袖の下
華南の会社に勤めている旧友からメールがきました。 会社名はXX、YYに置き換えましたが、原文を載せます。 さて、久しぶりに中国情報をおしらせします。 中国では、”袖の下”の話は有名ですが、実際の金額等は不明でした。 しかし、偶然その一例を知ることができたので、お知らせします。 XX(親会社)から、YY(子会社)に、設備の仕様打ち合わせで、親会社の設備担当、製品設計、生産技術関係者がきましたが、その時に”袖の下”の話がYYの幹部会であり、来る人数が4~5人であれば1人200元ということでした。 仕様確定までには、3回程度打ち合わせが開催されます。 そのたびに白い封筒にお金をいれたものをなにげなしに配ります。 この時に受け取る側は決して中身を見ないことと、すぐにポケットに入れずに、ノートなどの下にそっと置いて、目立たなくしておいて、会が終わった時にポケットにいれていました。(これが礼儀かも知れません)と言うものでした。 また先日、華東から帰省していた友がパソコンの調子が悪いとのことで、家に来ました。 その時、彼は「我々の給与(元)を円に交換してもらった時、何時も経理の事務が0.4%ほど中抜きしていたのだと・・・」そんなことは普通だと思っていましたので「大したことじゃないか」とすかさず返答してました。 我々(彼含め)は、もっと大事な所(投資した会社)で大きな額を中抜きされているのだから・・・彼の発言には、この辺の認識が入っていないように感じられるのが寂しい。 中国では、社内で仕事を行うと中抜きが出来ないので、地位にあるものは必ず仕事を外に出したがる。(現実に出していることが多い。)”袖の下”が明らかに頻度・比率で多い中国ではあるが、我々は嘲笑・非難することは出来るだろうか? 「目糞鼻糞を笑う」と揶揄されない状態だと言い切れるだろうか?? 日本との違いは別として、少なくもこの現実を知った上で 付き合い・対策していくべきなのだろう。 さもなければ失敗必至。