本格ミステリと旅の写真

2005/06/01(水)13:51

『13階段』・高野和明さん

読了本(501)

47回江戸川乱歩賞受賞作品。 純一は、酒の席で言いがかりをつけてきた相手を殴って殺してしまう。 傷害致死で実刑2年を受け、仮釈放になる。 その純一に警務官の南郷は、樹原という男の「冤罪はらすための仕事」の相棒に誘う。 成功報酬1千万円。 純一が殺した青年の親に慰謝料を払い続けて、生活が貧窮している両親の為にも仕事を引き受ける事に。 冤罪の事件は10年前に純一が高校生の頃、彼女と旅行に出かけ数日帰らずに補導された日で、その地域での事件だった。 南郷は警務官を辞め、本格的に純一と捜査を始める。 南郷はその1千万円で、ベーカリーを始め、離婚寸前の家庭を取り戻したかった。 捜査は難航するなか、樹原の死刑執行が近づいていく。 死刑が執行されてしまえば、成功報酬金も無い。 ましてや冤罪なら。。。 階段がある場所を探し続ける二人に有力な情報が= そして証拠の印鑑が見つかる。が~ そこの有った指紋は=・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 冤罪の怖さ、被害者の家族の悲しみ恨み、加害者の家族の将来・・・ ミステリーでの2転3転のどんでん返しの面白さと、事件が起きるという背景や心情などの面白さがあった。

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