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★KAY'S BLOG★

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超短篇小説

2010.06.14
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カテゴリ:超短篇小説
【超短篇小説:雨の日と月曜日は】

ajisai

四季の花 「アジサイ」。「紫陽花」とも書く。ユキノシタ科の潅木(かんぼく)。学名hydrangea。
花言葉は、「いばり屋、移り気、あなたは冷たい人」。梅雨時期には、がく片が青、紫、紫紅色に変わるため「七変化」とも呼ばれる。




「お願い、雨の日と月曜日だけは電話しないで。あたし本当に気が滅入っちゃうの」

「分かったよ。でも、君の方からもたまには電話してきておくれよ。君が会いたくないなんて言うから、心配なんだ」

「ええ、気が向いたら電話するから」

彼女がそう言うと、僕はそっと受話器を置いた。小ぬか雨降る6月のある月曜日の夜だった。

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Last updated  2010.06.14 19:28:44
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2010.03.06
カテゴリ:超短篇小説
【超短篇小説:ワイキキの熱い砂】


ワイキキ・ビーチの夕暮れ…浜辺には人影もなく、一人静かに砂浜を走る女性ランナー。

海は凪ぎ、風も止んで、彼女の息遣いと、彼女が砂を踏みしめる小気味よいキュッキュッという音が聞こえるだけ。

寄せては返すさざなみが、彼女の足音に合わせてやさしいメロディを奏でている…。

ホノルルのダウンタウンを潮風が吹き抜ける。

彼女は過去を捨て、自分自身をリセットするためにハワイにやってきたのだ。


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Last updated  2010.03.06 23:02:43
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2010.02.14
カテゴリ:超短篇小説

【超短篇小説「バレンタイン奇譚」】

友人Aにある日同じ職場のM子からメールが届いた。

「Aさん:いつもお世話になっています。チョコレートを送ります。気持ちだけですがよろしくお願いしますハート」(ハートの絵文字もついていたらしい)さっそくM子のメールの添付ファイルをクリックして開いてみると…

チョコ


チョコレートの画像であった…。


友人Aは思った。

「高度情報化時代に伴い、人間関係もだんだんドライで冷めたものになって行くのだろうな…」



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Last updated  2010.02.14 08:19:42
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2010.01.05
カテゴリ:超短篇小説
【初詣】

「ねえ、タカシ、何お願いしたの?」

「何って…秘密だよ」

「どうして?あたしに隠しごとする気?」

「いや、そんなつもりはないけど…」

「じゃ、教えてよ」

「…いや…言えない…な」

「なぜ?あたしに言えないことなの?」

「大したことじゃないんだ」

「なら教えてよ」

「…それでも言えない」


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Last updated  2010.01.05 21:58:39
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2009.09.22
カテゴリ:超短篇小説
【かぼちゃプリン奇譚】


花子の部屋にディナーに招かれた夜、デザートにかぼちゃプリンが出てきた。

「ねえ、太郎くん。なぜかぼちゃプリンにシナモンをかけないの?すっごく美味しいのに…」

「僕はスパイス系は全く駄目なんだよ」

「えっ!?駄目って…」

「コショーとかパプリカとか…ああいうスパイスは受け付けないんだ。アレルギーがあるって訳じゃないんだけど」

「もう一度聞くわね…。太郎くん、なぜかぼちゃプリンにシナモンをかけないの…???」

「…だから…僕は…スパイス系は…」


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Last updated  2009.09.22 11:47:03
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2009.09.12
カテゴリ:超短篇小説

【超短篇小説「顔」】


自分とは「顔」なのだ...。

顔があって初めて自分であると認識してもらえる。

逆に、顔がなければ誰かも分からない。

では、顔を失うことで、自分のそれまでの過去は抹消してしまうことは可能だろうか。

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Last updated  2009.09.12 22:24:47
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2009.08.29
カテゴリ:超短篇小説
【超短篇小説 「ロウチ」】



roach 


静まり返った暗闇の中で、コーネルの6本の足は床に貼りついたままどうにもならなかった。

ロウチトラップの中ではもがけばもがくほど苦しくなるということは噂には聞いていた。

しばらくして暗闇に目が慣れた彼の目に映ったものは白骨化した死体の山だった。

息もできぬほどの腐乱臭が鼻をつく。

目の前にある遺体はミイラ化してもはやその顔も形も分からないほどだ。

コーネルの5センチばかり後ろには、2日前に行方不明になっていたトニーが同じように足を動かせないままじっとしていた。



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Last updated  2009.08.29 19:54:03
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2009.08.28
カテゴリ:超短篇小説
【超短編小説「睡眠学習」】

第二学期の中間考査の真っ只中。

僕は受験生。日々大学受験を目指して黙々と学習に励むのが日課だ。

考査2日目の3時間目。得意とする英語ライティングの問題用紙に向かっている時だった。

大問3整序問題(4)の一問だけがどうしても分からなかった。

確かに見たことはある。意味もほとんど分かっている。

( had he / to rain / left his house / it / no sooner / than / began ) .

「彼が家を出るやいなや雨が降り出した」

恐らく出題者はそんな文章を作らせようとしていたのだろう。

う~む。悩んでしまう。比較構文の中でやった記憶があるのだが、thanという接続詞も関係している。それに否定と倒置構文も含まれているはず…。


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Last updated  2009.08.29 00:35:26
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2008.09.14
カテゴリ:超短篇小説

【胎児A】


辺りは真っ暗闇。

今、母の胎内にいる。

恐らくあと数時間でここから出られるはずだ。

羊水につかったまま母の声を聴く。

 

今度の母親はどんな人だろう。

優しい人だといいな。

経済的にも恵まれた家庭だろうか?

ここにいて聞こえてくるのはソフトで優しそうな母の声。

モーツァルトのピアノ曲がいつも決まった時間に流れている。

胎教をしてくれているのだろう。


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Last updated  2008.09.14 15:46:37
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2008.09.12
カテゴリ:超短篇小説

【超短篇小説「オータム・イン・ニューヨーク」】


「ただ今留守にしています。発信音の後にメッセージを入れて下さい...。ピーッ」

「やあ、ジュリアンかい?俺だよ、クリスだ。久しぶりだね。

ワールドトレード(世界貿易)センターでテロのあった日、たまたま休暇を取ってたんだ。52番街にある自分のコンドミニアムでくつろいでた。運が良かったとしか言いようがないけど、イーストビルの45階に俺が勤めていたアトランティック・ファイナンスの事務所が入ってたんだ。

テレビのニュースで、いつも目にしてるはずのトゥインタワーが積み木のようにこなごなに崩れ去っていくのを見たよ。まず頭に浮かんだのは職場の同僚たちはどうしたんだろう、ってことだった。ボスのジェフは?秘書のカーラは...?いつも笑っていた気のいい仲間が突然この世から消え去ったんだ。そして、俺一人だけが生き延びた。いったいなぜ...?分からない...。



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Last updated  2008.09.12 11:44:47
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