雲出川

三重県中部に流れているこの川は自宅から一番近い所に位置している。本来ならばこの川をホームとしてもっと香魚と遊べるのだが・・・・。友釣りにハマッテ17年この川で竿を出したのは5本の指で足りるほどの回数だった。先輩方のお話では30年ほど前までは水質も良く、水量もそこそこ有り、伊勢湾から天然遡上の若鮎が押しかけて川底はピカピカに磨かれていたらしいが・・・・・・。私が友釣りを始めてからはそんな面影も無く､川原には葦が生い茂りゴミが投げ捨てられている、川底にはヘドロが堆積し歩くと泡が湧き上がるような場所もある。魚道の不備で遡上鮎も下流に止め置かれ鵜の餌に、生活環境の変化から水質も悪化し、山の保水力が低下したのか水量も減少の一途をたどっている。高度成長期の砂利採取の影響で川から砂利・砂が無くなり自然浄化のサイクルが壊れてしまっている。当然この川で遊ぶ釣り人の姿は減少の一途を辿り、最近では解禁日でもほとんど見かけなくなってしまっていた。そんな状態から一時的にも脱却したのが2005年の解禁日だった、50・60は当たり前、場所によっては束釣の人も出る好調さ、其の話を聞きつけて地元の釣り人は勿論遠征組の姿も数多く見られ、久し振りに川が活気づいていた。私も久し振りにこの川で竿を出しそこそこ楽しむことが出来た。これを教訓に漁協も住民も川を大事にしてくれたら、きっと昔の清流が甦える事だろう！！！！！！。

甦えれ雲出川！