2006/01/04(水)03:19
『摩天楼の怪人』・島田荘司さん
ミタライシリーズ
魔都ニューヨークのマンハッタン。
バベルの塔のように天に向かって伸び続けた摩天楼。
そこに50年にわたって鎮座し続ける幻想的な謎に、御手洗が挑みます。
いつもながらの大胆な謎、奇怪でロマンティックな雰囲気に加え、文化や歴史的な背景もきちんと押さえてあり、引き込まれます。
摩天楼がそそり立つNYが舞台。
しかし、島田荘司の手にかかると上品なゴシックロマンにあふれる世界に変わる。
冒頭から不可能犯罪の連続にはらはらするのだが、スケールの大きな謎が、ラストで見事にコンパクトに畳み込まれてしまう技は秀逸。
古典的な純愛ロマンスは感動的。凄みすら感じる。
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今年最初の本は、大好きな「島田荘司」さんの作品からスタートです。
史実を織り込みながらのロマンあふれる世界。。。
好きなんですよね私。
ロスに永く在住されている島田荘司さんのアメリカ研究の一つの作品かと・・・
「マンハッタン島の初級入門程度の情報源」と後書きで書かれているように、まるでマンハッタンに行ったような気分です。
すっかり、その世界に入ってロマンを感じました=^^