今日も他人事

2019/09/29(日)18:42

聖闘士星矢LC 冥王について

聖闘士星矢(4)

パンドラ様、泣いちゃった……! 中間管理職として冥闘士達の指揮を執らされ、双子神には文句を言われ、テンマには「ヒス女」呼ばわりされ、ポセイドンには吹き飛ばされ、挙句の果てにハーデスに厄介者呼ばわりされても愚痴一つ零さなかったパンドラ様がとうとう泣き出してしまいました。 まぁ、確かに、自分が信じて仕えて来た冥王ハーデス様が実はアローンの人格に完全に抑え込まれてましたとか、ショック過ぎるとは思いますけど。。。パンドラ様にとっては、穢れた人間どもや鬱陶しいアテナの聖闘士達を断罪し、ハーデスを信奉する人間達が支配する理想の世界を作り上げることが目標だったのでしょうが、死とは救済であると考えているアローンにとっては敵も味方も関係ありません。いきとしいける者、皆、死あるのみです。 ただ、サーシャとテンマと黄金聖闘士達(残り3名)、それに魔宮の守り人たる直属の冥闘士達に対して、アローンが死を与えていないのは彼らに「役割」があるからだと思うのですが、 パンドラ様にはどうして死を与えようとしないのでしょうか?泣き叫ぶパンドラ様に向かって「お前も殺しに来い」みたいなことを言っていたので、もしかしたらジョーカー的な役割をパンドラ様に期待しているのかもしれませんが……単に気まぐれかもしれないなぁと思ったりもする今日この頃です。 そういえば、243年後(原作)のパンドラ様も泣いてましたね。確か、手傷を負ったハーデスの手に包帯を巻いてあげる時とエリシオンに乗り込もうとする一輝の背中に顔を埋めてた時だ った筈。 一輝の容赦ない平手打ちで吹き飛ばされ、石像に思いっきり叩きつけられ、おまけに槍で刺し殺されそうになっても(ひいって悲鳴は上げてましたけど…)涙一つ流さなかったパンドラ様も泣きたい時があるんですね、しみじみ。 あと、「死は救済である」と血涙流しながら笑みを浮かべるアローンを見てる時のテンマパパの驚きと喜びの入り混じった表情がなんともいえないぐらい印象深かったですw それはさておき。 以前、冥王ハーデスが覚醒し完全に意識を乗っ取られた筈のアローンが今回、自我を取り戻していたことが判明しました(テンマパパは気づいていた様ですが…)。 243年後(原作)でも、瞬が冥王ハーデスに完全に肉体を乗っ取られましたが、アテナの血によって自我を取り戻し、ハーデスの魂を肉体から追い出すことに成功しています。 おそらく、こんな事態に陥るのはハーデスの復活方法に原因があるのではないでしょうか。 アテナ(サーシャ、沙織)は人間として初めから生を受けて生れ落ちますが、ハーデスの場合はまずパンドラの弟として魂だけが生まれ、その後にこの世でもっとも清らかな人間(アローン、瞬)を仮初の肉体として憑依していきます。 つまり、初めから魂と肉体が一つとなっているアテナに比べ、ハーデスが憑依する肉体には既に自我を備えているという差があるのです。 それは僅かな隙間かもしれませんが、アローンは冥王であることを受け入れる形で自我を取り戻し、瞬はアテナの聖闘士であるという思いからハーデスの魂を拒絶することに成功している事を考えると、もしかするとすごく重要なことなのかも? あと、アローンと瞬の選択した道がまったく逆になったのがなんとも印象深かったです……幼い頃から聖闘士となるべく鍛え上げられ、(それがどんなに望まないことだとしても)地上の愛と正義を守るためには人を殺すことも必要だという覚悟を抱いている瞬と、普通の人間として暮らしながら自らの手で親しい人達を殺してしまったアローンの違いなのかもしれません。

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