『ココデナイ　ドコカ』・島村洋子さん

図書館で、なにげに借りた本です。 コバルト・ノベル賞受賞してデビュー。女性の恋愛を赤裸々に描いた作品群で注目を浴びてる。 と、あったので本当は私の好みでは無いのですが、片寄った本ばかりでなく・・・とか思い、薄い本だし短編だし・・と思って、読んでみました。＝＝でも、面白かったです＝＝ 短編９話。 ◆密封容器 母と妹と私の３人暮らし。 私は、３０歳近くになっても勇気がない。 お酒もタバコも、勇気がなくて・・・ そして、男に騙される・・心地よく・・・ （う～～、ありがちかな～？私と正反対の女性だわぁ～） ◆むらさき カオルは、不倫中の男性が「源氏物語」の研究家ということで、「源氏物語」の講座に通う。話題作りのために・・ そこに、近所のおばさん達ばかりのなかに素敵な中年女性を見つける。 （これ以上は、書きません。ブラックジョークのような作品） ◆代用品 朱実は、好んで代用品を買ってるわけではないが「まあ、これでもいいか～」と思うたち・・・しかし、いつもそれらは必要でなくなる。 いつも代用品の話ばかり・・・言い訳ばかり・・・ 男も・・・・ （これもブラックジョーク・・ 私も１００均って嫌いです。所詮、代用品で必要の無い、見るほどにチャチ～・・・） ◆事情通 敦美は、今の流行の物や言葉等を雑誌に売り込む事情通。 そんな敦美に同級生の普通の主婦の西尾まりが「話がある」というので会った。 「子供の詩を雑誌社に売り込んで欲しい」という。 読んでみるが・・・特に、どうという事のない詩・・・ それが、ひょんなことで雑誌に載る。 そして何故か？話題になる。。。。 その西尾まりの子供と西尾まりさえも・・・ 普通の親子が・・・？？ （おいおい、なに～？って思う） ◆偽妻 夫婦と子供二人の家族～♪ 会社のモデルハウスに住み、２週間に一度、一般客に家を訪問させ紹介する。 絵に書いたような家・・・・家族？ 妻、有美子は、ある日、家出！ そこで、偽妻を雇う・・・そこへ、妻　有美子が～～～。。 ◆当て馬 菜摘は、ペットショップで働いている。 ちょっと足を折ったダルメシアンを貰い、ペットとして飼う。 それが、何故か賞をとり、高い値が付く。 でも、菜摘は売るつもりはない。可愛い相棒。 そして、素敵な男性との出合い、結婚。 しかし、その幸せも短く夫の会社は倒産、破産宣告をし、犬を手放す事に。。。 そして・・・（ミステリ・・あれ～？です） ◆嘘恋人 季実子は出会い系サイトのバイトでかなりの収入を得ていた。 そして、少し蓄えも出来、投資してみようかと思う。 しかし～～～～ （おぅ～これもミステリ・・・というかブラックジョーク） ◆数字屋 奈々子は、携帯の人気番号を売り買いする仕事。 ある日、人気若手歌手からの依頼ということで、７７７７のナンバーを探す。もう、こういう番号は、貴重価値・・・ でも、ふっと唯一、一般人であろう彼女が持っている事がわかる・・・交渉の余地あり～～♪ ◆幸福 静香は、５年前に４歳のわが子の奈月を事故によって亡くし、その後離婚・・・実家で暮らしている。 洋装店を営む母の手伝いをする。 そんな中、品の良い老女がいつも高級な生地でオーダーしている。ただ、口は悪く、自分の自慢話と人の批判ばかり・・・ 静香は、この老女の家の嫁は大変だろうなぁ～と思いをめぐらしていた。 突然、老女が死んだ、洋服が出来上がった日に・・・・ そして、静香が納品がてら、お悔やみに伺う・・・ ＝＝＝がぁ～！＝＝