本格ミステリと旅の写真

2004/12/10(金)04:07

『闇吹く夏』・荒俣宏さん

読了本(501)

SFファンタジーでしょうか? 岩手県花巻市は、冷夏が3年目に入り農作物は全滅、農家の人たちは打撃を受けていた。 青年団達は、東京に居る有名な風水師・黒田龍人を招いて見てもらう。 風水師・黒田が感じる異様な空気の感触。 それは、ヤマセと言われる、闇が転がり落ちてくる感じのもの。 闇風とも言われるという。 田畑を見て廻る黒田の目に、異様な杭がいくつか見えた。 それは、風水でのまじない・・・ 何が起きているのか? そこで懐かしいというか奇遇な人と遭遇した。 昔、香港で一緒に風水を学び、かつては恋人でもあった夕子だった。 夕子が何故、この杭を打ち込んでいるのか? そこには首都を移すという”遷都”の陰謀があった。 その陰謀には、田網という悪者が糸をひいていた。 何故、そんな悪事にあの夕子が関与しているのか? 黒田には潜在的な”勘”は無かった。 それは、ミヅチという女性に頼っていた。 彼女は特殊な体質を持っていた。 風水師の戦いが始まる!! ************************* 風水師の戦いは、面白いです。 宮沢賢治の事がよく出てくるのですが、名前は知ってても私には「で、何をした人?」状態の無知なので、その辺はついてけませんでしたが・・・

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