2005/02/16(水)12:45
『転落』・永嶋恵美さん
永嶋恵美(ながしま えみ)1964年福岡県生まれ。
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ホームレスになってしまったボクは、小学生の少女と出会う。
何故か毎日のように食事を持って来てくれる少女。
でも、そこから歯車が狂い始める。
一章と二章の語り手は違う人物です。
どちらも不可解な点が多いが、
何より不可解なのは、何故二章の語り手は、一章の語り手に親切にするのか??
どう考えても有りえない・・・
と、あれ?一章の語り手は誰???
う~~~~~ん???
トリックで勘違いさせられます。
最後まで読むと謎は解明できるのですが、
読み終わってもまたページをめくってしまいます。
ちゃんと理解できたかどうか解からない私です。
”病弱な子供を持った母親の苦労”
”被害者側なのに世間の好奇な目”
桐野夏生さん的な不気味さがあります。
でも250ページ位の薄い本ですからすぐに読めます。
興味深い本です!