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今日も他人事

アガタ帝

・アガタ

『七英雄…昔は憧れていたわ、でも、今は…若い娘の夢をぶち壊しにして許せないわ!』

諡号は聖女帝。カンバーランド領のホーリーオーダーである。

ホーリーオーダーはサイフリートの乱以後、旧カンバーランド王国の将兵を中心に構成されており、設立者である第一王子ゲオルグの武勇と第一王女ソフィアの知恵を模範とし、秩序と道徳を重んじた格式ある組織となった。

アガタはファーファーの街で暮らす一市民に過ぎなかったが、幼い頃から聡明で才能ある子供として知られており、弟のピーターとともにホーリーオーダーとなるべく厳しい教練を受けて育った。

成人を迎えた後、ファーファーの街を預かる領主に抜擢され、街の治安と発展に尽くしていたが、先帝の葬式のため帝都アバロンを訪れた彼女へと伝承法の光が差し込んだ。

こうして、アガタはジェラール、ビーバーに続く第三の伝承皇帝に選ばれたのである。

皇帝に就任したアガタは領主としての経験を活かし、帝国領内の繁栄に大きく貢献した。特に人材育成のために帝国大学を設立し、奨学制度を確立して広大となった帝国領土の多種多様な人種を差別することなく、帝都での勉学に励めるように保護するように勤めた。

また、ソーモン出身の発明家ヒラガにヴィクトール運河への橋の建設を任せ、運航を妨げることのない最新式の吊橋レオンブリッジを建造した。

それにより、レオンブリッジ付近には多くの人々が住み着き、帝国の一大都市の一つへと成長を遂げることとなった。

卓越した民政の手腕を備えていた彼女だが、同時に類稀な行動力を持った女傑としての一面も備えていた。

事実、国内を整えた後はピーターらを率いて世界各地を渡り歩き、ステップ、サラマット、ナゼール、南ロンギット、テルー、サバンナなどの未知の土地へと足を踏み入れ、異国の民と次々と交友を結んでいる。

特にサラマットのジャングルの奥深くで出会ったアマゾネスの長ジャンヌとは盟友ともいうべき関係となり、アマゾネスが帝国に力を貸す代わりに、サラマットの男達を魅了し下僕としている七英雄ロックブーケの打倒に協力することを誓い合った。

世界の半分を渡り歩いた彼女の最期は、旅の途中に突如として訪れる。

砂漠の町メルーを占拠していた七英雄ノエル配下の魔物を夜襲によって討ち取り、街を解放したアガタは砂漠を北上し、サバンナに点在するとある村で休みを取っていた。

その夜、村人達の叫び声に飛び起きたアガタが目にしたのは、穴から這い出してくる巨大な白蟻タームの姿であった。

族長に後を任せ、自ら穴の中へと飛び込むと、迷宮の様に広がるタームの巣が広がっており、無数のターム達が這い回っていたが、アガタ達はこれを撃破し、最深部でその巨体を晒しているタームのクイーンを発見する。

激闘の末、タームのクイーンを滅ぼすことに成功したが、姉を守らんと自らの体を盾としたピーターがこの戦いで命を落としてしまう。

そして戦いの後、アガタ自身も謎の熱病に掛かり、病の床につく。

自らの死期を悟ったアガタはジャンヌを呼び、ロックブーケを討つという誓いを果たせないことを彼女に謝罪し、ジャンヌもまたその謝罪を受け入れ、例え約束を違えようとアガタは生涯の友であると告げた。

三代目の伝承皇帝が命を落としたのは、その翌日のことであった。


・ピーター

アガタの弟であり、姉に比べると控えめな性格であった。

姉とともにホーリーオーダーに加わり、アガタが伝承皇帝に選ばれると、自ら騎士団入りを志願している。

騎士団の中でも随一の剣の名手であるが、常に先頭に立ち、自らの体を盾にして味方を守ったため、常に傷だらけであったという。

サバンナにてタームのクイーンの猛攻を一身に受け止め、その命を散らした。


・ジャンヌ

サラマット地方のジャングルの奥深くに住んでいるアマゾネスの長。

見回り中、魔物と交戦していたところをアガタに助けられ、彼女を村に招きいれた。

バレンヌ帝国に協力する代わりにロックブーケ打倒を誓い合い、以後はアガタの騎士団の一員となった。

アガタが病の床についた際には枕元に呼ばれ、約束を守れそうにないと謝罪されたが、ジャンヌはそれを許し、アガタの死を看取った。

アガタとピーターの遺体をバレンヌ帝国に引き渡した後、サラマットに戻り、アマゾネスの一団を率いてロックブーケ討伐に赴き、消息を絶つ。


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