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テーマ:皇室 三(37)
カテゴリ:歴史 傳統 文化
旧暦五月八日、大阪城落城。皐月、麦の秋至る。 本日より「正論」平成十八年三月号に掲載された寛仁親王殿下の「いま申し上げて置きたいこと」を七回に分けてご紹介する。 女系天皇を容認した「皇室典範に関する有識者会議」(座長・吉川弘之元東大総長)の答申に、ヒゲの殿下こと寛仁親王が「あまりに拙速過ぎる」と異議を唱えられた。現職の皇族である寛仁親王が、「火中のクリを拾う覚悟」であえて発言された意味は大きい。松の内があけた一月上旬に宮邸を訪ね、ご発言の真意を伺った。 還暦はまだ小僧っ子 ─ 今年のお正月はいかがでしたか。 寛仁親王 お正月は忙しいのですよ。毎年、一日は皇居に缶詰めになる。二日はお年始のお客さんがいらっしゃるから、家にいないといけないでしょう。三日は原始祭と各宮家へのお年賀ですし、五日は私の誕生日(六十歳)。その間も、兄弟が還暦祝いをやってくれたりして、七日の昭和天皇祭までずっと忙しかったですね。元々、(正月に)家族でゆっくりと過ごす時間はまったくないのです。子供達(彬子女王、瑶子女王)も独自の動きをして、もう何年にもなりますからね。 ─ 還暦を迎えられたお気持ちはどうでしたか。 寛仁親王 去年の十二月に父(三笠宮殿下)が卒寿(九十歳)を迎えまして、こちらのお祝いに忙しいのですよ。だから私の還暦は、霞んでしまいます。 それに一昔前なら還暦って大騒ぎしましたけど、今は皆、長生きをされているのですから、(還暦と言っても)まだ小僧っ子ですよ。 政治を超えた歴史、民族の問題 ─ さて、皇室典範に関する有識者会議が昨年、女系天皇を容認する報告書をまとめました。それに対して、様々な問題点が指摘されていますが、一番の問題は、国民が十分に理解をしていない、という事ではないでしょうか。女性天皇と女系天皇の区別がついていない人も多いですね。 寛仁親王 (有識者会議が設置された)去年の一月から、私は仕事上、付き合っている色々な人に質問をしてみたのです。私と仕事をしているくらいですから、(皇室について)よく知っている訳ですが、その人達ですら、女帝と女系の違いをあまり判っていない。 八方十代の女帝がいらしたというニュースだけが流れているのです。「だから新しく女帝が出来て何がおかしいの?」という感じなのですね。 でも、(八方十代の女性天皇は)皆様、未亡人乃至は独身だった。または、皇后様として、旦那様を亡くされて、その後、幼帝が成長されるまでお待ちになったとか、様々な形態があるけれど、皆様、等しく配偶者を求めていらっしゃらない。あるいは宇多天皇のように、臣籍降下されてから、もう一度お戻りになったり、光格天皇などのように、遠い遠い傍系から婿入りされて天皇になった例もありますが、そういう事まで知っておられる方は皆無ですよね。学者でない限り。だからこの一年間はひたすら、説明するために日本中を歩いていました。 私は、皆さんが決める以上、納得して決めて下さいという気持ちです。何の意味も判らずに、〇×式で決められたら、たまったものではないでしょう。日本国の歴史が変わってしまうのですからね。 そして、百二十五代二千六百六十六年間、ひたすら男系で先人たちが守ってきた万世一系を、平成の御世で変える。それをいとも簡単に決めてしまっていいのかということです。 ─ 有識者会議の議論の中身も判りにくいですね。 寛仁親王 驚いたのは、有識者会議というのは、あの下に専門部会が出来るのかと思っていたのですが、そうではない。その方達だけで決めてしまうのですね。我々、外で聞いている者には中で何が議論されているのか、さっぱり判らない。ましてや一般国民はもっと判らないでしょう。それなのに、どうしてこんなに拙速で決めてしまうのか。それを皆が不思議がっています。 ─ 確かに各種の世論調査では女性天皇を容認する回答が多い。でもそれは、「愛子さまが即位されるのはいいじゃないか」というぐらいの感覚だと思うのですが。 寛仁親王 私はあまりアンケートというものを信用していません(笑い)。設問の仕方次第で結果は大きく変わりますからね。例えば単に「女性天皇も可ですか?」という聞き方をすれば、誰だって「可です」となるでしょう。それに対して、きちんと、日本は神武天皇以来のDNAが続いている世界で唯一の国なのです。女性天皇を認めるという事は、やがて女系に移るという事です。そして、過去の八方十代の女性天皇はこうだった、と説明した上で、アンケートをすれば、結果は違うと思いますよ。 それから、「愛子さまかわいや」とか、「雅子さまがお世継ぎ問題のプレッシャーから解放されるのじゃないか」、というようなレヴェルの認識で決められたら困る訳です。歴史の大転換点ですからね。私はこの問題は、政治を超えた問題だと思います。我々は政治にはタッチ出来ませんが、これは政治を超えていますから、きちんと正しい事を言って置くべきだ、と考えました。 最終的には皆さんのご判断を待つ訳ですが、それにしてもメディアも、きちんとした事実を発信してほしい。そういった意味で、色々な所でお話をしている訳です。 (続く) 天皇陛下は日本の元首であり、百二十五代に亘って男系継承を貫いてきた。愛子内親王殿下が即位されると十一代目の女性天皇という事になるが、愛子内親王殿下がお産みになった御子様が即位すると百二十五代続いた男系が途絶える。 愛子内親王殿下は男系女子なので、民間男子との間に設けら れた御子様は「女系」でも「男系」でもない。 男 ┌─女…雑系女子 ├─┤ ┌─女 └─男…雑系男子 男 ┌─女…雑系女子 │ ├─────┤ (神武天皇) 女 │ 女 ┌─女…男系女子=愛子内親王 └─男…雑系男子 ├─┤ ├─┤ 神倭伊波礼毘古命 ┌─男 └─男 └─男…男系男子 │ │ │ │ │ │ ┌─男…双系男子 ├─────┤ ├─┤ │ │ │ └─女…双系女子 │ │ │ 多多良伊須気余理 └─女 ┌─女 ┌─女…女系女子 ├─┤ ├─┤ 男 │ 男 └─男…女系男子 │ └─男 ┌─女…雑系女子 ├─┤ 女 └─男…雑系男子 従って今次の皇室典範改正問題の論点は「女系天皇を容認す るか否か」ではなく「男系天皇を放棄するか否か」である。 平成十八年 六月三日 五輪真弓「少女」を聴きながら 現在某所よりスパム攻撃を受けているため一時的にコメントと掲示板の書き込みを制限しています。ご了承下さい。トラックバックは受け付けています。
最終更新日
2007年01月28日 12時41分30秒
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