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■カリギュラ10話
ウィキッド回かと思いきや、帰宅部交流回でした。(一応、最後にちょっと出ましたけど) やっぱり、意図的にこの回まで各キャラの悩みをあんまり言わないようにしてたんでしょうね。 各自の悩みについては、ゲームだと主人公が一人ずつ親密になって共有して貰う感じなのですが、ゲームでもこの閉鎖空間あるのかな?(←まだ、シャドウナイフ編でビル内を彷徨ってる勢
鍵介が自己紹介し合おうって言い出したのは意外。空っぽな自分のこと格好悪いと思ってるし、それを帰宅部の仲間達に知られたくない人間って感じてたんですが。 でも、アニメだと帰宅部として過ごしている期間が少ない分、あんまり気にしてないのかなーと言う感じも。 昨日の記事でもちょっと書きましたけど、鍵介は主人公と対照となる存在だと思っているので、こういう役回りを与えられたのかな、と思います。 ウィキッド「黙れよ」 そして、最後にちょろっとウィキッド登場。 扉を閉めてたのは彼女の能力っぽい?てっきり爆破だけかと。 今回は戦闘が無かったので楽曲無し。コスモダンサーのお披露目は11話っぽい。 主人公?の橘はこれ律の姿になってるってことはメビウスに戻って来たってことなんでしょうか? 現実世界の律は多分、橘と別人だと思うので、この姿をしてるってことはメビウスに戻って来てるのかなーと思うのですが。うーん、分かんない。 にしても、今までもそうでしたけど……顔の作画がその、ところどころアレで、凄かったですね…(苦笑)
■不完全なメビウス、未成熟なμ 「μが考える…幸せという名のぬるま湯の中で、ただ生かして貰っているに過ぎない。しかし…それすらも虚構だ」 今回のアニギュラで語っていた通り、メビウスは「苦しんでいる人間達の心の慰め」にはなっても現実の解決にはなりません。 でもどうなんでしょう。メビウスがあることは問題なのでしょうか。 現実で今の状況ではまともに生きていけない人間にとって、メビウスという「苦しみを緩和してくれる世界」が選択肢として残されてるのって大事なことなんじゃないでしょうか。 けど、実際のところ、メビウスの運営はかなり脆弱な均衡の上に成り立っています。 だから綻びに気付く人間もどんどん出てくるし、再洗脳も必要になってくる。 また、現実の世界では魂の抜け殻のような状態(アストラル・シンドローム)になっているため、それによって周囲の人間にも二次災害が引き起こされる危険性もあります。 何故、こうもメビウスは穴だらけなのでしょうか?それはμが万能の存在ではないからです。 というより彼女、メビウス内での権能は物凄いし、人の心を覗き見ることはできるけれど、人間の心の機敏や自分の行動による反応まで読むことができないんです。 まだ、アリアの方が権能が少ない代わりに、人間の心をμよりも理解できているぐらいに。
μは善意とやる気はすっごい漲ってるんです。 ただ、ポンコツ天然(無能ではなく)の彼女の主観に沿って仮想世界を与えた結果、峯沢のように望んでいない結果を与えられたり、琴乃や琵琶坂のように反発する者も出てきてしまう。 つまり、「苦しんでいる相手の気持ちを察して、手を差し伸べる」ことはできるのですが、それが結果的に「善意の押し付け」になってしまっている訳ですね。 だから、「三郎の大ラーメンヤサイモリモリニンニクモリモリアブラカラメだよ!」ってダイエット中のスイートPに差し出したりするし、「少年ドールがおじさんが嫌いだって知らなかったから、ほんとうにごめんなさい!」って少年ドールに謝ったり(本当は自分だけ買い物に失敗してへこんでた)、「シュギョーなんだから!一番面倒臭い人を相手にするべきだよ!」ってイケP本人がいる前で堂々と言ったりしちゃうんです。 この辺、めちゃめちゃ上田さんの演技が光ってるので、是非PS4版の声付で聞いて欲しい(笑)
でも、それってμなりに「みんなの苦しみが伝わってくる」「なんとかしてあげたい」っていう気持ちゆえだと思うんです。 彼女って全く悪意の欠片もない子供の様な存在で、だからこそ楽士ルートで他の楽士達と主人公が交流を深めていくと「本当に皆の幸せってメビウスにあるのかな」と自分のやっていることにも疑問を抱いていく。未熟ゆえの葛藤ですね。 逆に言えばμは成長する余地があり、主人公達と同じように色々な未来を選択できる可能性があるということかと。 そう考えると、本作のメインヒロインはμなのかなと思います。
魅力的なキャラなので出来れば、この娘のハッピーエンドもあると嬉しいなー……。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年12月02日 21時49分18秒
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