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今日も他人事

210年(一) ~臥龍と鳳雛~




襄陽、江陵を押え、荊州北部を領した劉備軍。

しかし、昨年末から続く曹操軍の攻撃は一向に止む気配を見せず、関羽、張飛、関平らが新野の守備に加わり、なんとか戦線を維持しているという状況でした。

この状況を打開し、次なる展開に進むべく、諸葛亮は劉備の命を受けて、揚州を支配している孫権の下へ向かいます。

諸葛亮は孫権に対して、劉備軍には孫権軍と戦う意思がないことを告げます。


『我が主・劉備玄徳は漢王朝復興の為に、最後の一兵になるまで、曹操軍と戦い続けます。もし、孫権様が曹操に降伏するをよしとせず、軍を率いて戦うおつもりなのでしたら、劉備軍は揚州軍と共に曹操に当たる所存です。揚州の精強な水軍に、劉備軍の力が加われれば、曹操軍五十万といえども、敗れることはありません』

この時、孫権もまた、曹操軍に降伏するつもりはなく、どのようにして対抗していくかを考えていました。

諸葛亮の言葉に孫権は頷き、ここに反曹操の旗を掲げた孫劉同盟が締結されます。

一方、その頃、劉備はその本拠を新野から江陵に移し、荊州南部と益州攻略の軍の編成を進めていました。

ある時、劉備の下へと上庸の使者が訪れ、劉キ軍の幕僚であったホウ統が与えられた責務を怠っているという報告をします。

ホウ統は諸葛亮や徐庶と旧知の中であり、鳳雛と呼ばれる逸材と言われていましたが、二人と異なり、実戦の采配を得意としていなかったため、上庸にて民政を整えるように命じられていました。

報告を聞いた劉備は、新野に駐屯していた張飛を懲戒のために上庸へと向かわせます。

張飛が役所を訪れた時、ホウ統は昼間から酒を飲み、職務を怠っていました。

ところが張飛が叱責してみると、ホウ統は僅かな時間で溜まっていた仕事を完璧に済ませてしまったので、張飛は驚きを隠せません。

その後、酒を交えてホウ統と意気投合した張飛は、劉備にホウ統の能力をもっと評価すべきだと訴えます。

軍師の徐庶もまた、ホウ統の才能は天下の大事を成す為に用いるべきだと進言して来たため、劉備はホウ統を江陵に迎え、お互いに詫び合いました。

こうして改めて軍師となったホウ統は、戦場での撹乱などを専門とする計略部隊を設立。

馬ショクと何アンの二人を副官として抜擢し、自らその指揮を執り始めます。

その威力は、新野に向かって進軍してきた曹操軍に対して、すぐさま発揮されることになりました。

狭路に集結した曹操軍をホウ統が計略によって一挙に撹乱したため、曹操軍は抵抗する間もなく壊走していきます。



そして、この戦いの中で、関羽が張コウを、劉封が満寵をそれぞれ討ち取るという戦果を挙げました。

しかし、そんな順風満帆の劉備の下へ、突然の悲報が届きます。

それは、劉備の正妻である甘夫人が病死したという知らせでした。


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