★KAY'S BLOG★

2007/07/21(土)00:00

Over The Top

山を語る(3)

【Over The Top】生まれて初めてマウンテンバイクとであったのが25歳の頃。バブル経済がピークに登り詰め始める1985年(昭和50年)のこと。ミヤタのアイガープロというマウンテンバイクを約15万円で手に入れた。MUSASHI号と名づけられたダークブルーのクロモリフレームは見るからに頑丈そうでたくましかった。当時大阪南部に住んでいて、近場の二上山や大和葛城山、金剛山、岩湧山を登り、ヒマさえあれば林道のオフロードを開拓していた。買った年の夏にこれで富士山(3776m)に登頂、翌年夏には大阪~浜松~糸魚川~能登半島~京都~大阪を走る道中で乗鞍岳(3026m)にも登頂した。のちにこの自転車はアメリカ横断の旅(1991年)に使われることになる。そして旅を終えたMUSASHI号は自分の知人に譲られて再び海を渡った。当時勤めていた学校のOBの青年がアメリカへカヌー修行の旅に出るのだが、彼には車の免許もなく、とりあえず自転車はいるだろうとということで持って行くことになった。自転車で山に登るといっても、ほとんど押しと担ぎが中心。大和葛城山などはルート選択を誤ったがために山頂を目指すルートの大半は階段、下山するのも階段というばかばかしいツーリングとなったのを覚えている。山はいい。山頂に立ち、深呼吸しながら、下界を眺めるのは最高だ。そんなに標高が高くなくても、てっぺんから下界を見下ろすことで、何かとてつもなく大きな力を身につけたような気分にひたるのがいい。自転車で水平距離を楽しむのももちろんいいのだが、垂直距離を楽しむのはまた別な意味での面白さがある。頂点に立つことが目的ではないのだ。頂点を越えることこそ楽しいのだ。Over The Top人生越えるべき峠はまだいくつもある…ということ。  

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