2005/06/12(日)02:33
『ガラス張りの誘拐』・歌野晶午さん
角川文庫・・
まず第2の事件から・・・
世間を恐怖に陥れている連続婦女誘拐殺人事件。
少女惨殺の模様を克明に記した犯行声明が新聞社に送られてきた。ところが、殺されたはずの少女が無事戻り犯人とされた男は自殺・・・・・
事件は、終結したかのよう思われたが・・・終わっていなかった。
そして、第3の事件
捜査を担当していた佐原刑事の娘が誘拐された!
犯人は、衆人環視の中で身代金を運べという要求。
「報道陣に知らせ、警察を配備しろ」と言う。そういう衆人の前で「”娘を返して欲しい”と浅草観音堂で、何度も拝め」=と言う要求。
犯人の目的は??
そして、第1の事件へ・・・
その過去の事件から犯行に至る経緯が解かり、エピローグで真犯人が解かる。
少年、少女の家出・・・・その、両親達
そして、安易に身体を売る少女達・・・
子供と親とが きちんと向き合い思いやる心を与えてくれる。
そういった、現代風刺。