランチ」など五種類の商品に、内臓肉や脂身を加工して形を整えた成型肉を使っていたのにメニューやチラシで明示せず、一枚肉であるかのように表示していた。
期間中に五商品計約四十四万食を販売し、約五億四千万円の売り上げがあったという。
メニューには実際に一枚肉を使ったステーキや、成型肉を使い「あらびきビーフ百%」と明示した商品も一緒に掲載されていた。公取委は「一般消費者には見分けがつかず、五種類の商品を実際より良質のメニューと誤認させる表示になっている」と判断した。
公取委の調査を受け、フォルクスは九月七日からこれらの商品の販売を中止している。
フォルクスは大手スーパー「ダイエー」傘下で一九七〇年設立。大証二部上場で、今年二月期の売上高は約百六十二億円だった。今年二月に同業の「どん」(埼玉県鶴ケ島市)がダイエーの保有株式を買収、親会社となっている。
平成十七年 十二月四日
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