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今日も他人事

ジェイコブ帝

ジェイコブ

『落ち着け、テレルテバは私が解放したぞ。テレルテバの塔では何をしていたのだ?なぜ、モンスターを使って人々を苦しめた』

諡号は善徳帝。アガタ帝と同じく、カンバーランド領のホーリーオーダーである。

ジェイコブは歴代のホーリーオーダーの中でも特に偉大な剣士である一方、秩序と伝統を重んじる模範的な青年であった。

彼が第四の伝承皇帝に選ばれた時、帝国は武装商船団の反乱という災難に直面していた。

かつて、ビーバー帝によって帝国に編入された武装商船団であったが突如として離反を宣言し、各地で反帝国の動きを見せたのである。

交易や治安に多大な影響を与えるこの事件に対し、ジェイコブは自ら即座に対応に乗り出した。

モーベルムを訪れたジェイコブは武装商船団の長エンリケと対面し、ギャロンという海賊が武装商船団を乗っ取ったことを知る。

ギャロンは野心と欲望に満ちた男であり、その背後には七英雄の一人スービエが付いていた。

スービエは時を経て勢力を拡大し、脅威となりつつある帝国を牽制するためにギャロンを利用したのである。

ジェイコブはかつてビーバー帝が取ったようにハリア半島を抜けて陸路を進み、側面から奇襲を掛けてギャロンを打ち破ることに成功する。

しかし、ギャロンは身一つで逃げ出し、ジェイコブは遂にギャロンを捕らえることはできなかった。

武装商船団の反乱を鎮圧し、帝国領の治安を回復することができたジェイコブは次にメルー地方へと赴く。

かつて、アガタ帝がメルー地方を解放した際に、一部の戦士達が魔物を追い払う力を得る為に砂漠に存在する伝説の移動湖を探しに出たまま消息を絶っていたのである。

戦士達の生死は絶望的であったが、調査の為にジェイコブは死の砂漠へと足を踏み入れ、度々蜃気楼と砂漠の怪物に襲われながらも、遂に伝説の移動湖を見つけることに成功する。

だが、移動湖は恐るべき死の罠だった。移動湖の水を飲んだ者は老いることも死ぬこともなくなるが、移動湖の外に出ることはできなくなってしまうのである。

ジェイコブは間一髪、移動湖の水を飲まずにすみ、その奥深くに古代の遺跡を発見する。

古代の遺跡の中では、砂漠の戦士カルルカーンと七英雄の一人ノエルが戦っていた。しかし、ノエルの圧倒的な力によってカルルカーンは瞬時に打ち倒されてしまう。

ジェイコブは咄嗟に割って入り、かつてテルーの街をモンスターに占領させていた真意を問い詰めると、ノエルはテルーの街に置かれていた聖なる塔こそかつて神話の時代の建物の一つであり、それを調査する為だったと告げる。

無用な争いを好まぬノエルは魔物達に人々を襲わせるつもりはなかったと告げるが、ジェイコブは各地で七英雄が起こしている問題を許せず、ノエルに刃を向けた。

だが、ノエルもまた降りかかる火の粉を払わんと自らの鍛えぬいた肉体を武器に反撃し、その圧倒的な力を見せ付けた。

ジェイコブは奮戦したが遂に叶わず、自らが間違っていたと詫びると、ノエルもまたジェイコブの力を褒め称え、姿を消したのであった。

このようにジェイコブは時に生き過ぎることもあったが、帝国と臣民を愛し、正義を為すことをなによりも重んじていた。

事実、ジェイコブの姿勢はサイゴ族や砂漠の民の信頼を勝ち取ることにつながり、帝国の繁栄の礎となったのである。


・コッペリア

ソーモンの発明家ヒラガは代々、奇妙な発明品を作り出し、時に帝国に大きな利益をもたらしたことで知られている。

ジェイコブが帝位に就いていた時代、ヒラガが作り出したのは人間の命令に忠実に従う等身大の人形であった。

稀代の発明家はこの人形にコッペリアという名前を付け、ジェイコブの帝位就任のお祝いに謙譲したのである。

コッペリアには様々な体術と戦闘ルーチンが盛り込まれており、しかも修理することで何度でも活動できることから、皇帝の忠実なボディガードとして重用された。

その反面、コッペリアの口調や言動は極めて辛辣であり、製作者のヒラガはもとより、ジェイコブも度々閉口せざるを得なかった。

しかし、ジェイコブはコッペリアを妹のように可愛がり、コッペリアが寿命で停止するまで側に置き続けたという。





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