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ピアニッシモで囁いて

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2009.06.21
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カテゴリ:恋のはなし
今朝早くに彼から携帯電話がありました。

こんな時間に珍しいな?と思いながら出てみると、

「今朝、孫が生まれた赤ハート」との報告。

「そう よかったね。おめでとうスマイル」って素直に言えた。

彼にとっては三番目の孫です。

以前は彼の家庭のことは、彼もあまり話さなかったし、
私もあまり聞きたくなかった。

でも、
初めて孫が生まれた頃から、孫の話がよく出るようになり、
孫との触れ合いが本当に嬉しそうでした。

そんな彼に対して、
やっぱり私は面白くなくって、彼の孫に嫉妬してた。

孫の話題を楽しそうにする彼の無神経さに
いらだったこともあった。

おじいちゃん顔をする彼が大嫌いだった。

それは、
きっと私が絶対に手に入れることが出来ないこと
へのコンプレックスだったのかもしれない。

子供も産めない私には孫とは無縁の世界にいる。

でも、それは仕方のないこと。
わかっている。

でも、
そんな私の苛立ちを気づいてくれない彼の言動が
とても哀しかった。

何でも打ち明けられる存在の彼にも
孫に嫉妬している私の思いは言えなかった。

そんな自分がまた惨めだった。


ふたり目の孫が生まれて、
孫の子守をするようになった彼は、孫と過ごす時間が多くなった。
その分、
私達のコミュニケーションの時間は少なくなった。

それに自分を納得させるのに随分と時間がかかった。
彼の話の内容も孫の話題が増えた。

それを聞くことも、苦痛に感じるときも多かった。

でも、
少しずつ、それも受け入れられるようになった。
彼も、私を家族の一員のように
家庭内のいろんなことを話してくれるようになった。


そして、今日、三番目の孫の誕生。

また、
私との時間は削られ、孫との時間は増えるんだろうと思う。

でも、
動揺はない。冷静に良かったね・・・と思った。

ふたりの時間を守ることばかりに
心を砕いてきた今までと違って、

今は、
こうやって報告してくれた彼の気持ちが
私を大切に思う気持ちの表れなんだと思えるようになった。

彼への気持ちにゆとりみたいなものを
持てるようになったからかもしれませんね。

私達の恋。
ひとつ階段を登れた気がします。








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Last updated  2009.06.21 22:06:23
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