瀬戸内シーカヤック日記

2008/02/25(月)12:49

瀬戸内 シーカヤック日記: 江田島、倉橋島堪能ツーリング_その2

旅(23)

大和ミュージアム、海軍墓地、潜水艦基地、大豆うどん、術科学校、そして倉橋の温泉と、江田島&倉橋島の観光を堪能し、予約していた宿に入った。 『じゃあ、そろそろ行きますか!』 向かうのは、今回の旅のハイライトの一つ、『北吉鮮魚店』 うちの家族は、ここの刺身が大好物。 せっかく呉に来られるのなら、ぜひ、五さんとレ隊長さんにも味わっていただきたいと思い、このルートを設定したのである。 *** 『今日はお疲れさまでした!』 乾杯! 『それにしても、今日は楽しかったですねえ』 つき出しは、湯がいたゲソ。 これを、からし酢味噌で食べるのだが、これが『美味い』  ゲソをパクリ。 ビールをグビリ。 刺し盛りがやってきた。 『おー!』 なんとも美しい色艶。 旨そうだなあ。 甘口、辛口、お好みの醤油をつけてパクリ。 『いやあ、これは美味いですねえ』 *** おいしい刺身や煮付け、出汁巻き卵などに舌鼓を打ちながら酒を飲む。 そうしていると、同じテーブルに座っておられた、地元の方々に話しかけられた。 『どっから来たんや?』に始まり、次第に話が弾んでいく。 風待ちの港であった鹿島や室尾の話。 みかん造りのこと。 島の宿の事。 この『さしみ屋』さんでのオススメの一品の事。 昔、農作業に使っていた『バタンコ』のこと、などなど。 そうこうしているうちに、いつの間にやら席も入れ替わり、酒を酌み交わし、話に華が咲き、延々と楽しい夜は更けて行った。 北吉鮮魚店、最高! *** 翌朝。 目が覚め、耳を澄ますが、風の音は聞こえて来ないようだ。 まだ薄暗いなか、カーテンを開き、外を眺める。 ん? 屋根が白い? そう、夜のうちに雪が降り、家の屋根、クルマの屋根、そしてシーカヤックの上にも雪が積もっていた。 旅館の女将さんに伺うと、島の中でも暖かいこのあたりで雪が積もるのは珍しいとの事。 朝風呂を堪能し、朝食を食べる。 『今日は行けそうですね!』 風向きを確認し、海図を見ながら、『今日は、西から北西寄りの風のようなので、ここら辺を漕ごうと思います』 *** 浜に移動し、出発準備。 空気は少し冷たいが、風もなく波も穏やか。 絶好のパドリング日和である。 情島の外側を漕ぎ抜け、小情島、鈴鹿島を通って奥ノ内湾に漕ぎ入る。 北の方を見ると、山では雪が降っている様子。 浜に上陸し、焚き火台をセット。 流木を集め、火を入れる。 今日のお昼ご飯は、五さんが海鮮パエリアを作っていただけるとの事。 うーん、スゴい。 浜でも雪がチラつき始めた。 焚き火で暖をとりつつ、パエリアができるのを待つ。 最後に蒸らして完成。 『おー、こりゃあウマそうですね』 『いただきます』 寒い中、あたたかいパエリアがおいしい。 そしてスープはトムヤンクン。 これまた、体が中から温まる。 普段の日帰りツーリングなら、うどんかラーメンなど、インスタント食品で済ませる事が多いのだが、ちょっと手間を掛けるのもいいなあ。 ごちそうさまでした。 雪のちらつく2月の週末。 シーカヤックを漕いで浜に渡り、焚き火でパエリアをつくって食す。 これぞ『酔狂!』 *** 焚き火を片付け、荷物をパッキングし、漕いで浜に戻る。 『今日は、いい状態で漕げましたねえ』 『昨日は観光三昧。 今日はシーカヤックでツーリング。 久し振りに他の人と漕いで楽しかったです。 ありがとうございました。 また、遊びに来てください』 久し振りの再会となったシーカヤック仲間との、楽しく充実した、江田島と倉橋島をディープに巡る週末の旅。 良い週末だった!

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