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テーマ:皇室 三(37)
カテゴリ:歴史 傳統 文化
旧暦五月十五日、天保の改革開始。皐月、かまきり生ず。 本日は「正論」平成十八年三月号に掲載された寛仁親王殿下の「いま申し上げて置きたいこと」から二回目。 (続き) 色々な選択肢がある ─ 殿下は(女系容認以外の)色々な選択肢をよく検討した上で、結論を出すべきだ、とおっしゃっていますね。 寛仁親王 戦後、臣籍降下をなさった方、それも御自分の意思ではなく、やむなくGHQの指示でなさった十一宮家の方々がいらっしゃる。そうした方々が皇籍に復帰されるのは決して不自然な事ではありません。 その方々は万世一系のDNAをお持ちな訳です。それから、養子を取れるように法改正をする。これは、せざるを得ないだろうと思います。私は皇室典範をそのまま残して置けといっている訳ではなく、改正は必要だと思うのです。例えば、秩父宮家、高松宮家は絶家になってしまいました。それも養子が取れないからです。でも、よく知られているように、高松宮家は有栖川宮家の祭祀をお継ぎになっていた訳です。それと同じように、昭和天皇の弟様の由緒ある宮家の祭祀を継いで頂くために、(旧皇族方に)皇籍復帰をして頂くという手もあるし、現在のメンバーの中に愛子さま、眞子さま、佳子さまに婿入りされる方がいらっしゃってもいい。そういう方策が出来るように皇室典範を改正して、あらゆる手を尽くした上で、またしても次の世代が女性ばかりだったとか、そういう状況になれば、その時に初めて女帝・女系の議論に入っていけばいいのではないでしょうか。 それは早く見積もったとしても四十年ぐらい先に起こり得る事でしょう。皇太子さまが即位されて、その次の世代の話をしている訳ですからね。 ─ 有識者会議は、旧皇族の復帰について、戦後六十年も皇籍を離れていたという事を問題視していましたが。 寛仁親王 二千六百六十六年の中の六十年なんて、吹けば飛ぶような時間です。それから先帝様(昭和天皇)の御親族の集まりである、菊栄親睦会というものがありますが、それを中心にして我々は親類付き合いをしている訳です。ですから私みたいにゴルフをする人間は、年に二回のゴルフ会がある。お正月もそうですし、皆さんとしよっちゅうお目に掛かっているのです。だから「違和感」というのはどうしても納得が出来ません。 考えても見てください。昨日まで「田中さん」「佐藤さん」だった方が、突然見込まれて配偶者になり、「今日から陛下と呼んで下さい」という方がよほど違和感がありますよ。それから神道上、難しいのは、その配偶者の次の代の方は天皇家と○○家の祭祀を祭らなければなりません。(報告書は)男女の別なく長子優先としていますから、○○家、××家が入ってきて、段々と万世一系という世界で唯一の素晴らしい伝統が破壊されてしまうでしょう。そうなれば、果たして天皇制の正統性を皆さんが認めて下さるでしょうか。皆さんの家系とあまり変わらない訳ですからね。やがて天皇家の滅亡につながって行くと思います。 天皇制がなくなれば日本は四分五裂 ─ 二千六百年以上守られてきた万世一系の大切さはどういう点にあるのでしょう? 寛仁親王 天皇家は日本最古のファミリーです。国民が現在の天皇様を尊崇して下さっているのは血脈というか、世界に例を見ない男系で続いてきた万世一系だからこそだと思うのです。何代目の天皇が好きだとか、何十代の天皇が好きだという方はあまりいない。天皇陛下という制度、システムそのものを大切にするという事を、何となく皆さんが体感して下さっている。そこに自然と敬愛を持って下さるものがあるのではないでしょうか。日本の皇室は外国の王侯族のようにパワーでのし上がったり、革命で潰れたりとか、そういう権力を持つ存在ではありません。権力と権威を分けてきたのです。これは日本の民族の知恵でしょうね。陛下は《振り子の原点》にいらっしゃると思います。右に行っても左へ行っても一回転しても、そこにいらっしゃるから軸がぶれないのです。そうしたものをいとも簡単に変えようとしている。もっと徹底的に議論してほしい。私はそう思って、色々なアイディアを出しているつもりなのですが。 ─ 確かに今回の問題は歴史の問題、日本民族の問題であると思います。それなのに有識者会議は「歴史観、国家観に基づいて議論はしていない」と言っているのはおかしなことだと思います。また、当事者である天皇家や皇族の方の意見をまったく聞かない、というのもどうなのでしょうか。 寛仁親王 皇族は政治にタッチしないという大原則があります。だから陛下もご発言にならないし、皇太子さまもお話にならない。私も発言がある程度、限られてしまう。本当はあらゆる所へ講演に行って、皆さんああですよ、こうですよ、って言いたい所ですがね(笑い)。その原則があるから、有識者会議も聞かないのでしょうが、先程も申し上げた通り、これは政治を超えた、日本国の歴史と伝統をどうするかという問題です。よほど腰を据えて考えていかないと、日本がおかしな方向に向かってしまうと思うのです。 過去の日本の歴史を紐解いてみれば、常にナンバーワンが天子様で、最高権力者がナンバー二だった苦です。だから色々な大事件はあったのでしょうが、国民の皆さんは天皇制さえあれば日本は不動だと感じているでしょう。それは歴史が物語っていると思っています。天皇制がなくなれば、日本は四分五裂してしまうのではないでしょうか。日本という国を大事にすればするほど天皇制が必要だと思うのです。 (続く) 日本は立憲君主國であるが君主には權力が無いと云ふ特異な國である。占領軍に剥奪されたのだと云ふ解釋も成り立つが、實際には遙か以前から實權は武士に移つてゐた。 明治維新も大政奉還とは言ふものの、實際は徳川幕府から薩長聯合政府への政權交代である。 明治維新は世界から見ると奇蹟に見えるかもしれないが、同じく天皇陛下を戴く同胞と云ふ意識が江戸城を無血開城へと導いたのでは無からうか。 愛子内親王殿下は男系女子なので、民間男子との間に設けら れた御子様は「女系」でも「男系」でもない。 男 ┌─女…雑系女子 ├─┤ ┌─女 └─男…雑系男子 男 ┌─女…雑系女子 │ ├─────┤ (神武天皇) 女 │ 女 ┌─女…男系女子=愛子内親王 └─男…雑系男子 ├─┤ ├─┤ 神倭伊波礼毘古命 ┌─男 └─男 └─男…男系男子 │ │ │ │ │ │ ┌─男…双系男子 ├─────┤ ├─┤ │ │ │ └─女…双系女子 │ │ │ 多多良伊須気余理 └─女 ┌─女 ┌─女…女系女子 ├─┤ ├─┤ 男 │ 男 └─男…女系男子 │ └─男 ┌─女…雑系女子 ├─┤ 女 └─男…雑系男子 従って今次の皇室典範改正問題の論点は「女系天皇を容認す るか否か」ではなく「男系天皇を放棄するか否か」である。 平成十八年 六月十日 たま「日本でよかった」を聴きながら 現在某所よりスパム攻撃を受けているため一時的にコメントと掲示板の書き込みを制限しています。ご了承下さい。トラックバックは受け付けています。
最終更新日
2008年06月15日 09時00分26秒
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