2008年01月19日

平成二十年 歌会始 御製 御歌

カテゴリ:歴史 傳統 文化

 舊暦十二月十二日、土用。師走しわす、雉はじめて鳴く。

 平成二十年歌會始の御題は「火」。





御製ぎょせい(天皇陛下のお歌)


炬火台に
 火は燃え盛り
    彼方なる
  林は秋の
     色を帯び初む





皇后陛下御歌みうた



 振れば彼方の
    明かり共に
  揺れ旅行くひと日
     夜に入りゆく





皇太子殿下お歌


蒼き水
 たたふる阿蘇の
    火口より
  噴煙はのぼる
     身にひびきつつ





皇太子妃殿下お歌


ともさるる
 燭の火六つ
    願ひこめ
  吹きて幼なの
     笑みひろがれり





文仁親王殿下お歌


囲炉裏の
 火見つつ話を
    聞くときに
  心ときめく
     古老らの智に





文仁親王妃紀子殿下お歌


夕闇に
 かがり火あかく
    てらしたる
  鵜匠は手縄
     かろらかにひく





正仁親王殿下お歌


新嘗の
 篝火の火は
    赤や黄と
  なりてとびちり
     闇を照らしぬ





正仁親王妃華子殿下お歌


しづもれる
 宮居の杜の
    夕つ方
  かがり火たきて
     祭をまつ





崇仁親王妃百合子殿下お歌


萌えいづる
 ものをたのみて
    山やきの
  火はたちまちに
     ひろごりてゆく





憲仁親王妃久子殿下お歌


暮れそめし
 賢所かしこどころ
    大前に
  衛士の焚く火の
     清らかに燃ゆ




 お歌について

◇平成十九年歌会始お題「火」

 御製(天皇陛下のお歌)

炬火台に火は燃え盛り彼方なる林は秋の色を帯び初む

 昨年の九月末、秋田県で開催された国民体育大会の開会式にご臨席になった折の情景を詠まれた御製。

 皇后陛下御歌

灯火を振れば彼方の明かり共に揺れ旅行くひと日夜に入りゆく

 地方行幸啓で、夜分、地元有志の提灯奉迎をお受けになることがあり、その時の情景をお詠みになった御歌。夜の市街をあ




まり騒がせても、との両陛下のお考えから、近年万歳の回数は控え目にされており、この間、両陛下がお手の提灯を左右にゆっくりとお振りになると、自然と奉迎者の提灯もそれに合わせて振られ、お気持ちの通い合う中、旅の一日が暮れていくことの喜びをお詠みになりました。

 皇太子殿下お歌

蒼き水たたふる阿蘇の火口より噴煙はのぼる身にひびきつつ

 皇太子殿下には、昨年秋、熊本県行啓の際に阿蘇山にお立ち寄りになりました。
 このお歌は、青い水をたたえる火口から激しく吹き上げる噴煙を間近にご覧になり、阿蘇の雄大さに感動されてお詠みになったものです。




 皇太子妃殿下お歌

ともさるる燭の火六つ願ひこめ吹きて幼なの笑みひろがれり

 愛子内親王殿下は、昨年十二月に六才のお誕生日をお迎えになられることを大変楽しみになさっていらっしゃいました。このお歌は、お誕生日のお祝いの折り、ケーキに立てられた六本のろうそくの火を吹き消された内親王殿下のお顔に喜びの笑みがひろがっていく様子をお詠みになられたものです。
 皇太子妃殿下は、お誕生日を心待ちにしておられた内親王殿下のご成長を嬉しくお思いになられこのお歌をお詠みになりました。

 文仁親王殿下お歌

囲炉裏の火見つつ話を聞くときに心ときめく古老らの智に




 古老たちがもっている生き物についての知識には、本に書かれていないことや、いままで聞いたことのない話がたくさん出てくることがあります。そのなかには、自然環境の保全や生物種の資源保護に役立つ知識や知恵が含まれています。
 このお歌は、秋篠宮殿下が生き物の民俗に関する調査をなされた際に、そのような豊富な「智」をもった人たちとの語らいの様子をお詠みになったものです。

 文仁親王妃紀子殿下お歌

夕闇にかがり火あかくてらしたる鵜匠は手縄かろらかにひく

 秋篠宮同妃両殿下は、平成十七年五月十二日から十三日にかけて「平成十七年度日本花祭り岐阜」開会式ご臨席のため岐阜県にお成りになりました。その折、秋篠宮妃殿下は長良川で鵜




飼をご視察になり、夜の川面で篝火に照らされながら巧みに鵜を操る「鵜匠」の見事な技をご覧になりました。
 このお歌はその時の様子をお詠みになったものです。

 正仁親王殿下お歌

新嘗の篝火の火は赤や黄となりてとびちり闇を照らしぬ

 正仁親王妃華子殿下お歌

しづもれる宮居の杜の夕つ方かがり火たきて御祭をまつ

 御神楽の儀の様子をお詠みになったものです。




 崇仁親王妃百合子殿下お歌

萌えいづるものをたのみて山やきの火はたちまちにひろごりてゆく

 方々である山焼きをお詠みになったものです。

 憲仁親王妃久子殿下お歌

暮れそめし賢所の大前に衛士の焚く火の清らかに燃ゆ

 両殿下のご結婚の儀は十二月九日に行われ、最初にご参列になられたお祭りが御神楽でありました。その際に高円宮殿下が仰られたとおり、実に心を動かされるもので、以来、毎年その静寂で神秘的な空間にご自身がおられることを幸せに思って来られたと伺っております。




 このお歌はその時の様子を思い起こしてお詠みになったものです。

 (宮内庁 平成二十年歌会始の御製・御歌・詠進歌



平成二十年 一月十九日
ジミヘンドリクス「感じを掴め」を聴きながら


女性天皇と女系天皇の違い
 愛子内親王殿下は男系女子なので、民間男子との間に設けられた御子様は「女系」でも「男系」でもない。

           男┌女…雑系女子
           ├┤
          ┌女└男…雑系男子 男    ┌女…雑系女子
                   ├────┤
(神武天皇)   女┌女…男系女子=愛子内親王└男…雑系男子
         ├┤├┤
神倭伊波礼毘古命┌男└男└男…男系男子=悠仁親王 ┌女…男系女子
   │    │  │        ├────┤
   │    │  │┌男…双系男子 女    └男…男系男子
   ├────┤  ├┤
   │    │  │└女…双系女子
   │    │  │
多多良伊須気余理└女┌女┌女…女系女子
         ├┤├┤
         男└男…女系男子
          
          └男┌女…雑系女子
           ├┤
           女└男…雑系男子

 従って今次の皇室典範改正問題の論点は「女系天皇を容認するか否か」ではなく「男系天皇を放棄するか否か」である。


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最終更新日  2008年01月20日 11時14分45秒
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