2004/06/01(火)01:24
『海辺のカフカ』(上・下巻)村上春樹さん
ファンタジー・・・・?不思議な世界の本です。
15歳の誕生日を迎えた少年は、父との二人暮らし。
母と姉は、少年が小さい頃に家を出て行った。
少年は、何故かこの日に家出をしなきゃいけないと考え、この日の為に体力もつけ準備をしてきた。
そして、バスに乗り何故か四国まで来た。
そこで、小さくて素敵な私立図書館をみつける。
が!夢をみたのか・・・・
気付いた時には、返り血のようなものが・・・・
少年は田村カフカと名乗って暮らす。
カフカは、チェコ語でカラス。
図書館の館長の素敵な中年女性に憧れる少年。
ナカタという老人は、知的障害者。
子供の頃、第二次世界大戦で疎開していた田舎で不思議な事に巻き込まれて以来、記憶が無くなり字も読めなくなっていた。
ナカタ老人は、「猫と話せる」という特技(?)を持っていた。
そして、迷い猫を頼まれて捜している時に、大きな犬に誘導されてきた家で、”仕方なく!”殺人を犯す。
そして、何故か「西へ行かないといけない」思いが・・・
字が読めないナカタ老人は、電車に乗ることも出来ず、ヒッチハイクで西へ・・・
途中、途中で知り合う人々・・・
最後にホシノ君という若者と知り合い、一緒に四国へ着く。
ナカタ老人の穢れの無い心、話し振り。と、ホシノ君の若者らしい生き方感覚には、少し笑えます。
15歳の少年、田村カフカとナカタ老人の物語が交互に。
そして四国で交差する。
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不思議な物語です。
この本の最後の方にも書いてるように、
「ことばで説明してもそこにあるものを正しく伝えることはできないから。本当の答えというのはことばにできないものだから。」
で私も、どういうふうにこの本を読めば良いのか、どう表現してよいのか解かりません。