本格ミステリと旅の写真

2004/05/30(日)01:16

『月の扉』・石持浅海さん

読了本(501)

沖縄の座間味島で、登校拒否児童など心に傷のある子供と数日キャンプをして、立ちなおさせる不思議な力を持った石嶺孝志(師匠と呼ばれている) その師匠が、誘拐というあらぬ疑いで警察に捕まる。 柿崎、真壁、聡美の3人は、その師匠を崇拝しキャンプを手伝いボランテイアをしている。 3人は「石嶺孝志を空港に連れてくるように」という要求で飛行機をハイジャックした。 乗客の中の乳幼児3人を人質にして。。。 その緊迫した飛行機のトイレで乗客の一人の死体が発見された。 自殺か他殺か? 座間味と書いたTシャツを着た青年を”座間味君”と呼んで、この死体の死亡原因を探らせる。 師匠は、親の遺産があり営利目的ではないキャンプを毎年行っている。 数日間、キャンプをしながら一緒に食事をし、月を眺めて語らうだけで、皆、元気になって帰っていく。 そして、それぞれの道で成功するものが多い。 宗教団体でも無く、戸塚ヨットスクールでもない。 しかし、もし師匠が宗教団体を起こせば、かなりの信者が集まるだろうと予測される。 それを恐れる公安。 3人のハイジャック犯は、師匠を連れてくる時間を少しでも遅らせることを許さない。 最大級の皆既月食が有る時間だ。 そのとき、月の扉が開いて(あちらの世界)に行けるという。 師匠が広い場所で祈る事で。。。。 そして、行きたい人間は同じようにその時に祈る事によって一緒に行ける。 あちら側・・・・死なないままに再生の世界へ。。。。 *************************** 一歩間違えば新興宗教団体かな? だけど、神秘的な皆既月食。 病んだ心を持った子供が多い今。 沖縄の島で、のんびりキャンプとかを数日すると本当に元気になれそうな気がします。 自然は、不思議な力がありそうな気がします。

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